Ubuntu 18.04にリモートデスクトップを構成してみる
2020-02-03
azblob://2022/11/11/eyecatch/2020-02-03-azure-vm-xrdp-install-000.jpg

こんにちは、最近Ubuntuを触ることが多い石川です。RDPを何度も構築したのでメモ程度ですが記事にします。

もくじ

  1. GUI環境のインストール
  2. xrdpのインストール
  3. ポートの開放
  4. 接続の確認

マシンにUbuntu 18.04 Serverがインストールされている前提で記述します。

1. GUI環境のインストール

サーバー向けのUbuntuのイメージにはCUIでの利用を前提としているためかGUI環境が含まれていません。必要に応じてユーザーがインストールする必要があります。

好みの問題ですがUbuntu純正のGUIがいいというのであれば ubuntu-desktop をインストールするといいと思います。

ここでは例としてubuntu-desktopとxfce4のインストールコマンドを示しておきます。

# ubuntu-desktopのインストール
sudo apt install -y ubuntu-desktop

# xfce4のインストール
sudo apt install -y xfce4

GUI環境は必要なファイルが多くインストール完了までは10分程度かかることもあります。気長に待ちましょう。

今回は ubuntu-desktop をインストールして進めてみます。

2. xrdpのインストール

Q. そもそもxrdpとは何だ?

A. RDPプロトコルで動くオープンソースのリモートデスクトップサーバー

というわけでインストールです。

# xrdpのインストール
sudo apt install -y xrdp

正しくインストールできて動いているか確認するには以下のコマンドを叩きます

# xrdpのサービスの確認
sudo systemctl status xrdp

以下のような表示になっていれば正しくインストールされ、動作しています。

3. ポートの開放

RDPするにあたり対応するポートを開ける必要があります。今回AzureでVMを立てたのでポータルから操作して開放します。

VMのブレードからネットワークを選択します。

受信ポートの規則を追加する をクリックしポートを開放します。

重要な設定項目は以下の通り

  • ソース: 通信元の設定が可能(特定IPのみ受け付ける等) 今回はAny
  • ソースポート範囲: *
  • 宛先: Anyでよさそう
  • 宛先ポート範囲: 3389(RDP用のポート)
  • アクション: 許可

以上の設定でいずれかの場所から来た3389への通信を許可というルールが作成できます。追加をクリックして設定が完了したら通信可能です。

名前等の項目は良しなにしてください。

4. 接続の確認

インストールするものはインストールしてポートの開放もしたので実際に接続してみます。

Windowsなのでリモートデスクトップ接続を開き、URLを入力して接続します。

警告が出ますが無視して はい をクリック。

このような画面が表示されていれば接続はできています。

Ubuntuにログインする username と password を入力して OK をクリック。

Authentication と認証を求められますが cancel をクリックすると回避できます。

Ubuntuっぽい画面が見えればOKです。

初期設定をしてGUI環境をいい感じに整えたら完了です。

おつかれさまでした。

余談

xrdp ではSSHキー認証ができません。SSHキー認証を使用しているユーザーしかない場合は新しくユーザーを作成する必要があります。

GPUが載っているマシンの場合xrdpではハードウェアアクセラレーションが効きません。ハードウェアアクセラレーションが使いたい場合は、VNCなど別のものを使いましょう。