夏といえば荒波を乗り越えてテトラポットに自生する岩牡蠣を食べに海へ行き、冬といえば荒れ放題の中でも力強く実を結んだ蜜柑を食べに山を登る。そんな幼少期のハートフルでワイルドな想い出を胸にメキメキと頭角を現し、立派なインドア派、ザ・引きこもりに育ったマーケティングチームの奥山、今回はブログ編集長として潜入ブロガーたちを引率し、スノーピークビジネスソリューション(SPBS)のオフィス見学へ行って参りました。
と、その前に名古屋事務所へ
「どうせ東岡崎まで行くなら名古屋寄って行きなよ、名古屋!」
なんてことをボスが言うものですから、そういえば行ったことないなぁ、とブログ班全員で名古屋経由の新幹線を入手。
そしてやって来ました、名古屋事務所!
ブログ班メンバーその1、HubSpotを愛して止まない営業マンが住所の漢字の読みに何度か挑戦しては失敗した後、タクシーの運転手さんに「世界の山ちゃんの近くです」と苦肉の策で告げたので、辿り着けるのかと若干の不安を覚えましたがなんだかんだで無事に着きました。
事務所に入った瞬間、十名近い社員が視界に飛び込んできて、 品川駅で買った東京ばな奈の数が足りないことを察し、 到着早々膝から崩れ落ちるアクシデントつき(タクシー事変がアクシデントでなかったのなら)。
思っていたよりも事務所は広く、東京本社の会議スペースと執務室を小さくまとめて移動させたような感じ。会議室は月一の懇親会でTeamsビデオ通話で繋がっているので見たことあり。お、知ってる! と少し嬉しくなりました。
本命・スノーピークオフィス!
最初にスノーピークビジネスソリューションズのご説明をば。
スノーピークビジネスソリューションズはアウトドア用品を中心に販売するスノーピークがHeartisと一緒に働き方改革のソリューションを提供しようと作り上げた、「自然」を都会の生活やビジネスの場に取り入れるサービスを提供する会社です。
ワークスタイル変革のための3つのアクションとして次のものを掲げています。
- オフィスを変える
- 働く場所を変える
- 繋がり方を変える
スローガンである『人生に、野遊びを。』という言葉と共に、殺伐とした現代社会でも人間性を取り戻せるような環境を作っているそうです。
どんな風に「自然」を取り入れているのか
osotoと呼ばれるレンタルスペースに入った瞬間飛び込んできた光景がこちら。
キャンプやないかーい! 奥に見えるそれはマジでガチなテントですか?
(しかもよく見ると誰かがお昼寝している気配)
と、驚きながらシャッターを切っていると横から視線が……。
なんか目がターミネーターみたいになってる子がこっち見てる……。唐突なテクノロジーに戸惑いが隠しきれないよ!
気を取り直してレンタルスペースエリアをウロウロ。
ナッツ。どう見てもナッツが床に。そして右上に見えるのは人工芝。
テント
テントに近づくと、やっぱり誰かがお休み中。自由を感じます。
というかどこからか鳥のような声が……。これは眠くなるかも……。
元野生児、野生の勘で音の出所を探すと、近くにスピーカー。
ちなみに退社1時間前には流れる音が川のせせらぎに変わるらしい。だから川が聞こえてくると少し慌てることもあるそうです。
テントの中も会議ができるスペース。クッションの種類は多く、足元は掘りごたつ。アットホームですね。
テント内に置かれていた時計に興味津々な当社の部長たち。
「どうやって表示してんだ?」
「木を薄ぅくして貼っているんじゃ?」
とザワザワ。
細かい演出
コンセントも木。演出が細かい!
さらにブラインドにウサギと木の影が!
オフィスである二階にはネコ!
窓に何か貼ってあるのか? それだと日が落ちたら影ができないはず。じゃあ何だ? と思っていたら、実はこれ、ブラインドに影っぽく絵がプリントされていました。そう来るかー!
二階といえば、二階の壁際に置いてあった梯子も木。こだわってます。
しかしこれで終わるスノーピークではありません。自然だけでなく、テクノロジーもしっかり取り入れてます。
IoT照明
入り口付近にこんなものが。
「OK! Google ほおずき!」と言うと「ほおずき」と呼ばれる電球が点灯するようです。
ブログ班メンバーその2、執筆速度が凄まじく、最高1日5記事執筆などとんでもない記録を叩き出すMaaS担当エンジニアが試してみました。
で、ランプはどこ?
キョロキョロ探せば、ありました、ありました! 野生の勘で発見です!
(嘘です。全然見つけられず、見かねた社員の方に教えてもらいました)
「テクノロジーで何かしたい」という希望からスイッチ部分にIoTを使って物理的に押す仕掛けを作ったそうな。動きが可愛いIoTスイッチマシーン。ビデオ撮影のためにブロメン2に何度も「ほおずき!」と言わせる奥山(恐らく1日にあれほど何度も「ほおずき」と口にしたのは初めての経験であろう)。
オフィスを探索するぞ!
