FIXER Strategy Divisionの堀ノ内です。
2019年9月から経営企画グループとなり、会社経営に関わる数字を扱う業務を行うことになりました。
業務を行うにあたり何冊か本を読み「これはわかりやすいな」というのがありましたので、その紹介を兼ねてブログをアップします。
このテーマにした背景
私たちの会社は2020年3月1日現在、平均年齢が31.2歳です。
業界的にはそうでもないかもしれませんが、一般的には若い会社という分類に入るかと思います。
実際、入社数年のメンバーが多くを占めています。
そのメンバ-において、今は開発者としての力を付ける時期で、日々目の前の課題に対して取り組む時間が大半です。
しかし、ただモノを作るだけでなく「利益を残せるモノ作り」の意識で取り組んでいくことが重要です。
なぜならば、その利益を使って「モノを提供した」ところへの継続的なサポートを行ったり「さらによいモノ作り」を行うためです。
よって、その逆(利益を残せない)を行っていけないことは、容易に想像ができるかと思います。
では「利益を残す」ためにはどうしたらよいか。
本ブログで、その勉強を行うためのきっかけとなればと幸いです。
本の紹介
管理会計とは
管理会計に対して、財務会計という単語があります。
違いをざっくりいうと「財務会計」は外部に公表することを目的に、「管理会計」は企業内で会計面から分析することを目的に作成されます。
本ブログでは管理会計のことを書いています。
では早速、本論に入ります。
管理会計は経営に役立つ会計を目指しています。経営の現状を認識し、問題点を見つけ出し、解決への道筋を示し、行動への橋渡しをすること。
(出所より)
会社を経営していくということは、毎日、問題を解決していくことです。
既存事業をどうするか。
新規事業をどうするか。
この案件は受けるのか、断るのか・・・
つまり意思決定の連続です。
管理会計はその意思決定に必要な材料になります。
その意味で、管理会計は「意思決定会計」「戦略会計」とも呼ばれ、経営管理そのものとも呼ばれるようです。
まずは原価計算から
原価がわかれば会社がわかる。
(出所より)
会社の目的は、なんといっても利益を上げることです。
売上 ー 原価 = 利益
ここに会社の目的が詰まっています。
売上は相手もあることで、自らの意思で動かすのが難しいものです。
しかし、原価は自らの意思で動かしやすいものです。
原価計算をすることで、モノをつくる原価やコストがわかる。
会社経営にとって重要な、ヒト、モノ、カネがどのように動いているかわかるということになります。
利益を残すためには、原価の構造を正しく把握しておく必要があります。
あるレストランでは、原価計算をせず、適当に値段を決めていたところ、繁盛していたのですが、利益が残っていませんでした。
原価計算したところ、一番売れている700円の料理の原価が650円、売れていない500円の料理の原価が200円だったとのこと。これだと利益は残りません。
自社の製品、サービスにおいても同じようなことが起きてませんでしょうか。
よって、個々の製品、サービスそれぞれの原価管理が重要になってきます。
原価計算を行うことで、①儲かっているか見抜く ②儲かってなければ原価を削減する ③それでも儲からなければやめるか判断する ④今後同じ間違いをしない というプロセスを回します。その結果、「儲かる」会社にしていくことができます。
原価計算は会社経営の基本中の基本で、とても大事だということをご理解いただけると幸いです。
利益を残すために
コスト意識が利益を生み出します。
(出所より)
「原価」を考えることは「儲け」を考えることにつながります。
よって、誰もが常に「原価」のことを意識して仕事をすることが大事です。
わかりやすい言い方だと「自分の給料はどこからでているのか」ということを考えて仕事をすることです。
まずは、自分の持ち場の範囲内で原価を考えてみましょう。
おわりに
今回は「原価計算」というテーマでブログを書かせていただきました。
次回は「損益分岐点を見つけよう」というテーマで書きたいと思っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。