Bookレビュー ~How Google Works 私たちの働き方とマネジメント~ エンジニアの為のリフレッシュ
2019-11-25
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FIXER Strategy Divisionの堀ノ内です。毎回「健康」や「リフレッシュ」など、デスクワークが多いエンジニアの皆さんの何かヒントになるようなお話ができればと思います。

【前回】リフレッシュはいかがでしょう ~「マインドフルネス」のお話~
https://tech-blog.cloud-config.jp/2019-11-11-refresh-for-engineers-02/

今回は最近読んだ本についてお話したいと思います。

本記事については以下の方を対象にしています。
・その本を知っているけど読んでない人
・その本のことを知らない人

今回読んだ本

【書籍名】How Google Works 私たちの働き方とマネジメント
【著 者】エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル

あるミーティングの中で、この本を紹介してもらったことが読んだきっかけです。

本の内容の紹介

「グーグル成功の秘密を現会長が明かしたベストセラー!」と帯がついてます。

エリック・シュミットの言葉で起業から現在にいたるまでのことが多く書かれています。
現在、最も成功している企業の純度の高いエッセンスが詰まった一冊です。

私がつたない説明を書くよりは、実際どんなことが書かれているかを紹介したほうがイメージしやすいかと思います。

以下、本の中で気になったフレーズをピックアップしました。
気になるフレーズがあれば、是非ページを開いてみてください。

本の中で気になったフレーズ

▼P.30
・基本的にマイクロソフトに立ち向かうには最高のプロダクトを作るしかない。フタを開けてみると、それこそが正しい戦略だったのだ。

▼P.32
・グーグルが成功した最大の理由の一つは、2003年のあの日、私たちが提出した“事業計画”が、じつはまったく計画らしくなかったことにある。
・「エンジニアに聞け」の精神を守りつつ、世界最強のテクノロジー会社に立ち向かい・・・

▼P.54
・持続的成長を実現する唯一の方法はプロダクトの優位性を維持することであり、”イノベーションの原始スープ”に満たされた環境をつくることがそこにいたる唯一の道なのだ。

▼P.56
・ここで言う「ベンチャー」とは、・・・自分が身を置く業界が急激に変化しているという認識、リスクを引き受け、その変化の一翼を担おうとするガッツ、そして最高のスマート・クリエイティブを惹きつけ、目標の実現に向けて導いていく意欲さえあればいい。

▼P.64
・文化を生み出すのは創業者だが、それを最もよく反映するのは、会社を立ち上げるときに集まった、創業者が信頼を置くチームである。彼らにこう尋ねよう。「ぼくらにとって大切なことは何か」「信念は何か」「どんな存在になりたいのか」「会社の行動や意思決定の方法はどうあるべきか」。

▼P.97
・悪党をディーバと混同してはならない。悪党的行動は、誠実さの欠如から生まれる。一方ディーバ的行動は強烈な特別意識の産物だ。悪党はチームより個人を優先する。ディーバは自分はチームメイトより上だと思っているが、どちらにも同じように成功させたいと望む。悪党はできるだけ迅速に排除しなければならない。だがディーバは・・・守ってやるべきと言っても過言ではないだろう。

▼P.102
・スマート・クリエイティブにとって、「ダメ」と言われるのはちょっとした「死」に等しい。「ダメ」は会社がベンチャーらしい活気を失い、企業的になったことのサインだ。

▼P.118
・「邪悪になるな」というグーグルのスローガン・・・の最大の意義は、それが従業員への権限委譲の一つの手段となっていることだ。

▼P.140
・「あなたのプロダクトの技術的アイデアは何か」というのは、聞くのは簡単だが、答えるのはきわめて難しい・・・うまい答えが見つからなければ、プロダクトを考え直したほうがいい。

▼P.149
・勝ちパターンは、特化すべき対象を見つけることだ。・・・その指標として5つの軸を設けた。①スピード・・・②正確性・・・③使いやすさ・・・④網羅性・・・⑤鮮度・・・

▼P.198
・候補者発掘は採用担当者の独占業務ではない、・・・全社員がひとりづつ、優秀な人を連れて来ればいい。会社が採用を完全に他人任せにすると、社員の質は低下する。

▼P.230
・グーグルの「採用のおきて」・・・9項目、略

▼P.259
・グーグルの会議室のほとんどにはプロジェクターが2台ある。一つは他のオフィスとのビデオ会議・・・もう一つはデータ用である。さまざまな選択肢や見解について議論するい会議では、まずデータを見るところから始める。他の人を説得するのに「私が思うに」という言い方はしない。「ちょっとこれを見てください」と言うのだ。

▼P.317
・単調な職場会議をおもしろくする、簡単な方法がある。参加者に出張の報告をさせるのだ。・・・現地で見たこと、学んだことを話してもらう。

▼P.334
・ヒエラルキーより人間関係・・・事業は常に業務プロセスを上回るスピードで進化しなければならない。だからカオスこそが理想の状態だ。そしてカオスのなかで必要な業務を成し遂げる唯一の手段は、人間関係だ。

▼P.375
・リソースの配分やプロジェクトのポートフォリオを決めていた。・・・70%をコアビジネスに、20%を成長プロダクトに、10%を新規プロジェクトに充てるのである。

▼P.381
・グーグルの「20%ルール」の威力だ。・・・実際には夜や週末を使って・・・「120%ルール」といったほうが妥当かもしれない。

▼P.387
・20%ルールの最も重要な成果は、・・・新しい試みに挑戦する経験を通じて、社員が学ぶことだ。

▼P.394
・「世に出してから手直しする」。勝つのはこのプロセスを最も速く繰り返すこおとのできる企業だ。

▼P.399
・20%プロジェクトが成功しても報酬を出すことはない。・・・仕事自体が報酬になる。

おわりに: 目次

はじめに ~最前列で学んだこと~
文化 ~自分たちのスローガンを信じる~
戦略 ~あなたの計画は間違っている~
人材 ~採用は一番大切な仕事~
意思決定 ~「コンセンサス」の本当の意味~
コミュニケーション ~とびっきり高性能のルータになれ~
イノベーション ~原始スープを生み出せ~
終わりに ~想像を超えるものを想像しよう~