はじめに
以前、Miroを使って思考のロギングをしたら世界が変わったお話において、オンラインホワイトボードサービスのMiroについてご紹介しました。
その中で、ユースケースとして「社内での勉強会用の資料を纏める」というものを挙げました。
私たちは有志で集まって定期的に社内勉強会を開いているのですが、そのメモを取ったMiroのボードのスクリーンショットが分かりやすければ、そのまま勉強会資料として人に見せるのにも使えるのでは?と考えています。
それはそれで使えて今でもとても便利なのですが、実際のメモの取り方としてまだもう少し見やすくできるのではないかと考え、何かしら改善策はないかと探しています。
今回は、その中でいくつかMiroでつくったメモを人に見せる際にどのようにまとめれば見やすくなるか?という点について思いついた案をまとめてみようと思います。
これまでのメモの取り方
これは以前の勉強会で作ったメモの一部です。
勉強会では徳丸浩さんの「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版[固定版] 脆弱性が生まれる原理と対策の実践」をテキストとして用いながら、毎回ファシリテーターになった人が内容の解説を行ったり、関連したトピックを持ってきたり、参加者同士でお互いに知っていることを共有したりして進めています。
このメモの読み方ですが、話の流れの時系列に沿って左上から右下に読みます。
次に、メモの内容の濃淡は付箋の色で表現しています。
主題となっているトピックを緑色の付箋で示し、そのトピックにおける重要な問いを濃い黄色の付箋で示します。
重要な内容はピンクや赤の付箋で示し、それ以外のものは薄い黄色の付箋で表現します。
また、関連するもの同士は矢印でつないでいます。矢印の方向に従って読めば、それぞれの枝分かれしたトピックにおける話の流れを追うことができます。
一部には例を示すために矢印を逆方向につけているものもあります。
さて、このメモの取り方にはいくつか問題があります。
- メモの読み方を説明しないと分かってもらえない
- 矢印のつながりの意味が明確ではない
人にこのメモを説明として読んでもらうことを考えると、このメモの読み方を説明しなければならなかったりメモの意味が明確でなかったりするのは問題があると思ったので、これらに対する改善策をいくつか考えてみました。
案1:ノートのように行を作る
案の一つとしては、普段ノートでメモを取るときのように、行に沿って話の流れを追えるようにすることがあります。
入り組んだ矢印に頼らず、同じトピックの内容は横に読んでいけば分かるようにし、例のみを矢印で繋ぐようにします。
行に沿って横に読んでいくという考えは直感的にわかるので、初めてこのメモを見るときにもあまり読み方を気にせずに読み進められるのではないかと感じます。
案2: 話のまとまりごとに四角で囲む
Miroの基本機能の一つに、図形を作成する機能があります。
角のとがったし角形のほかにも角丸四角形、〇、△、菱形、星型、↓、吹き出しなどの図形が作成できます。
これを使って、大きなトピックで内容を区切ったのがこのメモになります。
認証に関するトピックをまとめたものと、認可に関するトピックを角丸四角形でくくることでトピックを対比させてあります。
また、認証と認可のそれぞれの付箋から中身に直接矢印をつなぐことをやめ、それぞれをまとまり表題のようなポジションに置くことでそのまとまりのトピックが何なのかを際立たせてみました。
メインとなった認証と認可以外のトピックについては、枠の外に移し、トピックとして近いもののそばに配置することで何について話しているときのこぼれ話だったかを分かりやすくしています。
最後に
今回は、自分がMiroを使って実際にどのようなメモを取っているかの例を示し、それを人に見せるにあたってより分かりやすくするための改善策を考えてみました。
Miroの様々な編集機能を使えば、メモの取り方も色々思いつくことができます。
その中で、ぜひ自分で一番わかりやすいと思うメモの取り方を編み出して実践してみてください!
あと、そういえば以前のブログでは「Miroを使って世界が変わった」と書いたのに、具体的に何がどう変わったかまだ書いていませんでした。
次の機会では、Miroを使ってどのような点で改善ができたかについて解説できればと思います。