「私はWordpressの地雷を踏んだのか。それとも私が地雷だったのか……」
→ブログサイトリニューアルどたばた記:第1話Wordpress君と、心の壁はあるものの和解をして数日経ったある日(それでも三時間に一度は異議ありぃぃぃぃ! と叫びたくなりながら、和解無効の申し立てを叩きつける勢いでキーボードをターンッしておりましたが)、Wordpress君よりも強敵、Elementor大王を倒すべく、プラグインのリストを眺めていました。
ElementorというのはWordpressのプラグインの一種で、ドラッグ&ドロップで簡単にページをカスタマイズできるページビルダーです。
画像やテキストのカスタマイズは当然ながら、ボタンやマップ、アイコンの配置なども簡単に行えるので、別で作っているウェブサイトではこのプラグインがとても役立っています。
しかしブログの方は最新の投稿を表示させることにしたため、Elementorでページを整える必要性がありません。あまり使い慣れておらず、使いにくさすら覚えていた私は、このプラグインには少しばかり複雑な感情を抱いていました(Elementorは悪くありません。悪いのは私のウェブサイト制作センスと技術力です)。
消すべきか、消さぬべきか、それが問題だ――。
悩んだ挙句、消しました。そしてヘッダーの編集を始めてしばらくすると突然……。
ぷつん。
「500 Internal Server Error」
………………うん?
画面が固まったかと思えば、スクリーンに現れたErrorの文字。
リターンをクリックしてみれば、普通にダッシュボードに戻れたのですが、そこから「外観」のどのエリアをクリックしてもエラー画面へ飛んでいく悪夢が始まりました。
何かがおかしい、これでは何も作れない! と、まずはクリエイティブチームのCSSの魔法使いな先輩のところへ飛んでいき、かくかくしかじか説明すると。
「これはサーバーの問題ですねー。どうしてこうなったんですか?」
穏やかに聞かれましたが、残念なことにその時点では何が起きているのか皆目見当もついていなかった私に答えを提示する能力はありませんでした。
「私も気になるので、わかったら教えてくださーい」
穏やかに応援されながら、今度はウェブマスターの先輩のところへ。
「今度は何やったべ?」
いつでも忙しい彼に戦々恐々でエラー画面を見せたところ、元SMAPの中居君ばりの神奈川弁で聞かれました。
「わかりません!」
自信満々に答えてからの、ウェブマスターとの、うへへ、ふへへ、と妙な笑い声の応酬(通常運転)に、内心、グッバイ私……と覚悟を決め、その上で心の中でジャンピング土下座をかまして修復をお願いしました(わかりませんという回答は社会人として失格なので、気をつけたいところですが、本当に、全くわかりませんでした)。
どうやら後ほどわかったことなのですが、Wordpressではテーマやプラグインの変更やインストールなどを行うと、稀にインターナルサーバーエラーを引き起こすことがあるようです。そんなときも慌てず騒がず生きていけるよう、常にバックアップは取っておきたいですね。
そして週明け。出社してきたウェブマスターの「直しといたから」の一言で、ブログサイトを確認しに行けば、そこには元気いっぱい夢いっぱい、NOエラーメッセージなWordpressダッシュボードの美しい姿が! この世の全ての神々と太陽とウェブマスター先輩への感謝と敬意で胸を膨らませながら見る、オフィスの窓の向こうの東京タワーの偉大なこと――。
余韻に十分浸った後は、サーバーを吹っ飛ばしたことに呆れ疲れたらしいクリエイティブディレクターの元へダッシュ。二人でキャッキャとひとしきり喜ぶと、
スッと冷静に戻って再びブログサイト作成の道を突き進み始めました。
しかし私たちはまだ知りませんでした。Wordpress地獄の釜は閉じてはいなかったことを……。
次回:フロントエンド戦争勃発