[もはやエンジニア]編集者視点でのテックカンファレンスのつくり方@DEVREL/JAPAN
2019-09-09
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先日参加してきたDEVREL/JAPANにて。

Webメディアである「CodeZine」の編集者であり、エンジニア向けカンファレンス「Developers Summit」を企画されている近藤佑子さんのお話を聞くことができました。

開発者(エンジニア)ではないのになぜ○○??

・開発者ではないのになぜカンファレンスが作れるのか?

・開発者ではないのになぜ勉強会に参加するのか?

自分は開発者じゃないから...と一歩引いてしまうことはよくあると思います。(わたしも少し前までそうでした)

近藤さんは、編集者として且つ開発者ではない人として、どのようにテックカンファレンスに向き合っているかというお話をしてくれました。(正直私はめちゃくちゃ興味がある内容です)

Developers Summit(以下デブサミ)と近藤さんとの関わり

デブサミとはなんぞや。みなさん参加したことはありますか?

デブサミは、翔泳社さんが主催するITエンジニア向けカンファレンスで、いまや全国で年6回も開催されている大きなイベントです。

近藤さんはオーガナイザーとしてコンテンツ企画全般を担当されているそうです!どう考えてもめっちゃ忙しい。

出典元: https://event.shoeisha.jp/devsumi/20170216/

Developers SummitのWebサイトはこちら

デブサミの特徴は、

・個人のストーリーも会社の事例もどちらも発信できる

・長年のファンから初めてカンファレンスに訪れる人まで、幅広い来場者に来てもらっている

2003年からはじまったこのイベントは当初いろいろな声があり、「デブサミってぬるいよね」とか「“ここでしか聞けない”セッションが少ない」など言われたこともあったそうです。

ですが、 開発者ではない目線で、良いイベントにするためにどのように動いてきたかを語ってくれました。

いいカンファレンスにするために -編集者として-

①編集者はタイトルを重要視する!

以前、弊社でブログの書き方講座を開いてくださったTECH - ASCII.jp編集長の大谷イビサさんもおっしゃっていました。「タイトルに時間を使いなさい」と。

大谷イビサさんのブログはこちら!

近藤さん曰く、カンファレンスの場合もテーマをしっかり決めるとすべてが回りだすそうです。

まず第一にステークホルダーの意識が揃い、同じ方向性を向く。

そして肝心のテーマが決まると、登壇スピーカーへ「○○のテーマでやるので、△△さんの得意なこの内容について話してくれませんか」という依頼もしやすいですし、スポンサーへ「○○のテーマでやるので御社にとってメリットがあると思います」というような話も持っていきやすい。話がスムーズに進むんですね。

そのこだわりのテーマの中で、特にかっこいいなーと思ったものをいくつか紹介します。

・SHARE YOUR FUN!

出典元: https://event.shoeisha.jp/devsumi/20190214

世の中はどんどん変化していっていて、その変化においた学びは続けなければいけないけど、学びってとても楽しいものだよね!というメッセージだそうです。キャッチーでカッコイイ。

・FAR TOGETHER!

出典元: https://event.shoeisha.jp/devsumi/20190927

早く行くときはひとりで行け、遠くへ行きたいときはみんなと行け!というメッセージ。

早く行くためには一人で走ればいいけれど、自分が想像しているものよりも遠くへ行くためには、みんなの力が必要だよね!ということですね。気球に乗ってみんなで遠くへいけそうな気がしますね!

テーマのビジュアル決めで気を付けていること......それは、

・覚えられるテーマ、一言で説明しやすいテーマであること

・「今」を表すテーマであること

・ステッカーにしても愛らしく思えるビジュアルを選ぶこと

テーマと絵がセットで浮かんできたらいいテーマ!と判断されているそうです^^

②編集者はひとりでは物が作れない

さまざまな役割を持った人......例えば、スポンサーさんの状況に詳しい人や、ITコミュニティーに顔が広い人、システムオペレーションのプロフェッショナルスキルを持つ人などなど、“マメに” “直接”コミュニケーションされているそうです。

そして嬉しいことや気になることから、ポジティブな言葉までを自分から発信する。

いいタイムテーブルができたときなども、「このイベントめっちゃおもしろいから頑張ろう!」というようなポジティブな自ら言葉を発して士気を高めたりされてるそうです☆

③編集者は読み手に回る!

参加者視点に立ち、ステークホルダーにとって最高のイベントを目指す!

登壇者へも、参加者目線でフィードバックをされているそうです。いい発信ができるようなコーチでありたいとのプロ意識と、参加者に最高のものを届けたい!という気持ちから成せることですね。

いいカンファレンスにするために -開発者ではない目線-

踊る阿呆でいる!

これ、とても上手な言い方されるなーーと思いました(さすが編集者さんですね!)。

どういうことかというと、近藤さんはエンジニアではありませんが、業務外でのアウトプットをめちゃくちゃされています(驚愕)。

例えば、2019年は登壇10回以上、技術書店で単著執筆、勉強会の参加20回以上、主催は4回、3か月連続でAzure、AWS、GCPの資格を取る、など......

うん、正気の沙汰ではない

近藤さんいわく、「見る人から踊る人になりたい。」(ここ大事......!)

開発者自身がアウトプットをする時代において、編集者という存在を不安視しつつも「楽しそうだから一緒になって踊りたい」と。

漠然とした不安はやってみたら突破できるんじゃないか?ということで踊ってみた結果......同じ土俵で開発者と仲良くなることができ、そして発信する技術者を心から尊敬できるように。

なんでも勇気出してやってみなわからんってことですね!

開発者であってもそうでなくても、ぜひ勉強会に行ってインプットしたり、インプットしたものを勇気を出してアウトプットしてみたりして、一緒になってよいものを作りましょう!^^

近藤さんの登壇スライドはこちら!

ブログの掲載を快くOKしてくださった近藤さん、ありがとうございました!?