海外ITエンジニアが使う英語のスラングを調べてみた
2019-05-19
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人生の半分弱をアメリカで過ごしてきました、マーケティングチームの奥山です。

最近、テレビで帰国子女特集なんかをしていると、へー、海外に留学するとそんなことがあるんだぁ、いいなぁ、などと番組終了まで自分が帰国子女枠に入っている事実を忘れて特集されている人たちの人生や環境に感心してしまう程度に日本と海外の生活の違いがわかりません(ちなみにアメリカの学校では授業中に時々、すごいな、みんな、英語で話してるやー、とぼんやり感心しては、そりゃそうだ、母国語だ、と一人突っ込みをしていました)。

さて、そういうわけで英語を話すことはできるのですが、入社から数か月間は、日本語の資料を英語に、英語の資料を日本語に直す仕事をしては、(まずい……日本語も英語もわからない……)と頭を抱えておりました。

最近は段々とIT特有の単語を覚えてきましたが、社内の外国人社員のチャットなどを見ると、現場でカジュアルに使っている特有の言い回しでは未だにわからないものがちらほら……。そこで今回はITエンジニアが使うスラングはどんなものがあるのか、ちょっと調べてみました。

1. PEBCAK

これは「Problem Exists Between Chair and Keyboard」の略だそうです。直訳すれば、「問題は椅子とキーボードの狭間に」、ですね。PICNIC(Problem in Chair, Not in Computer)など、他の言い方もあるようですが、システムが動かない原因がコンピューターではないと気付いた時に使うようです。私が引き起こすパソコン問題は大体PEBCAKですが、その状況に名前がついていたとは驚きですね。

例文

A: The document is not in the folder! What's wrong with my PC?

ドキュメントがフォルダにない! 私のパソコン、どうしちゃったの?

B: No. It's just a PEBCAK. You saved it in the wrong folder.

違う。PEBCAKな問題さ。違うフォルダに保存したんだよ

2. Copy, paste, and pray

これは見れば大体わかりますね。コピー、ペーストは最早日本語になっていますし、「pray」もPray for 〇〇など、災害時にはよく見る単語となりましたが、「祈る」という意味です。つまり直訳は「コピー、ペースト、そして祈る」。もうどうしようもなくなって、コードをコピペして、ちゃんと動くのを祈るばかりなプログラマーの最終手段です。

例文

I don't know what to do anymore. Let's just copy, past, and pray.

もうどうすりゃいいかわかんないな。コピペして祈っとこうか。

3. Guiltware

「Guilt」は「罪悪感」という意味ですが、それにSoftwareのwareが付け足されています。意味は「罪悪感を感じるソフトウェア」。無料のソフトウェアだけれどクオリティが高く、寄付をしないと罪悪感がわくようなソフトウェアのことを指すそうです。クオリティが高いシェアウェアなんかもこの類みたいですね。

例文

Oh my god!! This software really works! it's a guiltware!

嘘だろ⁈ このソフトウェア、本当にいいじゃん! 罪悪感がわくフリーソフトだな!

4. Keyboard Plaque

Plaqueというのは「歯垢」のことです。つまり直訳すれば「キーボードの歯垢」。これも大体何のことか予想がつきますね。そう、キーボードに溜まったホコリなどの汚れのことです。時々オフィスでもぶしゅぅぅ! と大きな音がしたと思ったら、エアダスターでキーボードを掃除している人がいます。最初は何をしているのかわからなかったのですが、あれは画期的なツールですね! 今はノートパソコンなのでそこまで問題ないのですが、有線キーボードは汚れが溜まるので、定期的にぶしゅぅぅ! とやりたくなります。

例文

Hey, do you have an air duster? I wanna clean the keyboard plaque.

ねぇ、エアダスター持ってる? キーボードのごみ掃除したいんだけど。

まだまだたくさんスラングはありますが、今回はとりあえず4つ、入門編としてご紹介しました! 使えるチャンスがやってきた際には、是非心の中でも現実でもガッツポーズをしながら使ってみてください。