FIXER cloud.config Division General Manager のいさおです。
いろいろと準備してきたと言え、監査当日に「えっと、なんだっけ?」じゃ確実に落ちます。
今回は、Azure Expert MSPの監査だけではく、ISOの審査とかでも共通で使える考え方を書きます。
プレゼンテーションの準備
監査人にはパターンがあると思ってます。
大きくは以下の三つかな。
- ひたすら自身の知識をさらけ出しながら流れを作ってくれる人
- 「さぁ、説明してごらん」といきなり放置する人
- 淡々とエビデンスを確認しつつ自身の得意分野になるといきなり掘り始める人
このパターンに応じてプレゼンテーションの仕方は変わると思うのですが、共通して言えることは、
- 監査される側のペースに巻き込むこと
です。
そのために、求められているエビデンスを「ほら、あなた(監査人)が見たいエビデンスってこれでしょ?」って感じで 効果的に見せつつ、要求事項を網羅していることを見せればスムーズに監査を進められます。
効果的だったこと
- プレゼンテーションのフォーマットを統一する
- セクションごとに全体像を見せてから詳細を説明する
- 他の担当と連携しているところは意図的に記載しておく
- クライテリアを満たしていることを補助する資料を準備する
全員で取り組んでいることを見せると、プロセスとオペレーションが定着している印象を与えることができるのでオススメです。
当日の作戦
監査当日は失敗が許されません。
特にAzureExpertMSPでは、監査当日に完璧にエビデンスまで提示しなければ一発アウトになってしまう項目があるので、その場で対応可能な体制を組んでおく必要があります。
体制
下図1のように監査を受けている部屋とは別の部屋を準備し、リアルタイムで対応できる状態を作りました。
実際、この体制を組むことによって、その場でプロセスを改善するというパフォーマンスを見せることができ、監査人からも「すばらしいスピード感だ」とコメントをいただいてます。
振る舞い
特にプレゼンターに当てはまりますが、監査当日の振る舞いは重要です。
これができていないと一発アウトになる可能性が高まりますのでぜひ参考にしてください。
- 自信を持ってプレゼンする。
少しでも不安、これでいい?という雰囲気を出してしまうとマイナスのドリルダウンが始まります。 - エビデンスをすぐに出せない時はあるはずだけどいますぐに見つけられないと言う。
本当にエビデンスが無いかもしれなくても、焦らず「あるはずだ」と言い切る。
その場でなくても、後で見せればOKになるので、その場で「エビデンスがない」という事実を作らない。
最後に
監査前日は眠れぬ夜を過ごし、二日間の監査では緊張しっぱなしでしたが、約一年間の活動でFIXERの仕事の仕方ががらりと変わり、無事Azure Expert MSPの認定をいただくことができました。
以上でMSP認定に関する記事は終わりになります。
アスキーさんの協力で、監査当日の様子も含めた奮闘記の記事がありますので、こちらもぜひご覧ください。
グローバル水準の監査を全社一丸でクリアしたAzure Expert MSPの価値
https://ascii.jp/elem/000/001/973/1973464/