.NET Core 3.1 Preview 1が発表
2019-10-31
.NET Core 3.1 Preview 1
2019年10月15日に、.NET Core 3.1のPreview1が発表されました。
今回は主にBlazorと.NET Core 3.0で追加された大きな機能であるWindows desktopの改善を中心とした小さなアップデートのようです。
また、.NET Core 3.1のLTS版が2019年の12月に予定されています。
アップデート内容
- Razorのコンポーネントがpartial classをサポート
Razorコンポーネントがpartial classとして生成されるようになったので、ロジックの部分をrazorファイルの中から分離できるようになりました。 - Blazor Server appsにおいて、initial render中にパラメータをトップレベルのコンポーネントに渡せるようになった
これまではトップレベルのコンポーネントへ値を渡すことはRenderMode.Staticでしか行えませんでしたが、このリリースでRenderMode.ServerとRenderModel.ServerPrerenderedでも値を渡せるようになりました。 - HttpSysServerでShared queuesがサポートされるようになった
HttpSysServerにこれまでの匿名のリクエストキューを作成する振舞いに加え、既に存在するHTTP.sysのリクエストキューを接続したり作成したりできるようになりました。 - SameSite cookieに重大な変更があった
この話の詳しい内容はこちらで解説されています。
もともとSameSiteはHttpのクッキーに新しいパラメータを加えることでCSRFを軽減する振舞いをするものでした。
現在、GoogleはこれについてSameSite=Noneという新しい標準を作成していますが、これには後方互換性がありません。
なので、新しい標準に合わせるために、SameSite=Noneを出力するSameSiteMode.Noneを追加しました。 - 参考元ブログポストASP.NET Core updates in .NET Core 3.1 Preview 1
おわりに
9月にGAされ、大幅なパフォーマンス改善や新機能の追加で注目を浴びている.NET Core 3.0ですが、現在も着々と次のバージョンのGAに向けてアップデートが進んでいます。
.NET Core 3.0のGAを記念したイベントが開かれるなどコミュニティ活動も活発で、界隈ではいつも何かしら新しい発見で満ちているように感じます。
私の業務でも使用することの多い.NET Coreのアップデートをこれからも追いかけていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。