ブロックチェーンは思想だ
2022-04-13
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こんにちは、新卒の櫻井です。

本記事においては、最近耳にすることが増えたであろう「ブロックチェーン」という技術について

概要やメリットをブロックチェーンを知らない人に向けて簡単に書いていこうと思います。

ブロックチェーンとは

 いきなりですが、ブロックチェーンの概要について説明していきます。まず、Wikipediaで書かれているブロックチェーンの概要を見てみましょう。

 ブロックチェーン(英語: blockchain、もともとはブロック・チェーン)は、暗号技術を使ってリンクされたブロックと呼ばれるレコードの増大するリストである。各ブロックには、前のブロックの暗号化ハッシュ 、タイムスタンプ、トランザクションデータ(一般的にはマークルツリーで表される)が含まれている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%8…

うーん、これだけ読んでもなんのこっちゃわからないって人もいると思うのでかみ砕いて説明すると

グループに属する各個人が共通の取引情報が書かれた台帳を持っている状態

これがブロックチェーンになります。なのでブロックチェーン自体は技術であり考え方の一つでもあると僕は考えています。

ブロックチェーンのイメージ図

ブロックチェーンが初めて使われた例

 ブロックチェーンが技術として初めて組み込まれたのがビットコインです。ブロックチェーンは、ビットコインの売買などの取引についての情報の記録を行う公開取引台帳の役割を担っています。

プログラミングでいうとGitと少し似ているかと思います。コードの改変の記録やバージョンの管理を行うのがGitで、それと似たようにビットコインのユーザー間の移動やいくらで取引されたかなどの情報を記録して管理するのがブロックチェーンというイメージになります。

ブロックチェーンのメリット

 ブロックチェーンを使うとどんないいことがあるのかまだ見えてないと思うので、大きなメリットを挙げると

  • 改ざんに強い
  • 止まらない
  • 第三者を必要としない

他にもあるとは思いますが、大きなところでいうとこのくらいだと思います。

改ざんに強い

 ブロックチェーンは電子署名やハッシュなどの暗号化がされているのでデータの改ざんを検出する仕組みが備わっています。

さらに、各個人が共通の台帳を持っておりそれらを照合してから取引を行うので、不正な台帳や正常に記録されていない台帳で取引をすることができません。正しい台帳かどうかの照合基準は、同じデータを持った台帳がどれだけの割合いるかになっています。なので改ざんした台帳で取引しようと考えると改ざんした台帳をユーザーの半数以上用意しないといけないので改ざんは難しいと考えます。

止まらない

 システムは普通、中央にシステムの管理者がいてその管理者が落ちるとシステム全体が落ちます。ですが、ブロックチェーンにおいては管理者が存在しないのでだれかが落ちても、ほかの動いているユーザーが記録を保持してくれるのでシステムが止まることがありません。

第三者を必要としない

 中央集権型のシステムでは、管理者が運用やら保守やらしていて、取引の間に入ってマージンを取るというように管理者が一番利益を得る構図になっています。ですが、ブロックチェーンにおいては取引の間に人間を必要としないので、手数料で足元を見られたり、一部のユーザーだけ運営から石がもらえるソシャゲみたいなことは起きません!

ブロックチェーンの活用例

仮想通貨

 先ほども紹介した通り、ビットコインで有名な仮想通貨ですね。そもそもがビットコインの発明者であるサトシ・ナカモトという人物(またはグループ)が中央集権化されて格差が埋まらない「お金」の形を変えようとこのブロックチェーンを発明しました。

医薬品デッドストック販売プラットフォーム

 調剤薬局が抱えるデッドストック(=売れ残り品)が在庫を圧迫するという課題をブロックチェーンを用いたデッドストック販売・譲渡によってコスト削減しながら在庫問題を解決するというものです。

アメリカ大統領選での投票

 アメリカでは、郵便投票や不在者投票において集計作業の遅れや不正な投票が可能であることを問題視する声が上がっていた。改ざんなどの不正がしにくいブロックチェーンが適しているという案から、2020年にアメリカ大統領選挙の本選挙でブロックチェーン投票が実施されました。

まとめ

 いかがでしたでしょうか。本記事を読んでブロックチェーンの概念について理解していただけたら嬉しいです。サトシ・ナカモトP2Pからのブロックチェーンの歴史についても時間があれば書いていきたい所存です。