選挙もIT戦! 人と機械が創る未来
2019-07-19
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21日は参議院選挙ですね!

巷では「選挙割」なるものが広まっているらしく、投票に行った人に割引やサービスをしてくれるお店が増えているようです。一風堂は替え玉か玉子が無料ですって!

昔モーニング娘。が歌っていたような「選挙の日は投票行って外食するファミリー」が増えていくのでしょうか。日本の未来はwow wow wow wowですね(曲が違う)。

SNSで声を届けろ

さて、選挙といえばトランプ氏などを筆頭にTwitterなどのSNSを活用した戦いが増えてきましたが、日本もその傾向がありますね。首相官邸のInstagramはちょっと驚きました。

スマートフォンが普及してからは爆発的な勢いで各国の選挙での戦略が変わってきました。よくも悪くも政治家と市民の距離が近くなってきていて、今までにないほどの情報が飛び交っています。

今では日本のほとんどの政党がTwitter、Facebook、LINE、Instagramをそれぞれのプラットフォームの特徴に合わせて利用しています。

SNSを使った選挙戦では、「親近感」や「わかりやすさ」がキーワードになっているようですね。

テレビや新聞などのメディアからの情報だけでは入手できない候補者の一面をツイートで垣間見たり、候補者と有権者が活発に意見交換をしたりできるSNS。

よくよく考えれば当たり前のことなのですが、意外に思えたのはSNSでGPS情報を流し、演説場所を見えやすくするという使い方。

演説といえば街中をふらついていると出会う、というイメージで、そもそもいつどこに行けば聞けるのかを考えたことがありませんでした。私みたいな、でも選挙に積極的な若者のTLにそういう情報が流れてくれば、ちょっと行ってみるか、なんてきっかけになるのでしょう。

若い世代の投票率を改善させる目的でも、SNSは有効な手段だと思います。

「政治家」のイメージ戦略も、従来通りにはいかず、バズるもの、刺さるものを狙っていかなければいけない、けれどあまりにも突飛では信頼感がなくなる、とバランスが絶妙でより難しいものになっているように感じますね。

ビッグデータが票を左右する

トランプ氏の選挙の時にも色々なことがありましたが、今やビッグデータ分析が票を左右するのは当たり前の時代になりました。

Facebookなどから個人情報を引っ張ってきて、ユーザーの傾向を分析し、心理分析の結果を基に意図する陣営へポジティブなイメージを抱かせるような、刺さる広告を打つことも可能なのです。

ビッグデータを利用しての行動予測は選挙に限らずマーケティングや犯罪捜査、金融業界でも行われていますが、このような選挙戦略をプロパガンダと捉え、警戒する欧州。ポピュリズムは時に恐ろしい結果を生むので、できることと、やるべきことのバランスもまた、複雑になってきています。

日本はこれから選挙時のビッグデータ利用に関してどのように動いていくのか、非常に興味深いですね。

開票作業は機械が上か、人が上か

最近話題になっている開票作業用のマシンを作っている「ムサシ」。

金融向けのマシンやスキャナー、プリンター、名刺管理ソフトなども作っているのですが、この会社の開票マシンは1分間に660枚以上仕分けするという驚異のスピードで、今まで手作業で行っていた開票作業を劇的に手軽にしています。

年賀状でも同じような機械がありますが、手書きの文字を読み取り、仕訳、というのは案外難しいもので、年賀状でもくずし字で書くと弾かれるように、このマシンでも100%識別可能というわけではないようです。それでも縦書き、横書き、書体の違いなどをものともせず、識別不能率は4%程度のようです。

しかしその識別不能の文字を人の目は判別できますし、機械を入れるとなるとコストがかかるので導入に踏み切れない地域は多いようです。開票作業はもうしばらく人と機械が協力して行っていく必要がありそうですね。

まとめ

新しい技術が組み込まれて、選挙戦はどんどんその姿を変えています。

テクノロジーの導入は投票率の改善や間違いの防止を促し、その向こうにあるよりよい未来づくりをサポートしていくのか。

とりあえず、選挙割でおいしいものでも食べながら考えましょうか!

参考