MR開発環境の今後【Microsoft Build】
2022-05-30
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こんにちは!

最近、帰り道が明るくなってきた鷲野です。

今回は、Microsoft が開催している、Microsoft Build (開発者向けカンファレンス) から、MR(Mixed Reality : 複合現実) についてピックアップしました。

本記事では、2021年の5月25日に公開されたMR開発のお話と、2022年5月26日に公開されたMRの最新の動向の発表から、MR開発技術についてまとめました。

今後のMR開発技術はどのように発展していくのでしょうか。

 

MR技術の概要

MRとは簡単に、「現実世界と仮想世界を組み合わせる技術」です。

ただ現実世界に仮想世界の情報やCGを投影するものはAR(拡張現実)と呼ばれ、Amazonの商品のサイズ感をスマホのカメラ越しに図れる機能に使われたり、ゲームではポケモンGOに使われたりしている技術です。

引用 : https://niantic.helpshift.com/hc/ja/6-pokemon-go/faq/28-catching-pokemon-in-ar-mode

MRはARに対し、仮想の物体に自分の手で直接干渉することができる技術です。

建築のデザインや手術のトレーニング、工場の設備メンテナンスにも用いられています。

「直接干渉できる」ことがカギになっており、ビジネスの分野では、

・危険性が伴う作業や、複雑な作業のシミュレーションができる

・実際に見てみないと分からない情報を共有できる

・リモートワークの作業効率があがる

等のメリットがあります。

 

また、エンタメの用途となれば、ポケモンの世界を実際に体感したり、家の中で積み木で遊ぶようにMineCraftの世界を体験できる日が来るかもしれません!! とても楽しみです。

現在、MR技術を体感できる代表的なデバイスはMicrosoft社のHoloLensが挙げられます。

引用 : https://www.microsoft.com/ja-jp/hololens/hardware?SilentAuth=1&f=255&MSPPError=-2147217396

「いますぐやってみたい!!」という方もいらっしゃるかと思いますが、まだまだ一般で購入するにはデバイスの値段が高く、HoloLens2はなんと1台あたり

約42万円

です。。

より安価なデバイスが出ますように...

開発環境

開発を始めるにあたり、デバイスの有無は関係ありません。(あったほうがいいとは思います)

また、開発ツールはUnityで使えるものになっています。

Mixed Reality Toolkit (MRTK)

2022年 5月現在、最新のバージョンはMRTK 2.7.3です。

今後、MRTK V3が出る予定で、以下のことを特徴として挙げています。

・非MRTKのコードと容易に統合可能

・独立したサブシステム

・MRTK V2を使いながらMRTK V3へ移行が可能

・エンタープライズ規模に対応したコンポーネント

・クロスプラットフォームデバイスのサポート

・業界標準のサポート(最小要件の変更)

 

OpenXR

開発を行う対象のプラットフォームが単一であれば問題はありませんが、複数のプラットフォームで開発を行う場合にはSDKの切り替えが必要になってきます。

しかし、OpenVRを用いることでプラットフォームの違いを意識することなく開発が行えるようになります。

MRTK V3の開発環境もクロスプラットフォーム化を実現する(予定?)だそうです。

XRデバイスのオープンな標準APIで開発の幅が広がるところに期待が高まります。

Babylon.js

"Babylon.jsとは、ブラウザ上で動作する3Dレンダリングフレームワークの一つです。マイクロソフト社がJavaScript、またはTypeScriptで3DCGをレンダリングできるライブラリとして2013年に初めて公開しました。"

(出典 : https://webar-lab.palanar.com/developer/babylon-js-basic-scene/)

2022年5月5日にBabylon.js 5 のリリースが公式発表されました。

簡単に何がすごいのかというと、WebGLとWebGPUを組み合わせることで、Web上のレンダリングが魅力的になるそうです。

きれいなレンダリングがバーチャルへの抵抗感を少なくすることを望んでいます。

 

まとめ

今回はMicrosoft Build の発表からMR開発技術の発展についてご紹介しました。

5Gの促進により、大容量データの通信が高速になることで、MRだけでなくXR技術が発展していくことが見込まれます。

今回の発表を機にもっと勉強しようと思いました。

すぐそこまで来ているXRの波に乗り遅れないよう、知見を深めていきたいですね。

 

参考リンク

2021年5月25日公開

「Mixed Reality Application Development: Uncovering the right tools for the right job to enable MR scenarios」(https://mybuild.microsoft.com/ja-JP/archives/C1X9-STUDIO02)

 

2022年5月26日公開

「Mixed Reality 開発技術と現場活用の最新動向 - Developing, Deploying MR Applications」(https://mybuild.microsoft.com/ja-JP/sessions/813fa94d-5c5b-4607-b2bd-17027fa862af?source=sessions)

 

「Microsoft、WebGPUをフルサポートする3Dレンダリングエンジン「Babylon.js 5.0」を公開」(https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2205/11/news050.html)