金融ITのクラウド化について概説してみる①前史篇
2019-06-04
こんにちは。FIXER Marketing & Sales Division の竹中と申します。一部の後輩からはスーパードライ先輩と呼ばれている者です。
(第二話「金融ITのクラウド化について概説してみる②経緯篇」リンク)
先日社内の講演企画にて、「金融クラウドの(リアルな)現状 FIXERのストラテジストが思うこと」と題してプレゼンをさせて頂きました。(※クリックで外部へのリンクが開きます。)その内容を忘れないうちに、本Blogでもシェアさせて頂きたいと思います。
金融とITのかかわりは意外に古く、銀行で最初のオンラインシステムが稼働したのは1965年、すなわち前回の東京オリンピックの翌年頃です。その後日本の金融成長と金融の自由化に伴ってその規模と複雑性を大きく増すことになります。
1970年代ごろまでは銀行でもシステムは内製化が常識でしたが、1980年代に入るとベンダーへのアウトソーシングが開始されます。これが現代の勘定系システムの共同利用に代表されるシステム外注の大きな潮流ですね。
そして2000年代になるとインターネットバンキングやネット専業銀行の普及により、オンラインシステムに求められる要求レベルは益々上がっていきます。いわんや直近のモバイル化をや、ということでFintech企業の出現、オープンAPI義務化を伴い銀行を取り巻くエコシステムはかつてない隆盛を見せています。
東京オリンピックと時を同じくして出現したオンラインシステムが次の東京オリンピックでピークを迎えている、というのは興味深いことですね。
ではなぜ銀行システムは変化に迫られているのでしょうか?そこにクラウドはどう関わってくるのでしょうか?
次回はそのあたりについて説明したいと思います。