Tech Summit 2018の3日目に参加して、自身の業務に関連するセッションである「Azure Monitor の進化とコンテナー監視」を聴講してきました。
登壇者の原田さんはレドモンド本社でAzureのMonitorサービスを扱っているとのことです。
■セッションレビュー
前段として、Azure Monitorそのものについて説明がありました。
Azure Monitorの特徴として以下の3つの説明がありました。
・Unified Monitoring
すべてのメトリクスとログを共通プラットフォームで
・Data Driven Insights
機械学習を用いた高度な分析と監視
・Workflow Integrations
DevOps、問題管理、SIEM、ITSMツールとの連携
3つ目の「Workflow Integrations」を見て、自社で活用しているITSMツールなんかと連携できたらおもしろいかも。
Azure Monitorの統合監視についても1枚絵で解説されていました。
いろいろな場所で見せている絵だとは思いますが、様々なAzureリソースからメトリクスやログを取得して、5つのカテゴリーで活用することを解説していました。
「Full Stack Visibility in Resource Groups」について紹介がありました。
詳細なリソース監視をするというよりはリソースグループ配下のリソースのヘルスチェックを主にしているように見受けられました。
「Azure Monitor for VMs」の説明では、「for VMs」とあるように、
VMにスポットをあてた機能になっております。
画面からですが、かなり詳細に監視ができてるような印象をうけました。
ここまでは前段でしたが、
これ以降は本題のコンテナ監視についての説明を始めていました。
最初は「フルスタック監視」について、
インフラ監視とアプリケーション監視ってできてるけどコンテナの監視は?の投げかけがありました。
コンテナ監視が難しい理由について以下4つがあります。
・作成・起動・停止のいずれも非常に短時間
・統合環境による「うるさい隣人」問題
・コンテナのイメージ、状態、稼働場所のトラッキングが難しい
・1か所でコンテナ環境を監視するツールが内蔵されていない
コンテナ監視の難しさとは反対に、コンテナ監視の需要は高いといろいろなお客様から要望をいただいているようです。
・アプリの障害がクラスターの問題なのかを見極めたい
・問題提起をしてくれる監視ツールが欲しい
・クラスター内をドリルダウンができ、フィルターかけたい
・デベロッパーのkubectlなどクラスターへのアクセスを制限したい
・監視システムの管理に人件費や手間をかけたくない
・Azure上でkubernetesを使っているなら、Azureの監視ツールを使いたい
コンテナを監視したいという要望から、「Azure Monitor for Containers(プレビュー)」が誕生しました。
これは先ほどの「Azure Monitor for VMs」と同様に、Azure Monitorの1機能としてあります。
視覚的にわかりやすく、一目で障害の有無を確認できて、DevOpsとも連携できるということで
利用できるものにはなっているという印象を受けました。kubernetesイベントとContainer logも解析できるのも良い点だと思います。
最後にAzure Monitorのロードマップを出していましたが、
「Azure Monitor for Containers」を来年の早い段階でGAしたい話と、
「Azure Monitor for Containers」を使ってみて、フィードバックをくださいと付け加えていました。
■Ask the Speaker
セッション終了後、原田さんにAzure Monitor for ContainersなどのAPI提供について聞いてみましたが、あまり考えてないということ。
マイクロソフトの考えとしては、zabbixなどのサードパーティ監視サービスを使うのではなく「Azure Monitor」
サービスを利用しほしいと話されていました。
サードパーティの監視サービスは管理が大変なので、それを解消できるような
各Azureサービスのに寄り添ったMonitorサービスを出していきたいとのことです。
「Azure Monitor for WebApps」とかがでる日も遠くないかもしれないですね