クラウドソリューションエンジニアの花野です。こんにちは。
EVEN(ing) Azureチャレンジ、第4回です。過去の一覧はこちらから。今回はストレージです!
ストレージといえば色々なファイルを格納することでお馴染みですが、今回作成するストレージは、仮想マシンのブート診断を保存しておくために使用します。ブート診断により、仮想マシンの起動時のトラブルシュートができます!
……などと書いてみたのですが、幸いなことに、私は仮想マシンの起動のトラブルに見舞われたことがありません。仮に見舞われたとしても、再起動をして、それでも直らなければバックアップから戻してしまうような気がします。果たしてブート診断が活躍する場面はあるのだろうか、という気になってきましたが、ともあれ、ストレージを作って行きましょう。 [ストレージ アカウント] というメニューからです。
[サブスクリプション]、[リソースグループ]、[ストレージアカウント名]、[場所]といった項目はもはやお馴染みになってきたかと思いますので、ここでは省略します。ぐぐいと下の方を拡大しましょう。見慣れない項目が多いので、ご紹介したいと思います。
[パフォーマンス] と [アカウントの種類] は、ストレージの用途で選びます。仮想マシンで頻繁に読み書きするディスクの場合は「Premium」がおすすめですが、今回は違うので「Standard」にします。また、[アカウントの種類] ではBLOBに加えてファイルやキューなども格納できる「汎用 v2」を選びます。
画面でぱたぱた選んでいただくと気付くかもしれませんが、[パフォーマンス] と [アカウントの種類] の関係には一部制限があります( [アカウントの種類] を「ブロックBLOBストレージ」にするときは、[パフォーマンス] は「Premium」必須、など)。利用できるサービス含めて、ストレージアカウントの種類のページにまとまっているのでご参照ください。また、体感的にですが、このあたりの情報はわりと頻繁に変わる気がします。
[レプリケーション] は、データの冗長オプションです。冗長の構成が変わり、それに伴ってSLAも変わります。
一番お手軽な「ローカル冗長ストレージ(LRS)」でも3つのコピーが作成され、SLAは年間 99.999999999% (イレブン ナイン)です!さらにリッチな「読み取りアクセス地理冗長ストレージ(RA-GAS)」では遠く離れたリージョンにコピーが作成され、そのSLAは実に 99.99999999999999% (シックスティーン ナイン)です!そのむかし……がんばってRAIDとか組んでいた頃を考えると夢のようです。クラウド、すごい!
冗長性について詳しくは、冗長性のページをご参照ください。今回は「読み取りアクセス地理冗長ストレージ(RA-GAS)」で行くことにします。
[アクセス層] は、アーカイブなどほとんどアクセスしないストレージだとクール、そうでなければホットです。今回はホットですね。
こんな感じでストレージも無事に作成できたでしょうか。
次回!