[Blender] v2.91新規機能ピックアップ
2020-12-23
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はじめに

こんにちは、思いがけず趣味だった3DCGを仕事で触ることになった入社一年目の椎名です。
皆さん3Dモデリングに触れたことはありませんか? 今回の記事ではBlenderという、3DCGアニメーションを作成するための統合環境アプリケーションの新規機能/要素について、独断と偏見で気になった機能を上げていきたいと思います!

この記事はFIXER 2nd Advent Calendar 2020 23日目の記事です。
前日はこちら

What is Blender?

Blenderはオープンソースのフリーウェアであり、本格的かつ商用アプリにも負けない機能を持ち、世界中のユーザに利用されています。

  • 3Dモデリング
  • 手書きアニメーション
  • UV(展開図)作成・編集
  • レンダリング
  • etc....

上記がBlenderの代表的な機能になりますが、かなり手広くカバーしているため知らない機能に毎日出会っています……
それでは早速、新しい機能に会いに行きましょう!


1. ユーザーインターフェース

Outliner

これまでコレクションは白一色でしたが、右クリックのコンテキストメニューから色を付けられるようになりました!
Colorized Collection

Property Search

Ctrl+Fで検索ワードを入力すると、タブに踏み込んで青く結果が表示されるようになりました。
他のタブへ移動しても検索ワードが保持されるのは便利ですね!
Alt+Fで検索ワード消去、Escで検索の解除もできるとのことです。
Search View

浮動小数点数入力で紛らわしい負の0の値が表示されないように

これ実は滅茶苦茶ありがたいんですが、表示上の負0がなくなっただけでなく、挙動(FaceのScale)上も負の0がなくなることを期待しています……

2. モデリング

Booleanツール

Booleanモディファイアとツールに新しく"Exact"(正確)ソルバーが追加されました。今までのアルゴリズムは"Fast"オプションとして残るようです。
新しいアルゴリズムの特徴としては、

  • 重複する形状(同一平面上にある複数の面や、辺の重複など)が正しく処理可能
  • 非常に高密度のメッシュの交差時も(速度以外の)問題がない
  • 少なくとも入力メッシュが閉じたボリュームを表わす場合に、ブール演算においてどの部分を残し、どの部分を破棄するかを決める内側と外側の混乱がなくなる
  • Exact(正確)ソルバー用の新しい Self(自分自身)オプションが追加され、単一または両オペランドに自分自身との交差がある場合にも正しく処理される

などが挙げられるようです。 コレクションに対してのBooleanもできるようになったそうなので、メッシュの取り扱いが多少は楽になるかもしれません。

Curve

Bevelの終端に蓋をしてくれるようになりました。モディファイア単体で完結できると便利です。

3. スカルプト

Cloth Sculpting

モデルに対してコライダーを働かせ、型を取ることができるようになりました。 使いどころが色々ありそうですね。

4. グリースペンシル

ユーザーインターフェース

  • BoudaryがRenderedビュー以外では常に表示されるように
  • Onion表示する際のキーフレームモードのデフォルトがAll

どれもBug Fixのようなものですね。(Fillの挙動はいつ頃改良されますか……)

5. ボリュームオブジェクト

Volume to Mesh(逆も)

これなんだか分からないんですが、中身の詰まったオブジェクトを扱えるようになる……?

6. EEVEE

複合散乱(multi-scattering)GGX

Principal(Glossy)BSDFでの複合散乱が改良され、粗い表面の時エネルギーが吸われないようになりました。

7. 入出力とオーバーライド

Alembic, USD

上記二つで非表示オブジェクトを設定できるようになったようです。
こちらも詳しく分かりませんでした……

8. Python API

Scene の Ray Cast 関数

context.scene.ray_cast(context.view_layer, ...)context.scene.ray_cast(context.view_layer.depsgraph, ...) になり、depthが渡せるようになったようです。 Raycastが発生した時にこれで対応できそうですね。

9. Physics

Rigid Body

何が何やら強くなったようです……

10. アニメーションとリギング

F-curve

アンカーを動かしたときのヒステリシスが向上しました。 メリハリある動きを再現できそうですね。

11. アドオン

追記します

12. その他の機能

追記します


おわりに

いかがだったでしょうか? 殆ど自分用メモのようになってしまいましたが、英語やフォーラムの長い記事を読まずに何となく概要を掴んで頂ければと思います。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
明日はTao Kawaraiさんの「今年やらかした話」についてです! お楽しみに‼