FIXER Strategy Divisionの堀ノ内です。前回に引き続き「健康」や「リフレッシュ」などデスクワークが多いエンジニアの皆さんの何かヒントになるようなお話ができればと思います。
【前回】リフレッシュはいかがでしょう ~「自然」に身を置いてみる~
http:// https://tech-blog.cloud-config.jp/2019-11-11-refresh-for-engineers-01/
今回のテーマは「マインドフルネス」についてお話したいと思います。
マインドフルネスって聞いたことあるなぁ
この業界にいると、「マインドフルネス」って、一度は耳にしたことがあるかと思います。
福利厚生として取り入れているベンチャーのニュースなど私も見たことがあります。
『今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる。仏教的な瞑想と、医療行為としてと、大きく2つの流れに分けられる。』(出典:Wikipedia)
少し、難しいですね。
私が興味をもったきっかけと実践しているお話をさせてください。
マインドフルネスを知ったきっかけ
ある夜に見たNHK特集「キラーストレス」がきっけです。
「昔の人はストレスなかったんじゃないの?」って思ってませんか。
実は「ストレス」のルーツは狩猟時代にさかのぼります。獣と人が戦っていた時代です。その時代、急に猛獣が人に襲い掛かるリスクが常にありました。その際、人の防衛反応として、即座に心拍数を上げて、脳(扁桃体)にストレスホルモンを分泌して、いつにない力を発揮するというシステムが備わりました。それがストレスの始まりです。
時代が進み、現代。普段の生活をしていて、猛獣に襲われることはありません。
しかし、人のDNAにその「ストレス」システムは備わったままになっています。
それがどうなったか?
現代は、猛獣に襲われる⇒危険⇒恐怖⇒怒られる、失敗したらどうしよう・・・に対して「ストレス」が反応しています。つまり、怒られたり、失敗した時に「ストレス」ホルモンが出て、守りに入るということですね。
実は、それは今回お伝えしたいことではないんです。
現代は「安全な時」も「ストレス=危険と感じている」状態にあることが問題であることをお伝えしたいんです。
どういうことかと言うと、寝る前に「あー、明日のプレゼン大丈夫かな。失敗しないかな」「この前、お客さん怒られたな」など未来や過去の嫌なことを考えたりしますよね。それです。つまり、起こってもないことを勝手に悪いほうへ考えたり、変えられない過去のことを思い悩んだりして、自分自身で猛獣を頭の中に作りだしてしまう。これが問題なんです。そのことで、多くの現代人は24時間365日、頭の中の猛獣と戦っていることになります。
その結果、どうなったかというと、脳(扁桃体)にストレスホルモンが流れ続け、血管や脳を破壊したり、がんを悪化したりするそうです。つまり「キラーストレス」ということです。
マインドフルネスの力
では、脳に勝手に作った猛獣とどう戦うか。
戦わなくていいんです。つまり、猛獣をつれてこなければいいんです。
過去や未来のことをモヤモヤと思い悩むのではなく「今、この瞬間を生きる」を実践したらいいんです。
寝る前、ゆっくりしている時、その瞬間は「安全」なんです。「安全」な時は「安全」とまずは理解しリラックスすることが大事になんです。
その「今」を身体で理解するトレーニングが「マインドフルネス」です。
少し、理解して頂けましたら幸いです。
不安をゼロにすることはできません。
また、明日の仕事を考えてはダメと言っている訳ではありません。
24時間365日猛獣と戦い続けるのではなく、少しだけでも「休む」時間を作ることが大事ということがお伝えしたいことです。
おわりに: マインドフルネス=「今」を生きる。
このブログで「マインドフルネス」の実践方法までは書きません。
本やネットでいろんな方法が紹介されていますので、今回の記事で興味をもっていただけたら自分に一番会うものを探してみてください。
私が理解しているマインドフルネスは、「『今』に集中する」「『今』を一生懸命やる」です。
前回の記事の「トレラン」もその一環です。
行き詰った時、今回の記事を思い出してもらえたら幸いです。