チームにおける1on1(対話)の重要性
2020-12-04
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こんにちは。笹尾です。
最近、対話の重要性について感じたことがあったことや、明日久しぶりに参加するカンンファレンスにウキウキしているので記事にしてみます。

この記事の内容はまだまだ学びはじめの内容ですが、1on1について漠然とやっている、やらされている、やった気になっている人に、1on1を共に考える一つのきっかけになってもらえると嬉しいです。

対話や1on1って何?

簡単に言うと、対話は向かい合って話し合うことです。
では、会話と対話の違いは何か?おそらく厳密な定義を持ってくることは困難ですが、ある程度対等にある価値観や課題を共有して向き合うことが対話になるのではないでしょうか?
近年はその対話をするための機会や仕組みとして、1on1を形式的に取り入れている企業さんも多いと思います。

1on1って何?面談と何が違うの?

では1on1とはなんでしょうか?
従来の面談との違いはどこにあるのでしょうか?

面談は1on1と同様に「上司と部下が1対1で話す機会」です。しかし1on1と面談では実施目的は大きく異なります。
面談では上司が部下の評価をしたり、評価や期待を伝えることを目的としている一方、1on1では上司(メンター)が部下(メンティー)の能力を高めたり引き出したりすることを目的としています。

業務で発生する困りごとを聞いて、率先して障害を取り除いて能力を発揮しやすくしたり、キャリアプランの達成に向けてより良い環境を提供することを通して、信頼関係を向上しながらチームの価値をあげることが比較的短期的な目的になります。
さらに長期的な成長のために、転職市場での評価を確認したり、あまりにも会社と本人の理想が離れている時は、「会社を辞めることも選択肢」と伝えることも含めて、部下(メンティー)が社会的に高い能力を持てるように上司(メンター)が支援するのが1on1だと思います。

面談との違いから見る1on1の進め方

上記の違いを考えると、面談と違い1on1は頻度が非常に重要になります。

キャリアプランが明確なメンバーを能力が発揮できない環境において半年も腐らせることは本人にも組織にとってもいいことはありませんし、業務で発生する困りごとを取り除きフィードバックを行うのに1ヶ月もかかっていたら手遅れになることは多々あります。

また、長期的な成長を考えた時は普段から突っ込んだ会話をしていないと具体的なアドバイスがパワハラのように感じられることもあるでしょう。
そうならないためにも、普段からマメに1on1をすることが1on1を行う上で重要になるのではないでしょうか?

頻度だけが重要なのか?

部下(メンティー)の成長を支援する時に重要なのは、部下(メンティー)の価値観を理解し、部下(メンティー)に寄り添って進むことが重要です。
例え、他の人と抱えている課題が同じで、結果的にその解決方法が同じだとしても価値観を理解して寄り添った伝え方をするのと、画一的な伝達を行うのでは部下(メンティー)のモチベーションは大きく異なります。

そのために1on1では上司(メンター)がより傾聴と寄り添いに力を入れ、部下(メンティー)がより安心して取り組めるような環境を作る必要があります。

1on1の重要性

Microsoftが7月に発表したレポートでは、コロナ禍において管理職と頻繁に1on1を行っている社員はリモートワークによる勤務時間の増加が少なく抑えられていることが書かれていました。

継続的でより良い1on1は個々人の能力を大幅に向上し、チームの価値を上げ、結果的にメンバーの離職率を下げることにつながると僕は考えています。

1on1ができない時は

実は僕自身がマネージャーをしていた頃、形式的な1on1をしたことはほとんどありませんでした。メンバーが20人を超え、私自身も様々な案件を抱えている中決まった時間をとることは困難だったからです。
それについて、自分はダメなマネージャーだと思い込んでいましたが、最近1on1を学ぶにつれて1on1のエッセンスは1on1をしない環境でもとても重要だったと知りました。
何より、チームが上手くいっていた時は1on1のエッセンスとして、チーム内に対話を持ち込めていたことに、振り返りを通して気づけたのです。

まとめ

1on1については僕もまだまだ経験が浅いですし、対話に対する認識もまだまだ足りないと感じています。
明日参加する1on1カンファレンスでも、新たな学びがあればなぁと思いつつ、対話を通してよりいいチームを築けたら良いと考えています。