リージョン跨ぎでリソースをお引越し! Azure Resource Mover 試してみた! #Azure リレー

こんにちは。 前田です。 毎週水曜日にAzureに関する記事をつなぐAzureリレー、第何回目かわからないですが担当させていただきます。

突然ですが、ビジネスでクラウドサービスを利用する際、必ず意識しなくてはならないのがリソースのリージョンですよね。 Azureにおけるリージョンとは、可用性ゾーンや複数のデータ センターが含まれている地域内のある領域のことを指します。

データの所在地等の要件に沿うようにリージョンを選択したり、使用の可否がリージョンによって変わるリソースや設定があったり、 様々な場面でリージョンを意識する必要が出てくるかと思います。

そんなリージョンですが、事業内容の変更などによってリソースを別リージョンに移動させたくなる場面もあります。 例えば、データの所在地についての要件が変わってしまい、データセンターを変更しなくてはならなくなったケースなどがわかりやすいでしょう。

今回はそういった際に利用できるソリューションの一つとしてAzureが提供するサービス、 Azure Resource Moverを試していきたいと思います。

Azure Resource Moverについて

Azure Resource MoverはAzureリソースをAzureリージョン間で移動させることができるサービスです。 シンプルで一貫性のある操作で、様々なAzureリソースを移動させることができ、 リージョン間のリソースの移動の時間や、複雑さの軽減させることを可能にします。 関連するリソースを一緒に移動できるため、移動後もリソースは問題なく使用することが可能です。

2020年9月22日にパブリックプレビューとなりました。

公式ドキュメント

実際に移動させてみる。

ここにアラブ首長国連邦北部に建てられた仮想マシンがあります。

こちらのリソースを東日本に移動させます。

また、Azureで仮想マシンを作成すると以下のリソースも同時に作成されます。

  • ディスク

ネットワーク周りで以下のリソースも追加されているかと思います。

  • ネットワークインターフェース
  • ネットワークセキュリティグループ
  • パブリックIPアドレス
  • 仮想ネットワーク

今回はこれらもまとめて移動させたいと思います。

Azure Resource Moverの使用

移動するリソースの追加

検索窓に「Azure Resource Mover」と入力。お目当てのものが出てくるので選択します。

開始するを押下をすることで移動の設定を行います。

対象リソースが存在するリージョンと、移動先となるリージョンを設定します。

次に選択したリソース群から、今回の移動の対象となるリソースを選択します。

内容を確認し、チェックボックスにチェックを入れて「続行」を押下します。

ここまででAzure Resource Moverへの移動リソースの追加が完了しました。

リソースの移動

それでは実際にAzure Resource Moverに追加したリソースの移動をしていきます。 以降はAzure Resource Moverの移動のオプションのページから操作を行います。

こちらの画面ではAzure Resource Moverの機能のひとつである依存関係の検証を行えます。 選択したリソースに関連したリソースがないかを調べてもらえます。 ここで依存関係の問題が発生した場合、不足しているリソースを探し、それらを自動で追加することも可能です。

普通ならリソースの移動を行うにあたって前もってAPI等を使い検証を行わないといけないところですが、サービス内で依存関係の検証までカバーできるのはとても便利だと思います。

検証が成功したら移動の準備をします。

リソースグループの移動

VMなどのリソースを移動する前に、まずリソースグループから移動していきます。

リストからリソースグループを選択し、準備を選択。 内容を確認し画面下部の準備ボタンを押下。

問題がなければ、リソースの状態が「’移動の開始’が保留中」に変わります。

リソースグループを選択し、移動の開始を行います。上部の「移動の開始」ボタンを押下。 内容を確認し、移動を開始。 移動進行中の状態になるので完了を待ちます。

状態が「’移動のコミット’が保留中」に変わったら、 移動のコミットを押下し、内容を確認し「移動のコミット」ボタンを押下。以上でリソースが移動されます。 リソースグループの状態が「’ソースの削除’が保留中」となります。 これでリソースグループの移動が完了です。

リソースの移動

リソースグループが移動できたら、今度は同じ手順でVMや仮想ネットワークやネットワークインターフェース等の関連したリソースの準備、移動の開始、移動のコミットを行います。

予想はしてましたが、VM本体の移動に結構時間かかりました。準備~移動の完了まで40分くらいかかったと思います。

リソースの移動がコミットされると「’ソースの削除’ が保留中」の状態になります。

実際に別リージョンにリソースが建てられたか確認してみましょう。

従来のリソースとは別に新規にリソースグループが作成され、アラブ首長国連邦にあった構成と同じ形で、リージョンだけが変更されたリソースが作成されていました。 しっかり東日本リージョンに建てられています。

これにて晴れてアラブ首長国連邦リージョンから東日本リージョンへリソースの引っ越し完了です!

感想

ほんリソースを単に移動させるだけでなく、移動自体の管理や、依存関係の検証もしてくれるので、 リソースの立て直し、移動のハードルが一気に下がるのではと感じました。 まだプレビュー段階で対応しているリソースも少ないですが、今後のアップデートで変わるかもしれません。

Azure Resource Moverのこれからに期待ですね。

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