AzureとOracle Cloud連携の衝撃(ビジネス観点から)
2019-06-11
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こんにちは。FIXER Marketing & Sales Divの竹中と申します。
6/5に米レドモンドより発表されたMicrosoft AzureとOracle Cloudとの連携の抄訳が日本マイクロソフトのサイトにアップされています。

この連携は文字通りAzureとOracle Cloudのデータセンターが接続され、両方のクラウド+オンプレミスのワークロードがシームレスに連携されるというもので、まずは米国リージョンから試用開始されます。
と、聞くとさもこれまでAzure上でOracleを使えなかったように聞こえますが、実は全くそんなことはありません。Azureの新規VMにOracleをインストールすることもできますし、インストール済みのVMを立ち上げることはこれまでも可能でした(参考

ではなぜ私がこのリリースに可能性を感じているかというと、それがまさにビジネス的な要件になります。というのも、日本の企業様でオラクルを使っていらっしゃるところは非常に多く(全世界そうかもですが)、例えばオンプレ環境からAzureへのマイグレーションを考える際にオラクル入りのDBサーバ移行というのは必ず懸案事項になります。それはもちろんデータの同期といった技術的な問題もありますが、もう一つの側面はOracleのライセンス問題です。OracleのAzure移行に関してはBYOLが可能ですが、例えば移行期間に幅をもたせて順次移行する場合などは一時的にライセンスが2重になることも考えられますし、コア数課金なのでVMの設計を失敗するとライセンス料が高くもなりがちです。
また、そもそもリリースにもあるようにOracle ExadataなどはそのままAzureには載らず、移行に工夫を必要とします。

そこで、今回の発表にもあるように、DB部分は相性のいいOracle Cloudに置き、App以降の部分をAzureで組むような構成が可能になれば費用も技術的なリスクも最小化できるのではと考えています。

何れにせよ、米国だけでなく早く身近なリージョンで是非試して見たいと思う今日このごろでした。

お読みいただきありがとうございます。