【宇宙】Microsoft Azureついに宇宙へ!Microsoft Spaceまとめ
2022-05-30
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Microsoft Spaceとは?

Microsoftは米国時間で2020年10月20日に新事業「Azure Space」を発表しました。

Azure Spaceでは今までMicrosoftが構築してきた地上にあるAzure施設、テクノロジーを地球外にも広げていこうという取り組みです。

宇宙領域のテクノロジーを誰もが利用できるように一般化し、イノベーションを起こすプラットフォームを提供することが目的となっています。

また、宇宙ビジネスやコミュニティの事業要求に応えることのできるプラットフォーム、パートナーエコシステムをAzureの一環として提供することを目的としています。


Microsoft Spaceでは何をしている?

Microsoft Spaceの目的はわかりましたが、何をしているのでしょうか。

実際にMicrosoftが宇宙領域について行っている4つの機能を見ていきましょう。

・グローバル接続

衛星のネットワークと地上局を利用して接続性を高めます。

衛星ネットワークを利用することで、今まで通信ができなかった山間部や洋上、飛行機に乗っているときでも通信ができるようになります。

つまり、今まで通信ができなかった場所でもクラウドの利点を生かすことができます。

Azure Orbital」というソリューションでは、Microsoft及びパートナーの地上局を利用して、ユーザーの衛星に接続することができます。

衛星から取得したデータをAzureに直接保存し、Azureの機能を利用して高度な分析を実施することができます。

またAzure Orbitalで衛星と通信することで衛星の制御、データ処理などの運用をすることができ、クラウドの可用性を得ることができます。

地理空間分析

Azure Orbitalは衛星と通信するだけでなく、データを処理するプラットフォームとして利用できます。

衛星データを活用して、新たな視点から考察できるようになります。

多くの場合、木や自動車、飛行機などの分類は、人の手によって処理されてきました。

しかし、AIや機械学習の機能によってモノを判断したり、クラウド上でアルゴリズムを作成し学習させることが可能になりました。

増え続ける衛星データの分析を通じて、農業、エネルギー、金融機関、サプライチェーンなどの産業の成長を加速させます。

・テクニカルエンジニアリング

宇宙関連のサービスや開発環境の拡充による、開発者支援サービスを提供しています。

強力なAI機械学習機能を、開発及び評価するために豊富な合成環境でシミュレートするための開発ツールを提供しています。

電子工学センサーや赤外線センサーの検証、衛星のコンステレーション(多数の衛星を協調して動作させる運用方式)を使用したエミュレーション、無線周波数の検証などがあります。

宇宙空間でのAzure

衛星や宇宙ステーションなどにクラウド技術を持ち込み、宇宙で分析を実施することを目的としています。

実際にデバイスを宇宙空間に送り、宇宙での分析を始めています。

その一つとして、Microsoft Cloudとシームレスに動作するAzure Stackのハードウェアを国際宇宙ステーションで稼働させています。

すでに宇宙飛行士のグローブの安全性を確保するAIを活用した、実践テストプロジェクトもが開始されています。

宇宙から地球に通信するには大きな遅延が伴いますが、国際宇宙ステーションから直接スキャンし分析することで、通信の遅延による問題を解決しています。

これにより地球からの支援が限られている宇宙飛行士の、自立性を高めることができます。


まとめ

Microsoftは地球外にも手を出していたようです。

Azureが宇宙事業に役立っているのはロマンがありますね。