ブログサイトリニューアルどたばた記:第1話
2019-05-15
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「パソコンは直すより壊す方が得意ですけど大丈夫ですか?」

先月、グローバルビジネスを担当するGBAからMarketing & Salesに異動しました、奥山です。

Tech Summitの記事を見ていただいた方は覚えているでしょうか、TechBlogにビジネスに関する記事だけで参戦した完全なるノンテク人間のことを――。

覚えていない人が多そうなので、自己紹介させていただきますと、わたくし、ITチームもびっくりな、不可解なエラーを叩き出すことに定評があるパソコン破壊魔です。

そんな人間が今回何について書いていくかと言いますと、なんと、ウェブサイト制作についてなのです。一体どんな天変地異の前触れかと鬼も裸足で逃げ出しそうですが、何故かマーケティングチームに移った後、新しいボスに渡されたタスクが――

「TechBlogのサイトリニューアル」

だったのです。涙で明日が見えなくなりそうですね。

実はそれより前からコンテンツ作成の方は参加していました。キャッチフレーズやセールスポイントの文言を考えるところから始め、旧ブログのエントリーに統一した規則でIDを付け、カテゴリー分けをする作業を終え、アイキャッチ画像を画像サイトから探してきて……そして、気づけばWordpressを前に頭を抱えていたというのが今回の事件のプロローグ。

初心者でもとっつきやすい上に何度か利用したことがあるWordpressを使っていますし、テンプレートは勿論あるので、なんだ、そこまで難しくないじゃん、と思い込みそうですが(実際思いかけましたが)そうは問屋が卸しません。何を隠そう、自他共に認める壊滅的デザインセンスの持ち主でもある私は、黄色と緑を組み合わせて「このカラーリングは白菜みたいで可愛いと思う」などとのたまい、他のウェブサイトを手掛けた同僚にどつかれたりしているのが常でございます。

それでも一応大学院時代ではデジタルマーケティングも学んでおりましたので、「り、りろんはしってる……!」と、こんな具合で――走りました。クリエイティブディレクターがいる、クリエイティブチームへと。

有難いことに、優秀な人材が多いFIXER。学生時代と今までの職務経験で学んだことといえばつまり、餅は餅屋へ。分からないときは一回調べてみて、もうちょっと調べてみて、それでもあまりに分からない場合は無駄に墓穴を掘る前に分かる人のところへ飛んでいく方がリスクが低いということです。これをリスクマネジメントといいます(全く違うようで大体合ってます)。

ちなみに、リスクを測る計算式はこちら。

リスク=失敗の可能性×ダメージ

パソコン破壊魔ステータスと壊滅的デザインセンスを合わせると、右辺の二項が元気はつらつ大爆発な感じでウェブマスターの血圧と共に上昇していきそうですね。

私の右辺二項に対するポテンシャルについてよく理解しているクリエイティブディレクターに土下座の一歩手前くらいの気持ちでお願いし、テックブログっぽいtechieでクールな見た目のデザインを一緒に思案してもらうことに(クリエイティブディレクターという言葉を最近まで知らなかったのですが、アートディレクションだけでなく戦略も指揮する監督のことらしいです。確かにデザインスキルはさることながらマーケティングの知識にも舌を巻きます)。

今、皆様が見ている黒基調のシックなデザインは、彼の努力が99%です。前衛的な白菜カラーが入る余地はありませんでした。

生まれ変わったデザインの箱に流し込んだ旧ブログの数年分のエントリー。ホームページにまずはカテゴリごとに、The New York Timesに似た形式で表示してみました。

その時あったカテゴリーは全部で9つ。メインにしたいカテゴリーは大項目として2つ程度並べて上へ。細かいカテゴリーは3、4カラム程度で並べて下方へ。

そこで一度止まって、上から下まで眺め回すこと数分。

と、とりあえず先に進もう……と、ヘッダーを直して、フッターにコンテンツを詰め込んで、その後、もう一度ホームに戻って眺め回して、と繰り返すこと数回。うーん、ちょっと……微妙? と首を傾げること数回。

見た目は整理されていているし、カテゴリーがわかりやすいけれど、カテゴリー内の記事数に偏りがあるしカテゴリー自体の数的にも、うちのブログには合ってない……のか?

そこで試しに「最新の投稿」という表示に切り替えてみると……。

おぉ……! 2カラムで新しい順に記事が縦に並んで、サイドバーを入れてもすっきり、すっきり。

カテゴリーの偏りも反映されないし、こちらの方がいいじゃない、というので、今の状態に近づいたのです(ちなみに画像は現在のホームですが、作り途中は並びが大まかにこうなっているだけでもっとごちゃついてました)。

最初はイラつくばかりだったWordpress君ともちょっとだけ和解してもいいかなぁ、と思い始めた、そんな頃。

……Wordpressの悪魔が牙を剥いたのです。

次回:TechBlog、(物理的に)死す。