こんにちは Cloud Solutions Engineer の木下です。
今回は下記の参加したセッションについて書いていきたいと思います。
DA06:Power BI のためのリアルアーキテクチャ、あなたは自分のデータを理解していますか?
このセッションへ参加した理由としては、単純にPower
BIを使った事は無いけど興味が有ったからです。
過去にKPI等の集計を行うツール作成をしてたのですが、まぁ素直にBIツール利用した方が100倍効率良いよねって感覚だったので…
セッションの流れ自体はBIツールとはから始まり、パワポ内にPower BIのアドインを追加して、動的に変化するグラフを表示させるデモなどを交えながら、Power BIを活用するためのデータ形式等々の説明、Power BIのこれからと言った構成でした。
セッションスライドは下記で公開されています。(今後TechSummitのページからも公開されるかな…)
https://www.slideshare.net/yugoes1021/power-bi-122502202
BIツールについて
基本的な事では有るんですけど、BIツールって集めたデータをグラフ化して、見て満足するものではないという話です。
収集したデータのレポート等を分析して、現場へフィードバックを反映させるための一連のサイクル(ないし、直接的なFB)を生み出さないといけない。
確かにこのBIと言うか、KPIのグラフ化見て満足みたいなのは少なからず存在している…
Demo
所謂スマートウォッチ、スマートリストバンドと呼ばれているFitbitを用いて登壇前の心拍数のデータを送り
Power BIのアドインを入れたパワポで確認してみるというデモ
エクセルにしろ、パワポにしろ2年程前からPower BI
Servicesと連携するアドインが存在していたそうですが、セッションのデモで初めて知りました。
登壇前の心拍数の表示という題材と合わせてセッション等のイベント向けなデモで面白かったですね。
Power BIについて
ざっとデータ接続種類が3種類有りますという説明
分析用にしっかりデータを取得するのか、リアルタイムでダッシュボードに反映させる様にデータを取得するのか等々
確かにレポートを見る人間によって、必ずしもリアルタイム性が必須ではないというのは思い当たる節が有りますね。運用担当にはリアルタイム性が必須だが、運営担当には昨日分のレポートで十分だったり
レポート作成に必要な手順とデータ形式について
既にPower BI使われている方にとっては当たり前な事だとは思うのですが、手順は大きく分けてモデリングとレポーティングに分けられるという事についてと
データ形式についてはテーブル形式を扱いますよと説明してました。
個人的にはBIツールはテーブル形式のデータを扱うので、APIで取得したJsonのレスポンスをflowを利用してテーブルに変換しやすくしようと言うのが聞いてて面白かったですね。
ノンコーディング至上主義とかでは無いですけど、KPI用のレポート等の自動化に関して極力コーディング等が発生しないのが理想だと考えているので…
データライフサイクルマネジメント(DLM)
分析するデータの保存期間、使用期間、廃棄タイミングを定義して管理するという手法についての説明
当たり前ですけど、BIツールで管理するデータをいずれ必要な機会が有るかもしれない、と言った視点で未来永劫保持し続けるのは無理な訳なので、DLMを考慮する必要が有る訳ですね。
ただ個人的にコレがかなり難しい。
基本的にはKPIを集計してレポート表示するのを開発する人物と、レポートを見て施策等を考えたり運営する人物が別な事は往々にして有り、運営としては可能限り長い期間と多くのデータを保持して欲しいとなる事が多いと思います。(KPIレポートなど運用管理ツールだと工数やコスト等でなあなあに折り合いつけて開発したり…)
そこをDLMをしっかり定義してPower BIを利用して無駄なコストをかける事無くレポートを作成出来れば理想ですね。
Common Data Model(CDM)
これからのPowwer BI関連の動きとしてCommo
Data Modelが紹介されていました。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powerapps/common-data-model/overview
各業界で利用出来る標準化されたデータモデルとの事
Dynamics 365 やAzure
Data Lake との活用など、CDMを利用したPowerApps
などをちょっと試してみたいです。
所感
割と基本的な所から説明が有って、既Power BI使用者よりも未経験者向けの様に感じました。
個人的にはPower BIを使ってみたいという切欠に十分なるセッションでしたね。
デモ周りはSlide
Shareでは削られてるので、気になる方は後日公開されるセッション動画でご確認してみて下さい。