お久しぶりです!高橋です!!
他社に1年間常駐していたため、約1年ぶりの執筆となりました。
今回は業務で触れる機会があった「Device Farm」について書いていきます。
はじめに
顧客からバグの報告を受けることはままあると思います。
ただ、手持ちのスマートフォンでは再現しないので、顧客と同じOSバージョンの端末で確認したいことがあると思います。
そんなときに「Device Farm」を利用すれば、顧客のスマートフォンと同じOSバージョンの端末で手軽に確認することができます。
Device Farmでは、多くの機種・OSバージョンのスマートフォンが取り揃えられています。
機種を問わなければ、以下のOSバージョンの端末を利用することができます。(2023年11月時点)
- iOS:v13.3 ~ v16.6
- Android:v8 ~ v14
今回はさまざまなOSバージョンのスマートフォンを利用できる点を活かして、OSバージョン依存の問題を再現させてみようと思います!
OSバージョン依存の問題を再現させる
今回は、iOS16から使えるようになった「text-align-last」というCSSプロパティーが動作するか確認してみます。
手順としてはiOS16で動作することを確認した後に、iOS15で動作しないことを確認します。
AWS マネジメントコンソールにログインしてDevice Farmのプロジェクトを作成しておいてください。
iOS16で動作することを確認する
プロジェクトを選択後、タブを「Remote access」に切り替えて「Start a new session」をクリックします。
「iOS16」のiPhone13を選択して「Confirm and start session」をクリックします。
スマートフォンの準備ができるまで約1分ほど待ちます。
スマートフォンに接続するまで待ちます。こちらは数秒で終わります。
接続が完了したらこのような画面に遷移します。この画面でスマートフォンを操作していきます。
「Install applications」というところからインストールファイルをアップロードすると作成したネイティブアプリをインストールすることもできます。
「text-align-last」を確認できるサイトを適当に作ったので、Safariで開いて確認してみます。
ブロックの最終行にtext-alignが効いているので、正しく動作していそうですね。
iOS15で動作しないことを確認する
先程と同様にセッションを開始します。
今回は「iOS15」のiPhone13を選択して「Confirm and start session」をクリックします。
「iOS15」のiPhone13が立ち上がりました。
先程と同様にSafariで、「text-align-last」を確認できるサイトを開いてみます。
期待通り「iOS15」では「text-align-last」は動作しませんでした!
最後に
Device Farmを使えば、OSバージョンの違いによる問題を手軽に確認することができました!
Device Farmでは、最初の1000分までは無料なので気軽に試してみてください!!(2023年11月時点)