【JPC2019】MaaS初心者がJapan Partner Conference 2019 キーノートのMaaS関連まとめてみた
2019-09-03
azblob://2022/11/11/eyecatch/2019-09-03-jpc2019-keynote-maas-000.jpg

はじめに

MaaS初心者がJapan Partner Conference 2019のキーノートを聴講してきました。 Japan Partner Conference 2019のキーノートでMaaSについて紹介されていたので、その部分のみ抜粋してまとめます。

MaaSキーノート

登壇者はMaaSの入門書として有名な『MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』の著者の方でした。著者の方の会社の事業内容は以下のようです。

Mobility as a Serviceとは

登壇者の方によると、

利用者が多様なモビリティサービスに対して「1つのサービス」として自由に選択できる モビリティサービスとは移動に関する乗り物すべてを指す

ということだそうです。
また、ライドシェアはMaaSに包含されます。

MaaSの事例としては有名なフィンランドのWhimが取り上げられていました。
Whimは個別の経路検索・チケット購入が可能で、定額で公共交通+オンデマンド交通乗り放題というサービスも展開しています。
国民が自家用車を手放すことも見られるくらい発達しているそうです。

日本の交通課題

都市の抱える公共交通の課題は以下だそうです。

  • 通勤関連
    • 供給量に対する慢性的な需要過多
    • 運用頻度低下(遅れ)→供給不足
  • 鉄道関連
    • 鉄道の振り替え輸送機関の輸送密度小
    • 鉄道が輸送不可の場合の影響が大きい
  • 旅行者関連
    • インバウンド需要の増加
    • 不慣れな移動者への対応

また、地方の抱える公共交通の課題は以下のようになっています。

  • 公共交通の運営
    • 利用者減→サービス低下→廃線
    • 自治田への補助金の負担
  • 鉄道関連
    • 鉄道→産業集積的な輸送インフラ
    • 人材や技術継承が必要
  • 地域住民の問題
    • 高齢者ドライバー
    • 高齢化と担い手不足問題

MaaSを通してスマートシティ化を進める際のロードマップは以下のようになっているそうです。
MaaSアプリは都市交通全体にAIを適用していく際のきっかけとして考えられています。

MaaSの社会実装に向けては大きく分けて3段階あるそうです。

(1)「ヒト」「モビリティ」のパーソナライズ化

交通サブスクリプションと別事業者からのインセンティブ・パッケージ導入
他サービスとの連携(アカウント連携)

(2)場所・都市の再定義

ライドシェア・移動販売・物流革命→駐車場不要となり膨大な空きスペース
ダイナミックな場所の使い方(シェアリング、転換)

(3)都市単位でも最適化システム(エコシステム)

マルチモーダルと場所の最適化
多くの事業(不動産、エネルギー、交通、飲食)のKPI自体が融合していく

以上のことはマイクロソフトが進めているリファレンスアーキテクチャの策定により他業界との連携を促進可能とするそうです。

おわりに

Japan Partner Conference 2019のキーノートでMaaSについて紹介されていたので、その部分のみ抜粋してまとめました。
まだまだ日本では発展途上のMaaS、これからも注目です。