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さて、Power BIは取り込んだ複数のテーブルの情報を紐づけて、データ加工・可視化をすることが可能です。
Power BIで複数のテーブルを紐づける場合、以下の2つの方法があります。
・Power Queryの[クエリのマージ]で結合する
・モデル画面でリレーションを設定する
それぞれメリット・デメリットが存在するので状況に応じて、上記の2つの方法を使い分ける必要があります。
そこで、今回は複数のテーブルを紐づける2つの方法とメリット・デメリットを紹介したいと思います。
以下のExcelをデータソースとして、Power BIで[受注テーブル]に[商品マスタ]と[顧客マスタ]を紐づけます。
Power Queryの[クエリのマージ]で結合する場合
[データを取得]からExcelのデータを読み込み、[受注テーブル][商品マスタ][顧客マスタ]を選択して[データの変換]を行います。
Power Queryエディタが開くので、左側に表示されている[受注テーブル]を選択した状態で、[クエリのマージ]を選択します。
[受注テーブル]と[商品マスタ]の[商品ID]列を選択して、[結合の種類]はデフォルトのままで[OK]を選択します。この場合、紐づけるキーが[商品ID]列になります。
[商品マスタ]という新しい列が作成されます。こちらの列の右上のボタンを選択し、[商品名称][金額]にチェックして[OK]を選択します。
こちらの手順で[受注テーブル]と[商品マスタ]を紐づけて、[商品名称]と[金額]の列を結合することが出来ます。[顧客マスタ]も同様の手順です。
モデル画面でリレーションを設定する場合
[データを取得]からExcelのデータを読み込み、[受注テーブル][商品マスタ][顧客マスタ]を選択して[読み込み]を行います。Power Queryエディタでの編集はしません。
左側の[モデル]を選択します。
既にテーブル同士の紐づけ(リレーション)が自動的に設定されています。
今回の場合、[受注テーブル]と[商品マスタ]は多対1、[受注テーブル]と[顧客マスタ]は多対1の関係性にあります。
手動で紐づけ(リレーション)を設定したい場合、線を右クリックで選択して削除します。
[商品マスタ]の[商品ID]を[受注テーブル]の[商品ID]にドラッグ&ドロップします。
また、線を右クリックで[プロパティ]を選択することで、リレーション設定の編集が可能です。
Power Queryの[クエリのマージ]のメリット・デメリット
メリットは1テーブルに列を結合するので視覚的に分かりやすい点ですが、デメリットは結合する列が増えるので処理速度のパフォーマンスが落ちる可能性があります。
モデル画面の[リレーション設定]のメリット・デメリット
メリットはデータ量が多くても処理速度は比較的軽量ですが、たまに意図していないリレーションが自動的に設定されてしまうので注意が必要です。
参考記事
クエリのマージの概要 - Power Query | Microsoft Docs
Power BI Desktop でのリレーションシップの作成と管理 | Microsoft Docs