AWS Device FarmでスマートフォンのOSバージョン依存の問題を再現させる
2023-12-04
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お久しぶりです!高橋です!!

他社に1年間常駐していたため、約1年ぶりの執筆となりました。

今回は業務で触れる機会があった「Device Farm」について書いていきます。

はじめに

顧客からバグの報告を受けることはままあると思います。

ただ、手持ちのスマートフォンでは再現しないので、顧客と同じOSバージョンの端末で確認したいことがあると思います。

そんなときに「Device Farm」を利用すれば、顧客のスマートフォンと同じOSバージョンの端末で手軽に確認することができます。

Device Farmでは、多くの機種・OSバージョンのスマートフォンが取り揃えられています。

機種を問わなければ、以下のOSバージョンの端末を利用することができます。(2023年11月時点)

  • iOS:v13.3 ~ v16.6
  • Android:v8 ~ v14

今回はさまざまなOSバージョンのスマートフォンを利用できる点を活かして、OSバージョン依存の問題を再現させてみようと思います!

OSバージョン依存の問題を再現させる

今回は、iOS16から使えるようになった「text-align-last」というCSSプロパティーが動作するか確認してみます。

手順としてはiOS16で動作することを確認した後に、iOS15で動作しないことを確認します。

AWS マネジメントコンソールにログインしてDevice Farmのプロジェクトを作成しておいてください。

iOS16で動作することを確認する

プロジェクトを選択後、タブを「Remote access」に切り替えて「Start a new session」をクリックします。

リモートアクセスを開始する操作画像

「iOS16」のiPhone13を選択して「Confirm and start session」をクリックします。

リモートアクセスを開始する操作画像

スマートフォンの準備ができるまで約1分ほど待ちます。

待機中の画像

スマートフォンに接続するまで待ちます。こちらは数秒で終わります。

待機中の画像

接続が完了したらこのような画面に遷移します。この画面でスマートフォンを操作していきます。

「Install applications」というところからインストールファイルをアップロードすると作成したネイティブアプリをインストールすることもできます。

リモートアクセス 中の画像

「text-align-last」を確認できるサイトを適当に作ったので、Safariで開いて確認してみます。

ブロックの最終行にtext-alignが効いているので、正しく動作していそうですね。

iOS16でのtext-align-lastの動作確認画像

iOS15で動作しないことを確認する

先程と同様にセッションを開始します。

今回は「iOS15」のiPhone13を選択して「Confirm and start session」をクリックします。

リモートアクセスを開始する操作画像

「iOS15」のiPhone13が立ち上がりました。

リモートアクセス中の画像

先程と同様にSafariで、「text-align-last」を確認できるサイトを開いてみます。

期待通り「iOS15」では「text-align-last」は動作しませんでした!

iOS15でのtext-align-lastの動作確認画像

最後に

Device Farmを使えば、OSバージョンの違いによる問題を手軽に確認することができました!

Device Farmでは、最初の1000分までは無料なので気軽に試してみてください!!(2023年11月時点)