Scalable WordPress と Azure CDN を連携させる

こんにちは。日山(@hiiyan0402)です。
前回の Scalable WordPress を使用する の続きです。今回は Scalable WordPress と Azure CDN を連携させます。


Azure CDN を使用するメリット

Azure CDN は名前の通り、CDN(Contents Delivery Network)サービスです。指定したAzure BLOBストレージのコンテンツを世界中に配置されたエッジサーバから配信することができます。ユーザは最も近いエッジサーバからコンテンツを受診するため、対象ユーザが世界各地に存在しても、高速にコンテンツ配信することができます。また基本的にBLOBより配信速度が早いため、国内を対象にしたコンテンツ配信でも、さらなる高速配信のために利用することができます。

詳しくは以下のポストをご参照ください。
Azureあの機能この機能:コンテンツ配信ネットワーク (CDN)
世界中のユーザにコンテンツ配信する場合、やはり Azure CDN は有用なのか?

Azure CDN を作成する

Azure CDN は現行ポータルでしか作成できなさそうです。現行ポータルを開いて、画面左下の[+新規]ボタンをクリック、[アプリケーションサービス]-[CDN]-[簡易作成]を選択します。そして[元のドメイン]に、Scalable WordPress が使用しているAzureBLOBストレージのURLを指定して、[作成]ボタンをクリックします。

201409212_hiyama_1

作成後、AzureBLOBストレージのコンテンツがCDNに反映されるには1時間ほどかかるみたいです。(参考)
Azure CDN のURLは以下の通りになります。

http://[自動採番].vo.msecnd.net/

1時間後、反映されているか確認します。
前回、AzureBLOBストレージに配置されたイメージファイルのサーバURLを “http://%5Bアカウント名%5D.blob.core.windows.net” → “http://%5B自動採番%5D.vo.msecnd.net” に入れ替えてアクセスしてみます。反映されていれば、画像が表示されます。
201409212_hiyama_2

Azure CDN を使用するように Scalable WordPress を設定する

Scalable WordPress の管理サイトにログインします。そして、メニュー[設定]-[Windows Azure]を選択して、Windows Azure Storage for WordPress の設定画面を開きます。

CNAMEの項目に「http://[自動採番].vo.msecnd.net」のように、先ほど作成した Azure CDN のURLを指定します。入力するCNAMEの最後は /(スラッシュ) で終わらないようにする必要があります。

201409212_hiyama_3

Scalable WordPress × Azure CDN を確認する

写真付きのブログを投稿してみます。
201409212_hiyama_4

投稿後、ページを確認します。画面に表示されている画像のURLを確認すると、Azure CDN のURLになっていることがわかります。
201409212_hiyama_5

201409212_hiyama_6

注意点

  • Azure CDN と連携させても、連携以前に投稿したコンテンツ(画像/動画)は、投稿時の配信方法のまま(BLOB/Webサイト)になります。例えば、前回投稿した画像ファイルは、リンクがBLOBのURLのままとなるため、BLOBから配信されるままになります。
  • これはプラグイン「Windows Azure Storage for WordPress」の適用前、適用後でも同じです。既存のWordPressサイトにプラグインを適用させても、適用以前に投稿したコンテンツはWebサイトから配信されます。
  • なので Scalable WordPress を使うのであればはじめから使うこと、Azure CDN を使うのであればはじめから使うこと、が非常に重要になります。

まとめ

  • Scalable WordPress と Azure CDN を連携させるのは非常に容易です
  • Azure CDN を使うと、コンテンツ配信をより高速化できます。世界中のユーザを配信対象とする場合は必須になります。
  • 連携は、プラグイン「Windows Azure Storage for WordPress」の設定画面で、CNAME欄に Azure CDN のURLを指定するだけ。
  • 利用者はこれらを全く意識する必要なく、いつも通りに投稿することができます。
  • これらの設定は過去の投稿に反映されないため、サイト構築時に行っておく必要があります。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました!


TechTarget

クラウドエンジニア  日山 雅之による記事「Microsoft Azure スマート解説」がTechTarget Japanにて好評連載中です (全7回)