FIXERの新入社員が自己紹介しとるけん、よっていかんね。
2024-04-04
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初めまして!

FIXERで働いている方々や外部からお越しいただいた皆様、本記事に巡り合っていただいたこと、とても幸運に思います。また、皆様方にも近いうちに幸運が訪れることでしょう。

お初にお目にかかりますが、今後ともよろしくお願いいたします。

自己紹介

まずは、私についてのお話です。

名前は、諏訪陸矢(すわりくや)です。「すわ」や苗字由来のあだ名で呼ばれることが多いです。とても言いやすい苗字なので気に入っております。

どこ出身?

FIXER入社までは、生まれも育ちも福岡です。食事がとてもおいしく有名な観光地も多いので、一生に一度は訪れてみてほしいです。

目次を見て出身に見当がついていた人もいると思いますが、普段はこってこての博多弁ではないのでご安心ください。読みやすいブログを心掛けていきます!

学校は、久留米工業高等専門学校の専攻科で電気電子コースに在籍しておりました。工業高等専門学校を略して高専と呼びますが、皆さん高専はご存知ですか?

高専とは、中学校を卒業してから入学し、本科として5年間在籍します。そのあとの進路については人それぞれですが、私は同学校の専攻科として、2年間追加で在籍しておりました。

なので、合計で同じ学校に7年間在籍していたことになります。

「え、7年間!?」「小学校でも6年間なのに...」

はいはい、皆さんのおっしゃることはよく分かります。実際私も、狭い世界を生きてしまっているのではないかと後悔したこともありました。ただ振り返ってみると、強制される新しいことが少ない代わりに、自身を見直すことや新しい挑戦をする機会が多くあったので、悪いことばかりではなかったかなと思います(多分)。

普段何しとーと?

趣味については、漫画(「図書館の大魔術師」という作品がとても好きです)やゲーム(FPS・サバイバルゲーム)など、インドア派のものが多いです。

しかし、運動音痴だと自負しておりますが動くことも好きで、学生時代は卓球バドミントンをしていました。社会人になったいま、運動不足になってしまわないように(最近太り気味ですし)適度に運動の習慣を身につけたいですね。

とりあえず、明日から頑張ろうかな。

嫌いなものがあることは人生において損だと思っているので、色々なものに手を出す人間です。何でも誘ってくださいね!

研究紹介

どんな研究?

さて、続いては学生時代に研究していた内容についてです。

先ほどお話しした通り、私は高専出身です。研究活動をしていた期間は、本科5年生と専攻科で計3年間になります。ここでは、専攻科に在籍していた間に行っていた研究について紹介します。

研究室は材料系の研究室に所属しておりました。内容としては、「結晶構造をコンピューター上で予測しよう!」といったものです。

素人質問で恐縮ですが、その研究ってなんの意味があるんですか?

まず、結晶と呼ばれる原子の集合体をすごーーーく拡大すると、原子(水素:H、酸素:O など)が規則正しく配列しています。その規則性をよく調べてみると、どの結晶も原子がいくつか含まれている小さな結晶(最小のものを単位結晶といいます)が繰り返されているような構造をとっており、その構造は、電子顕微鏡などを用いて実物の結晶を観察することで知ることができます。

が、しかし!

その方法では、もちろん結晶の実物を手元に用意する必要がありますし、観察するための道具(高額です)も準備しなければなりません。そしてなにより、まだ発見されていない結晶の構造を知ることは不可能ですよね。

そこで、コンピュータ上で予測することができれば、コスト・タイムパフォーマンスがともに良くなって、未知の結晶の探索もできるよね?というのが研究の動機です。

研究を通して

研究のためには、第一原理計算遺伝的アルゴリズムというものを知る必要がありました。

第一原理計算とは、第一原理とも呼ばれる量子力学に基づいて結晶中の原子のエネルギー状態をコンピュータ上で計算する手法のことです!原子のエネルギー状態は安定度を示すので、これにより結晶の安定性を判断することができます。

遺伝的アルゴリズムとは、生物の進化の仕組みを参考にして、複数のデータからなるデータ群(世代)を世代交代させることでより良いものを得るための手法です!

これらの手法を組み合わせることで、結晶構造のコンピュータ予測が可能になります。すごいですよね~。

この研究はあくまでも予測であるため、確実性が重要になります。その確実性の向上や、膨大な計算時間をいかに減らすかが主な課題でした。

また、実行環境にPythonのパッケージであるASE(Atomic Simulation Environment)を使用しました。触れたことのある言語は、Pythonの勉強をしていました。

それまで学んでいた分野と異なる世界に飛び込んだので、適応力を試される研究生活でした。自身の成長に大きく繋がったと思います!

最後に

いかがでしたでしょうか。

電気系の学科にもかかわらず、材料系の研究室に所属し、情報(システム)系の会社に就職した訳ですが、決して飽き性というわけではないですよ!全く違った分野同士が交わることに、学生時代・現在ともに深~く興味を持っているわけです。

というのも、世の中には、電気・材料・情報のほかに、機械・化学など、無数の分野が存在していますよね。それらの各分野は一つにして成らずであり、複雑に絡み合っているものなのではないでしょうか。

FIXER社員として働くうえでも一つの分野を突き詰めるのではなく、広い視野を持って成長していきたいなと思っています!

プログラミングについては専門分野ではないので、業務が身につくまでに時間がかかり、周囲に相談することが多々あるとおもいます。積極的に勉強してなるべく迷惑をかけることのないように努力しますので、今年度からよろしくお願いいたします!