この記事は[FIXER Advent Calendar 2019](https://adventar.org/calendars/4579) 20日目の記事です。
はじめに
先日 ignite に参加して使ってみたいと思った「CoE Starter Kit」を使ってみました!これ深堀しだすと延々と深そうだったので、知りたい部分をさらっと触れてみました!
そもそも CoE とは?
CoE は「Center of Excellence」の略で、自身の解釈ですが、Power Apps と Power Automate の管理/監視を提供してくれるツールだと思っています!誰がどんなアプリを作っているのか、それを管理したり評価したりできるわけです!Power Platform を運用管理する人は必習です!
CoE って具体的に何ができるの?
使ってみて気づいた CoE で何ができるのかをまとめていきます!
- アプリが組織のガバナンスに準拠しているのかを監視
- 組織内にある App や Automate の一覧を確認
- ユーザーのアクティビティを確認
- 作っているアプリがガバナンスに違反した時に通知
- アプリの所有者を変更
- セキュリティロールの管理
などなど。管理/監視に関する機能が沢山あります。これを使えば、組織内の機密情報流出を防止したり、頑張っているユーザーを見つけたりできるはずです!
CoE Starter Kit の導入
今回は、"CoE Starter Kit" をダウンロードして、試用運転の環境にセットアップしました!現状、セットアップのドキュメントやブログが英語版しかなく、一部機能のセットアップが終っていない状況で使用しています。CoE Starter Kit のダウンロードは"こちら"から。
CoE Starter Kit で提供されているアプリの紹介
どうにか使えるようになった CoE Starter Kit のアプリを一部紹介していきます!
Power Platform Admin View
これはモデル駆動型のアプリで、環境を俯瞰して監視でき、全ての情報が集まっているイメージのアプリでした! アプリやフローの一覧はもちろん、アプリごとで使用しているコネクタ情報なども確認できます。独自のダッシュボードも作成できます!
App Catalog
このアプリは、アプリの整理整頓ができます!
グループで共有したいアプリをピックアップしたり、My Apps にアプリを登録したり、新しいアプリを確認したりできます!アプリが増えてきて整理整頓したくなったら活躍しそうです!
PowerPlatformAdminDashboadrd
これは Power BI から見れるダッシュボードで、テナント全体の状況が見れます!今までは、環境ごとの管理センターで状況が見れていたそうです。本当はマップにアクティブな地域が表示されるのですが、今回は何もないので表示がありません。左下や右下のMakerにはAppやFlowを沢山作った人がランキング的に確認できます。環境やユーザー数が多い会社は、このダッシュボードからまとめて確認できるのはありがたいはずです!
よく見るこのコネクタは何者?
このアイコンのデザイン、素敵ですよね!コネクタ名は "PowerPlatform for Admins" です(詳細はこちらから)。Power Automate で使ってみたところ、環境の詳細情報が取得できました!まさに環境を管理するアプリやフローを作成する上で必須のコネクタですね。取得できる情報は"こちら"から。
使ってみた感想
今回は、権限関連でアクセスできる環境が限られてしまったためアプリ数が全くなく、大規模なデータの動きを見ることはできませんでしたが、それでも可視化されると面白いです!また、ユースケースとして、アプリ数や環境が多い組織向けな気もします。今まで運用を経験したことがないので、この画期的なツールのすごさがわからなかったのが辛いところ…それでもアプリを開発する側として、ユーザーごとの評価やガバナンス違反の通知はありがたい機能であることは間違いないです!
余談ですが、ignite にて行われた CoE Starter Kit の講演が出席率200%ぐらいな勢いで、Power Platform が注目されているんだなと、後ろの方で背伸びしながら思ってました!