Azure Portalから直接Grafanaにグラフをピン留めできるんだって!
2023-06-23
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新卒研修の一環で行ったチーム開発で知ったことについて、先輩方も驚いていた内容があったので書いていきます。

Grafanaについて

この記事を見ている方は大抵"そんなことは知ってるよ!"状態だとは思いますが一応、簡単に説明しておきます。

Grafana Labsが提供するデータ可視化ツール​で、収集したデータを基にチャート、グラフを作成します。​

Grafana sandbox
Grafanaの画像例(https://play.grafana.org/)

また、データの状況によってSlackやメールなどにアラートを出すこともできます。

Azure Managed Grafanaについて

Azureが提供するマネージドサービスで、Azure Portalをポチポチするだけで簡単にデプロイできます。

また、Azure AD IDでユーザー認証やアクセス制御を行うこともできます。

本題

今回のチーム開発中では、アクセスできるリソースグループが制限されていたので、下の画像のように一つリソースを監視するためには、サブスクリプションID、ネームスペース、リージョン、リソースグループ、リソース名をすべて入力していく必要がありました。

リソース追加

一応サブスクリプションIDやリソースグループは今回すべて同じなので、JSONをごにょごにょやってもいいのですが、もうちょっと楽な方法がないかなと触っていると、タイトルの通り、Azure Portalから直接ピン留めできました。

具体的には、

  1. Azure Portalで普通にメトリックグラフを作成

  2. "ダッシュボードに保存"から"Grafanaにピン留め"を選択

    Grafanaにピン留め

  3. ピン留めしたいGrafanaインスタンスとダッシュボード名を選択する

    インスタンスとダッシュボードを選択

  4. "Pin"をクリック

これでグラフをGrafanaで見ることができるようになりました。

終わりに

今回紹介した機能は適当に触っててたまたま発見したのですが、Azure Managed Grafanaの公式ドキュメントにはほとんど書いておらずAzure Managed Grafanaの概要 というページで2か所、最初の方の

Azure Managed Grafana は、Azure 環境用に最適化されています。 多くの Azure サービスとシームレスに連携し、次の統合機能を提供します。

  • Azure MonitorAzure Data Explorer の組み込みサポート
  • Azure Active Directory ID を使用したユーザー認証とアクセス制御
  • Azure portal からの既存グラフの直接インポート

と最後の

Azure portal から既存のグラフを直接インポートするか、事前構築済みのダッシュボードを使用して、ダッシュボードを瞬時に作成できます。

の2か所で言及されてるだけなんですよね。

Azure Monitorの方にはしっかり手順も載っているのですが、便利なのにあんまり目立ってなくて、知らない人がいるのはちょっともったいないなと思いました。