2回の転職を経験したエンジニアが若手に伝えたい、FIXERのすごさ
2020-12-08
azblob://2022/11/11/eyecatch/2020-12-08-the-greatness-of-fixer-that-engineers-who-have-changed-jobs-twice-want-to-convey-to-young-people-000.jpg

FIXER入社3年目の松枝です。

以前、大久保さんからご紹介した通り、FIXERの社員はとっても若いです。
新卒入社のメンバーや、来年新しく入社する方たちにとって、「FIXERのやり方って、どうなんだろう?」を客観的に評価することは難しいんじゃないかと思います。

それに対して自分は、大手ITベンダーで4年、派遣主体の小さな会社で4年勤めた後FIXERに入社しており、転職時には様々な求人を目の当たりにしています。
若手が増えたこの機会に、シニアエンジニア目線で「なぜFIXERが(私にとって)良いのか?すごいのか?」を伝えるべきと考えました。
社内向けの意図が強くなるかもしれませんが、新しく入社する皆さんや転職を検討されている皆さんにも響くと良いなと思っています。

お客様に提供する価値を最大化すること、エンジニアが仕事に集中できることに、経営層、マネジメント層が常に全力で取り組む

これが一番言いたいことです。
若い人にとっては「こんなの当り前だろう?」と思われるかもしれませんが、私の理解する限りとてつもなく大変なことです。

目先の満足ではなく、最新の技術を採用する難しさ

例えば、あるソフトウェア製品を売り出し、バージョンアップを繰り返すことを考えてください。
お客様は常に、「今まで使えていたものは新しいバージョンでも使えてほしい」と思いますよね?当然だと思います。
でもそれって、エンジニアにとっては非常に辛いです。
旧バージョンと互換性を保つには、古いコードに新しい機能を継ぎ足すのが自然ですね。
例えばC言語で書かれた20年前に作られたコードにクラウド対応の処理を入れたいと思いますか?
どこかで古いコードを捨てて、新しく作り直したくなるのがエンジニア感覚では普通です。

でも、それにはモノを売るうえでは(少なくとも日本国内では)強烈なリスクを背負うことになります。
作り直すということは、バグが大量に含まれるリスクがあるということです。バグを出せば「なんで前まで使えていたものが使えなくなるんだ!」と怒られます。
また、今まで作ったものを作り直すには膨大な時間と費用が掛かるため、コスト面のリスクもあります。

こうしたリスクを天秤にかけ、「古いコード改修してよ」となるのが簡単な判断です。

でも、FIXERではそんなことはしてないと思いませんか?(と書いても社内の人しかわかりませんね・・・)
サービスをご提供するので製品開発とはちょっと違ってきますが、今までの経験上は古い技術を安易に使おうとすると逆に怒られてます。これは、昔ながらのIT系を経験している人にとっては不思議な体験なのです。

サービスに対して対価をいただく難しさ

IT業界で受託開発するとき、大抵は、一つ一つの作業を列挙し、それぞれ何日かかるかを見積もり、作業時間に対して報酬をいただきます。
つまり、エンジニア1人に対して8時間×20日間働いたら(内容にかかわらず)例えば100万円の価値があるので、そのお金をください、ということです。
そこからエンジニアの給料が、だいたい半額くらい支払われるような仕組みです(残りは会社の利益も多少ありますが、福利厚生とか税金とかに使われる)。
実際は多重下請けで中抜きされつつ仕事が下りてくるので、末端の会社では1人70万とか50万とか、そういう計算になってきます。

ここでエンジニアなあなたに質問です。これでいいですかね?
「あなたの価値は、(どれだけすごいもの作っても)1か月25万円です」ということですがどうでしょう。

これ、お客様に納得していただくのが楽なんです。
エンジニアに「見積り出しておいて」と言って見積もらせて、お客様に持っていき、一つ一つの作業項目に対して「う~ん、これってこんなにかかるんですか?」なんて言われて修正して、修正が終わったら契約成立です。
(かなり単純化して書いています。実際はそこまで楽じゃないと思います)

作業時間にしか価値が無いなら、新しいこと勉強してもしょうがないかなぁ、という感覚に陥りがちです。

これに対してFIXERは、サービスに対して対価をいただく形をとります。
どうやったらその価値を計算できますか?
私には想像がつきません。
このサービスをご提供すると、お客様がどれだけの利益を得ることができるのか、FIXERとしてその対価をいくらいただきたいのか、を説明する、ということになりますでしょうか。
非常に大変なアプローチであることが想像できます。

ただ、エンジニアな私が「想像がつきません」と書いてしまうように、その部分に対してエンジニアに過度な負荷が行かないようコントロールしていただいていると感じています。

まとめ

前職までの世界を「悪」だと言いたいわけではないです。
2社とも本当にすごい人と何人も出会い、そこで成長させていただきました。そのことには感謝しています。
良いものを作りたい、という思いに違いは無かったと思います。

FIXERで仕事をするのはとても大変ですし難しいことを求められます。
しかし、エンジニアとしての役割を果たすことに集中できるという、当たり前のようでなかなか得られない環境で仕事ができます。
個人的な話ですが週5で働くと、集中しすぎだからかほとんど残業していないのに土曜日頭があまり回りません笑
この前祝日+有給で出勤日が3日だったら土曜頭が回ったので笑いました。

現時点を「点」で見ると、まだきれいに整っていない仕組みがあったりするかもしれませんが、未来に向けた「線」でとらえると正しい方向に向かっていると私は感じています。
引き続き、FIXER社員であることに誇りをもって全力で業務に取り組んでいきたいと思います。