はじめに
Japan Partner Conference 2019の「Microsoft の MaaS 戦略 - MaaS リファレンス アーキテクチャと働き方改革促進向けの MaaS 実装例」を見てきたので、MaaS初心者ですがまとめていきます。
マイクロソフトの目指すもの
マイクロソフトの目指しているLife・Transportation・WorkのイノベーションにMaaSを当てはめると、以下のようになるそうです。
TransportationにMaaSは属しますが、新たな移動+行動による便利で快適な暮らしの実現によって観光や生活支援を行い、行動の最適化による生産性の向上により働き方改革を行っていくようです。

具体的には、8/27に発表された以下のような支援策が考えられています。

先日の記事にMaaSの定義などをまとめましたが、マイクロソフトのMaaSの認識は以下のようです。

また、日本版MaaSのポイントが紹介されていたので、文字をおこしてみます。
(1) 多様な事業者がMaaSサービスを展開 (2) 多様なMaaSサービスが相互に連携してサービスを展開 (3) 利用者のニーズにこたえるため、移動の統合だけでなく、移動と異業種関連サービスが連携し、サービスが高速化なにか1つに絞られることなく、多様なアプリが想定されているところがおもしろいですね。

また、マイクロソフトが紹介していた日本におけるMaaSの現状と向かうべき方向性は以下のようにまとめられていました。
多くのサービスがレベル0と断言されているのはとても悔しいので、MaaSのレベル上げをしていきたいですね。
MaaSのレベルに関してはこの記事で詳しく説明しています。

これから、4つほどMaaSユースケースを紹介していきます。
1.働き方改革(通勤シーン)こちらは自動車の通勤による朝夕のラッシュをライドシェアなどによって解消し、働き方を改革しようといったものです。

以下は実際にマイクロソフト本社が取り組んでいるシャトルバスによるライドシェアや自転車通勤支援などの紹介スライドです。

主に営業の方々を想定しているようですが、あちこちに移動して仕事する方向けに移動の間に仕事ができるようにしたいというケースです。

訪日外国人・国内刊行者が移動や支払いのことで手を煩わせることなく、様々な観光を楽しめるようにしようという取り組みらしいです。

特に郊外ですが、広いショッピングモールが少し開けた場所にあるものの、都市部から移動する車で混雑するという問題をオンデマンド輸送や相乗りなどで解決しようというものです。
また、高齢者などの買い物難民を支援することも含まれています。

以上のユースケースは主にプライベートとビジネスの2つに分けることができます。
プライベートは休日、ビジネスは平日なので、ここで交通リソースを融通することができるのではないかと考えられています。

マイクロソフトのMaaSリファレンスアーキテクチャ策定の狙い
これはMaaSに関する社会問題を解決したい事業体・自治体に本来の課題解決に専念してほしいという思いからのようです。

また、以下のように機能マップ・アーキテクチャマップ・実装サンプルなどが無償で提供されるそうです。

おわりに
Japan Partner Conference 2019の「Microsoft の MaaS 戦略 - MaaS リファレンス アーキテクチャと働き方改革促進向けの MaaS 実装例」をMaaS初心者がまとめてみました。
これからますます発展させていきたいと個人的に思っているMaaSのお手本が公開されるので、負けないように頑張りたいです。







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