エンジニアのための管理会計 ~会社に利益を残すためにすべきこと~ ①原価計算
2020-03-23
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FIXER Strategy Divisionの堀ノ内です。

2019年9月から経営企画グループとなり、会社経営に関わる数字を扱う業務を行うことになりました。

業務を行うにあたり何冊か本を読み「これはわかりやすいな」というのがありましたので、その紹介を兼ねてブログをアップします。

このテーマにした背景

私たちの会社は2020年3月1日現在、平均年齢が31.2歳です。

業界的にはそうでもないかもしれませんが、一般的には若い会社という分類に入るかと思います。

実際、入社数年のメンバーが多くを占めています。

そのメンバ-において、今は開発者としての力を付ける時期で、日々目の前の課題に対して取り組む時間が大半です。

しかし、ただモノを作るだけでなく「利益を残せるモノ作り」の意識で取り組んでいくことが重要です。

なぜならば、その利益を使って「モノを提供した」ところへの継続的なサポートを行ったり「さらによいモノ作り」を行うためです。

よって、その逆(利益を残せない)を行っていけないことは、容易に想像ができるかと思います。

では「利益を残す」ためにはどうしたらよいか。

本ブログで、その勉強を行うためのきっかけとなればと幸いです。

本の紹介

(出所)社長になる人のための経営の本

管理会計とは

管理会計に対して、財務会計という単語があります。

違いをざっくりいうと「財務会計」は外部に公表することを目的に、「管理会計」は企業内で会計面から分析することを目的に作成されます。

本ブログでは管理会計のことを書いています。

では早速、本論に入ります。

管理会計は経営に役立つ会計を目指しています。経営の現状を認識し、問題点を見つけ出し、解決への道筋を示し、行動への橋渡しをすること。

 (出所より)

会社を経営していくということは、毎日、問題を解決していくことです。

既存事業をどうするか。

新規事業をどうするか。

この案件は受けるのか、断るのか・・・

つまり意思決定の連続です。

管理会計はその意思決定に必要な材料になります。

その意味で、管理会計は「意思決定会計」「戦略会計」とも呼ばれ、経営管理そのものとも呼ばれるようです。

まずは原価計算から

原価がわかれば会社がわかる。

(出所より)

会社の目的は、なんといっても利益を上げることです。

売上 ー 原価 = 利益

ここに会社の目的が詰まっています。

売上は相手もあることで、自らの意思で動かすのが難しいものです。

しかし、原価は自らの意思で動かしやすいものです。

原価計算をすることで、モノをつくる原価やコストがわかる。

会社経営にとって重要な、ヒト、モノ、カネがどのように動いているかわかるということになります。

利益を残すためには、原価の構造を正しく把握しておく必要があります。

あるレストランでは、原価計算をせず、適当に値段を決めていたところ、繁盛していたのですが、利益が残っていませんでした。

原価計算したところ、一番売れている700円の料理の原価が650円、売れていない500円の料理の原価が200円だったとのこと。これだと利益は残りません。

自社の製品、サービスにおいても同じようなことが起きてませんでしょうか。

よって、個々の製品、サービスそれぞれの原価管理が重要になってきます。

原価計算を行うことで、①儲かっているか見抜く ②儲かってなければ原価を削減する ③それでも儲からなければやめるか判断する ④今後同じ間違いをしない というプロセスを回します。その結果、「儲かる」会社にしていくことができます。

原価計算は会社経営の基本中の基本で、とても大事だということをご理解いただけると幸いです。

利益を残すために

コスト意識が利益を生み出します。

(出所より)

「原価」を考えることは「儲け」を考えることにつながります。

よって、誰もが常に「原価」のことを意識して仕事をすることが大事です。

わかりやすい言い方だと「自分の給料はどこからでているのか」ということを考えて仕事をすることです。

まずは、自分の持ち場の範囲内で原価を考えてみましょう。

おわりに

今回は「原価計算」というテーマでブログを書かせていただきました。

次回は「損益分岐点を見つけよう」というテーマで書きたいと思っております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。