本レポートは、過去に開催されたMicrosoft AI Tourに参加した際のレポートです。イベントは2024年2月20日に東京ビッグサイトで行われました。
どうも、だいぶ出遅れましたがMicrosoft AI Tour に参加してきました。既に参加から1ヶ月近く経ってる!?時の流れが早いですね。
ビッグサイトに来るのが初めてでテンション上がりすぎた結果、気づけば会場である南棟を余裕でスルーし東棟まで行ってしまうハプニングが発生したのももう懐かしい。
Microsoft AI Tourとは
「Microsoft AI Tour」は、ビジネスリーダーや開発者を対象にしたイベントです。AIがビジネスとテクノロジーの世界をどのように変革しているかについて学ぶことができます!
以下公式抜粋
AI はビジネスとテクノロジーの世界を変革しています。Microsoft AI Tour に参加して、AI によりどのように競争力を高め、業務の最適化、イノベーションの推進、ビジネスの成長に生かしていくのかを学ぶことができます。ビジネスに新たな機会を生み出すのに AI はどのように役立つかを知るチャンスになります。
また、Microsoft AI Tour では、開発者向けのセッション、開発者同士のネットワーキングが可能です。AI による新しい機会を発見し、AI を活用する方法についてマイクロソフトの専門家から話を聞くことができます。実践的なトレーニングやインタラクティブなデモとセッションに参加して、最新のイノベーションについて誰よりも早く学びましょう。
引用:https://blogs.windows.com/japan/2023/12/26/microsoft-ai-tour-for-busine…
参加セッションについて
今回のイベントでは、さまざまなセッションがありましたが、私が参加したのは、実務にすぐに活かせそうなセッションです。
- Copilot の構築と拡張による生産性の向上 / Building and extending Copilots to accelerate productivity
- Modern Work と AIを活用した組織 / The AI-powered organization
- Microsoft Dynamics 365 ですべての業務部門にAIのパワーを / AI-powered business functions with Microsoft Dynamics 365
- MVC から MVA モデルへ:生成 AI を組み込んだ次世代 AI 駆動アーキテクチャ設計思想 / From MVC to MVA Model
- 生成 AI アプリケーションのセキュリティ保護 / Securing Generative AI applications
- ChatGPT を使ったアプリケーション設計とプロトタイプ作成 / How to rapidly and ensure high quality prototyping apps based on ChatGPT
セッションの詳細と所感
Microsoft Dynamics 365 ですべての業務部門にAIのパワーを
Dynamics 365は、蓄積されたCRMとERPのデータを活用して、幅広い業務を支援するツールです。マイクロソフトのサポートセンターである長谷川さんとの対談では、Dynamics 365の導入にまつわる課題や、実際にシステムを活用した具体例が共有されました。個人的に注目したいのは、Eメールの下書きを支援する機能です。この機能は、相手に寄り添うような文面の作成、文章の冗長性を取り除くなどが可能で、メール作成が苦手な自分のようなユーザーには大変心強い機能になりそうでした。
生成 AI アプリケーションのセキュリティ保護
このセッションでは、AIの運用におけるセキュリティ保護について、AIの利用、AIアプリケーション、AIプラットフォームという3つの異なるレベルで発生する責任と、それに伴う脅威及び対策方法について解説が行われました。脅威マップとして、悪意のある人間によるデータ汚染やデータの流出が挙げれれていましたが、対策としては通常のセキュリティ対策と共通点が多く、個人としては認証認可をしっかりすることで大抵の脅威は防げるように感じました。
MVC から MVA モデルへ:生成 AI を組み込んだ次世代 AI 駆動アーキテクチャ設計思想
こちらは既存のMVC(Model, View, Controller)のControllerをAIに置き換えた設計思想についてのセッションです。ユーザーからの入力をAIが判断することで、都度都度最適なModel選択を可能にするものですが、AIの特性上同じ入力に対して常に同じ結果が返却されないというデメリットあります。実務ではこのデメリットを許容できるケースが個人的にはそこまで思いつかないので、今後に期待って感じですね。
余談
セッションの部屋が分からず予定と違うセッションに参加したり、途中参加になったりしていたのはここだけの秘密。