家族にクラウドの良さを伝える方法を考える(3)
2020-03-27
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前回のおさらい:クラウド=店舗と従業員をセットで、時間単位で売ってくれるのがクラウド

前回は、上記の通り場所と仕事をする人をセットで時間単位で売ってくれるのがクラウド、というお話を書きました。

諸行無常

形あるものは必ず壊れる、という言葉がありますよね。絶対に壊れないパソコンなんてありません。
ということは、前回説明した「店舗」も、いきなり壊れます。
そして恐ろしいことに「店舗」が壊れるとき、「従業員」(=アプリケーション)は店舗が無ければ機能できないため、一緒に動けなくなります。
こうなると最悪ですよね…仕事になりません。苦労して立ち上げた雑貨屋がいきなり潰れます。。

コンピュータの世界のすごいこと:道路を光の速度で移動できる(イメージ)

話は変わりますが、コンピュータの世界は、現実世界で「道路」にあたる部分を超高速に移動できます。光の速度で移動できるイメージです。
現実世界で店を訪れるとき、例えばショッピングモールなら、駐車場に車を止めて目的の店までたどり着くのに何分も時間がかかりますが、コンピュータの世界であれば一瞬で到着できます。

店の看板の先に同じ店がいくつかあっても良いじゃない

例えば雑貨屋の看板だけをある地点に置いておいて、そこから100mくらい離れたところに実際の「店舗と従業員のセットの箱」があったとしても、店を訪れる人は「雑貨屋の中に入った!」という感覚になります。

さらに、雑貨屋の看板の先に3つくらい「店舗と従業員のセットの箱」を用意しておくとどうでしょうか?

普段はお客さんに好きな箱に進んでもらうとします。
もし1つの「店舗と従業員のセットの箱」 が壊れたら、その箱への道を閉鎖してあげれば、お客さんは何事もなかったかのように残りの2つの箱で買い物ができますよね。
壊れてしまったセットは捨ててしまって、新しく看板から500mくらい先のところに「店舗と従業員のセットの箱」 を作り、看板からの道を作ってあげれば、またもとの3つの箱の状態に戻すことができます。

現実世界ではあり得ない話ですが、コンピュータの世界では非常に合理的です。
昔の人も知っている通り、物は壊れるので、壊れる前提でシステムを組む方が良いです。
とても高価なものすごく壊れにくいものを1つ用意するより、安価で用意できる多少壊れやすいものを3つ用意して「壊れても大丈夫」にする方が、システムを止めずに済みそうだと思いませんか?

「壊れても大丈夫」を実現する機能が整備されたものがクラウド

上記の「多少壊れやすい3つの店舗従業員セット」と「それをつなぐ道」を用意する方法を多種多様に用意しているのがクラウドです。
データベースやストレージなどは、そういった機能がサービスとして提供されていますし、ロードバランサーというものを使えば自分で箱と道を組み立てることもできます。

ちなみに壊れてしまった箱を捨てるところは、大雑把に言ってしまえばクラウドを提供している会社(MicrosoftやAmazonなど)が実施してくれるので気にする必要がありません。

まとめ

クラウドは雑貨屋に見立てて表現すると「看板」「道」「店舗」「従業員」にあたるものを、多種多様な組み合わせで豊富に提供してくれるサービスです。
しかし、それらを単体で使うだけでは「雑貨屋」を実現することは難しく、上記のように「壊れても大丈夫」なように組み立て、さらには必要な性能を引き出していく必要があります。
これを実現できるのがFIXERだと思っています。
私個人もエンジニアとして、日々進化するクラウド技術を自分の技として身につけて、皆様のお役に立ちたいと思っています。