オフィスツアーが始まると、社員が働く2階へ移動。
竹水鉄砲大会のトロフィーにお出迎えされました。
テーブル
オフィス内には自然界で強いとされる6角形を使った、大きさや高さが違うテーブルがたくさん設置されていました。
高いテーブルを見て「あの高さいいですよね」「やっぱうちにもこの高さのテーブルが……」「立って仕事したい」などなど感嘆のため息をこぼすエンジニア集団。
確かに好きな時に好きな高さのテーブルに移動できるのは魅力的です。背中や腰が疲れてきたら高いテーブルで立って作業。足が疲れてきたら低いテーブルで座って作業。んー、理想的!
なんて手触りの良いテーブルをひとしきりナデナデしてから、ふと天井を見ると……。
デジタルサイネージ
これが噂のデジタルサイネージ。たくさん並ぶスクリーンには、社員の勤怠状況や今年の抱負、行っている取り組みなど様々なものが映し出されていました。
勤怠状況は特に気になります。当社もフレキシブルなスケジュールなので、誰がいつオフィスにいるのかを常に把握するのはちょっと難しいのです! FIXERでもやってほしい!
なるほど、シンプルだけれどしっかりテクノロジー。でもやっぱりSPBSはそれだけじゃありませんよ!
植物
緑で人間性が守られてる……!
緑色が視界に入るとストレスが下がって集中力が高まるんですって。しかもぶら下がっている小さな鉢に入った植物はそれぞれ社員が育てているそう。枯れたら実費で新しい植物を買ってこなければなりません!
後々懇親会で話を聞いたら、「営業は枯らすことがある」らしい。外回りが多いポジションの宿命! さらに聞けば、忙しくなって水やりを忘れたりするので、葉っぱのしおれ具合で「あー、あの人今忙しいんだなぁ」と悟ったり、水をこまめにやるか一気にやるかでその人の性格を把握したり、色々なことがわかるそう。
「………………うちはサボテンにします?」
会話に参加していたFIXERメンツはことごとく枯らしそうだったので、とりあえず難易度低めの提案をしておきました。やりたい人は自分のデスクでやりましょう!
個室スペース
静かに仕事したければ個室もあり。当社の営業、スーパードライ先輩が喜びそう。
お昼寝制度
昼寝もOK。自由・オブ・自由!
(SPBSさん「FIXERさん、昼寝時間ないんですか? 寝てください! マジで回復しますよ!」)
ロッカートランク
ロッカー代わりのトランクもあります。ここに荷物を入れて、必要な場合はその日使うデスクの足元へゴロゴロー。フリーアドレス(好きな席に座ってよし)ならではの取り組みですね。是非、これもFIXERで!
本の紹介
お勧めの本を紹介して投票などもしているらしく、投票数が多い本は会社が買って置いていてくれるらしいです。
技術書とかが欲しいのか、食いつくブロメン2。本狂いな私もそわぁっとしました。
社内通貨
そして恐らく一番やりたい取り組みはこれ、社内通貨。社内だけで使える通貨「RIO」が発行されています。植物をうまく育てたり、誰かの代わりに仕事をした謝礼としてだったり、様々な方法でRIOを稼げばここでお菓子やお茶が買えるのです。
是非ブログの功績で社内通貨を発行してもらいたい!
ところで、SPBSでは「バランス」というものにも気を使う社風だそうで、「体脂肪1kg」の警告やお菓子のカロリーなどがよく可視化されています!
インタラクティビジョン
そして最後はこのインタラクティビジョンと呼ばれる巨大スクリーン! 1階のosotoや他の事務所と繋がっているこのスクリーンは各所に設置してあり、離れた場所の仲間がまるで近くにいるような感覚で仕事ができます。画像では1階のosotoと繋がっていますね。
超近距離投射なので画像が相当細かい部分まではっきりくっきり!
音声も通じているので普通に話もできます。カメラの位置的にもちゃんとお互いの目を見て話せる感じがすごい。
以上、スノーピークビジネスソリューションズ社のオフィスツアーでした。
さぁ、ジャッジの時
元野生児、現在インドアひきこもり。家に緑はゼロ(冷蔵庫のわさびとほうれん草以外)なマーケター兼ブログ編集長、葉っぱとテントだけで人間性が回復できるかい! とばかりに、実は割とクリティックに厳しい目でオフィスツアーをしていました。
が、オフィスツアーをしてみると、ただキャンプをオフィスに持ってきてるだけではなく、かなりテクノロジーにも力を注いでいることが判明……。
これは……これは……!
FIXERでやるべきこと、参考になることがいっぱい詰まってた! ちゃんと働き方改革してくれそうな予感! 人間性の回復とは、心のゆとり提供と人とのコミュニケーションの活性化にあり!
うーん、完敗です。
おまけの営業さん
ペッパーさんと友達になりたいブロメン1もとい当社の営業さんと、戸惑うペッパーさん。
ちょっと打ち解けた。