生成AIブームの次は、パーソナル人工知能で決まり~オルツカンファレンス2024参加レポート~
2024-03-28
azblob://2024/03/28/eyecatch/2024-03-28-personal-ai-alt-conference-000_0.jpg

おばんです。クラウド認定資格兄さんこと、荒井です。

自由の価値を向上させるテクノロジー、P.A.I.(パーソナル人工知能)を世界に普及させる国内屈指のAIテクノロジースタートアップのオルツ社が3月28日(木)に「オルツカンファレンス2024 ZEROの衝撃 〜AIと人。変革か隷属か。~」を開催しました。

オルツ社は、自分のP.A.Iを会社で働かせてP.A.Iが働いた分は給与も支給しているととある番組で見たので、大変気になってました。

本日はその気になる会社、オルツ社のカンファレンス参加レポートをお届けします。

イベント概要

「オルツカンファレンス2024  ZEROの衝撃 〜AIと人。変革か隷属か。~」
日程:2024年3月28日(木)15:00~18:30
主催:株式会社オルツ(以降、オルツ)
会場:ベルサール東京日本橋

タイムテーブル

15:05~15:35 ゼロインパクト(人の要らない世界)オルツ CEO 米倉千貴 氏×モデル 市川紗椰 氏
15:35~15:50 GenAI to PAI オルツ CTO 西村祥一 氏
15:50~16:05AIと裁く"人的資本経営"オルツ CFO日置友輔 氏
16:05~ 16:25 <パネルディスカッション>生成AIの次オルツCTO 西村 祥一氏
東北大学教授 乾 健太郎氏
株式会社数理先端技術研究所 生島 高裕氏
16:25~16:35 日本のDXの病と治療オルツ AI/DXコンサルタント プリンシパル 
兼 事業開発マネジャー小村 淳己 氏
16:35~16:45クローンビジネスのはじまりオルツ AI Solutions事業部 部長/浅井 勝也 氏
17:00~17:25オルツを1兆円AI企業にするために
(GAFAMを産めない日本の具体的対策法)
オルツCFO 日置 友輔 氏
慶應義塾大学名誉教授 竹中 平蔵 氏
デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員 森 正弥 氏
エヌビディア合同会社 エンタープライズ事業本部 事業本部長 井﨑 武士 氏
17:25~17:35クローンM&AーM&A市場のペインを終わらせるオルツ AI M&A Managing Director 井上 正貴 氏
17:35~17:50次世代の営業についてオルツ AI SaaS事業部 保坂 文哉 氏 × KEYENCE
17:50~18:00AIを活用した次世代Sales Model
ーSalesforce的SaaSビジネスの終焉ー
オルツ AI SaaS事業部 AE マネージャー 保坂 文哉 氏
18:00~18:20<パネルディスカッション>
ーNextブロックチェーンー理想主義から現実主義への移行
オルツCTO 西村 祥一 氏
株式会社Final Aim Co-founder & CEO 朝倉 雅文 氏
スカイランドベンチャーズ株式会社 袁 小航 氏
18:20~18:35AIの世界を静かに変える人々オルツ R&D部 AIリードエンジニア 人見 雄太 氏

イベントレポート

イベント会場に到着したら、既に受付待ちで長者の列で大盛況でした1

受付後、中に進むとオルツ社のAIサービスのデモ体験ゾーンがずらり。沢山の方がデモでP.A.Iのインパクトを体感していました。

そして、いよいよイベント開始です。開始直後、Artist 光綾さんのミュージックビデオが流れました!
Artist 光綾さん自身と、光綾さんが謳った歌の歌詞、作曲、映像など、全てAIで生成したそうです。
(動画に見とれてしまい、写真は撮り忘れました!)
これだけできるならAIで映画も作れそうですね。映画監督の民主化(*´ω`*)

その後、オルツ CEO 米倉千貴氏とモデル 市川紗椰 氏が登壇。米倉氏がP.A.Iのビジョンを語った後は、米倉氏のクローンAIであるP.A.Iがファシリテーションを務め、市川氏との対話を進めていました。

ちゃんと米倉氏のプロファイルや最近のアクティビティが反映されたコミュニケーションが進み、P.A.Iの凄みが伝わります。オルツ社ではP.A.Iで採用面接、そのほかの打ち合わせなど実務活用が進んでいるとのことでした。

その後、米倉氏からオルツの会社概要、新サービス紹介が始まりました。

オルツの概要

 人工知能、深層学習、自然言語処理、分散コンピューティングの専門家で構成されるAI企業

 国内、海外のVCによって資金調達累計100億を突破した企業

 世界最難関の論文でも採用されているなど研究成果も多い

 オルツサービスは国内で7000社に採用されている

新サービス(polloq(ポロック))

polloqは最適化されたパーソナライズ大規模言語モデルの操作クエリーらしいです。
日々のパソコンの操作を記録、学習し、人を介さなくてもタスクを処理できるようになるそうで、常に命令を必要とする現在の大規模言語モデルをさらに進化させ、コンピュータの状況に応じて大規模言語モデル自体がプロンプトを生成し、パソコン操作を行い結果を出してくれるみたいです!
【polloqアーキテクチャ】


polloqのデモを見たのですが、めっちゃすごかったです。

(プロンプト※口頭で指示)
「今日のイベントの参加者のリストを確認して、参加のお礼とスラックへの招待URLを送信してもらえますか」

と依頼したら、polloqが動きだし、

フルオートで【PC内の参加者リストのファイルを検索、ファイルのデータを取得、メーラーを起動、BCCへ宛先のリストにデータを人数分追加、メール本文にSlack招待URLを記入、メールを送付】

を淡々とやってのけました!

すげー!!!

そしてリアタイでSlack招待URLが手元に届いたのでSlackに参加してメッセージしました!

鬼レスポンスで頑張りましたが、返信最速王レースは5着でした( ;∀;)

それはさておき、これはすごい!プロンプトは簡易なのに複数のプロセスをそつなくこなしている。

デモでどんなことをしているのか参加者へ補足説明している声が誤って入力に使われて、同じメールを再送信するという現実にも起きそうな事故がありましたが、その恐怖よりもAIがタスクを即なくこなしてくれたことに感動しました。

しかも、その後、招待したSlackチャンネルで参加者から鬼メンションで質問されているのに、丁寧にpolloqが返信しているのを見て、震えました。これは明日からでも使いたい!!

polloqが6月にプレビューされるそうで、本日の参加者は特別招待(ウェイティングリスト登録)してくれるそうで、その場でDone!!ひゃっほぃ、6月からスマートな生活が送れそう。カンファレンス参加してよかたよかた(*´ω`*)

 

その後、polloq以外にも、AI-HRサービス(採用面接、面接結果評価、レコメンド、社内レポートをオールAIが対応)などの紹介があったりなど、驚きの連続でした。数千人からの応募があり、AIのおかげで面接もこなせているそうです。ドラえもんが出すアイテム級にインパクトがあるわこれ。

基調講演だけでこんなにお腹が満たされたのは久しいです。素敵なカンファレンスに感謝感謝!!

基調講演のあとは、各サービスの概要、顧客導入事例の紹介、豪華ゲストをお招きしたパネルディスカッションなどたくさんのコンテンツがありました!そちらはまた追って(*´ω`*)

まとめ

1DayでP.A.Iのファンになりました。P.A.Iは日本のピンチを打開する画期的なサービスだと強く感じるカンファレンスでした。

【所感】※賛否両論あるとは思いますが個人的な感想です

・マルチモーダル(テキスト、画像、動画)で様々な情報元(SNS、LINE、youtube、ドキュメント)を元に学習し、創造されたP.A.Iは、既にかなりの精度で動くものでした!

 カンファレンスではオンライン会議風なP.A.Iが人間に応答できることにフォーカスが当てられていましたが、私はSlackで相手ごとにパーソナライズ化し最適な形で自動返信するpolloqにドはまりしそうです。大量にメンションされてもpolloqが非同期コミュニケーションをやりきっているシーンが本当に秀逸でした。コミュニケーションスタックしない日がくるなんて最高すぎる!!

・P.A.Iが人材を充足させる施策の一つになると感じました。不足が叫ばれ続けてもいっこうに埋まらない人材不足、パイの奪い合いであるプロフェッショナル人材の確保。きっとどんな企業でも悩んでいるであろう経営戦略を実現するために人材の質と量を最適化したいという夢がP.A.Iで叶っちゃいそう!

・P.A.Iが自分の資産価値を数値化してくれるのいいなと思いました。自分のP.A.Iを業務をこなし対価を得る時代が当たり前になったらP.A.Iもれっきとした資産。自分という資産価値がデジタルに捉えれるし、よりよい資産になるために自己分析と改善を行えば、人間自身も次のステージに進み、人間力の進化がはかどりそう!

AIが副操縦士として人間を支える生成AIもすごかったけど、自律AIはもっとすごい衝撃でした。今後オルツ社の動向から目が離せません。本カンファレンスは毎年開催されているようなので、今回見逃した方は来年はお見逃しなく!

とてもおすすめのカンファレンスです!

以上、「生成AIの次、パーソナル人工知能の衝撃~オルツカンファレンス2024参加レポート~」でしたーーー!!