「名前解決」とは?IT知識がゼロでも分かるように簡単に解説
2024-12-24
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はじめに

皆さんこんにちは、最近PCゲームがやりたいのに出来ていない21歳新人エンジニアの佐藤です。

それはさておき、皆さんネットワークの知識について勉強している際に「名前解決」とかいう意味不明なワードが出てきたことはないですか?

僕は勉強してなかったのでないです(笑)

ただ、業務をしていく上では知ってて当然の言葉として出てくるので慌てて勉強しました。

そんな「名前解決」について、IT知識がない人でもわかりやすいように解説していきます。

ずばり「名前解決」とは

「名前解決」とは

ユーザーがアクセスするために使用するドメイン名(DNS名)に対応するIPアドレスをDNSサーバーに問い合わせて取得することです。

「?????」となりますよね。

この後を読むことで、この意味が分かるようになります。

僕も最初は全く意味が分かりませんでした。

もう少し詳しくすると・・・

さっきの一文で理解できた人がいたら天才です。

もう少し掘り下げてみましょう。

1.「ドメイン名」とは何なのでしょう?

皆さん、YouTubeやGoogleにアクセスするときどうしますか?

それぞれのアドレス(URL)をブラウザに入力しますよね?

そう、「https://youtube.com」や「https://google.com」といったものです。

その「https://」などを省いた「youtube.com」「google.com」ドメイン名といいます

※(後ろにある" / "以降も省きます)

図1. ドメイン名について

2.「IPアドレス」とは何でしょうか?

IPアドレスとは、インターネットにおける住所みたいなものです。

コンピュータがいろんな場所にアクセスするために使われる数字の羅列で、IPアドレスはその場所を示すものとなります。

これがないとコンピュータは別の場所にアクセスできないのです。

例としては「172.217.161.142」や「142.217.161.145」のようなものです。

図2. IPアドレスの簡単なイメージ

3.「DNSサーバー」とは何なのでしょうか?

じゃあ「ドメイン名」と「IPアドレス」って何の関係があるの??ってなりますよね?

Youtubeにアクセスすると仮定しましょう。

皆さんはYoutubeにアクセスするするとき「ドメイン名」である「youtube.com」にアクセスしますよね。

でも実は、皆さんのPCやスマホはその「ドメイン名」にそのままアクセスしているわけではないんです。

実際には、PCやスマホは「IPアドレス」にアクセスしています。

皆さんは「ドメイン名」でアクセスしたはずなのに、PCやスマホは「IPアドレス」でアクセスしているのです。

図3. DNSサーバーについて1

じゃあどうやって、「youtube.com」でアクセスしたのに「IPアドレス」でアクセスしたことになるの??

そこで登場するのが「DNSサーバー」です。

「DNSサーバー」は「ドメイン名」と「IPアドレス」の対応表を持っているサーバーなのです。

皆さんが入力した「ドメイン名」をPCやスマホが「DNSサーバー」に問い合わせることで、対応する「IPアドレス」を聞くことができます。その対応する「IPアドレス」にPCやスマホはアクセスしているのです。

図4. DNSサーバーについて2

これで、最初にお話しした「ズバリ、名前解決とは"ユーザーがアクセスするために使用するドメイン名(DNS名)に対応するIPアドレスをDNSサーバーに問い合わせて取得すること"」につながるわけですね。

つまり、このPCとDNSサーバーのやり取りを「名前解決」というのです。

図5. DNSサーバーについて3

4.「DNSサーバー」の対応表について

ちなみに、この「ドメイン名」はこの「IPアドレス」に対応するよという設定は人間がやります。

これをDNS構成なんて言ったりします。

その設定をDNSサーバーの対応表に記録することで、「名前解決」が成り立っているのです。

なんでこんなことするの?

じゃあ一体なんでこんなことをするのでしょう。

それは人間が理解しやすい文字列とコンピュータが理解しやすい文字列が異なるからです!

みなさんは下の文字列を見てぱっと区別がつきますか?

「192.108.202.11」

「192.108.222.11」

つく人もいるかもしれませんが、つきにくいはずです。

そのために「IPアドレス」を「ドメイン名」に置き換えてアクセスするのです。

電話帳に例えてみる

さっきのなんでこんなことするのかがピンと来ない方は、

「DNSサーバー」→「電話帳」

「ドメイン名」 →「電話をかける相手」

「IPアドレス」 →「電話をかける相手の電話番号」

に置き換えると理解しやすくなると思います。

皆さん「後藤さん(仮)」に電話をかけるときに「後藤さんの電話番号」はぱっと出てきますか?

「電話帳」に登録してある「後藤さんの電話番号」に電話を掛けますよね?

電話番号は数字の羅列で人間が覚えにくいので、「電話帳(DNSサーバー)」に「電話をかける相手(ドメイン名)」の「電話番号(IPアドレス)」を登録しておくのです。

図6. なんでこんなことするのか電話に例えてみる

おわりに

今回は「名前解決」について誰でもわかりやすいように説明(つもり)しました。

IT業界に入ったばかりの人たちは最初に躓くところかもしれません。

また、「名前解決」については理解していたよ~って人でも「なんでこんなことするのか」までは理解していない人もいたかもしれません。

そんな人たちに役に立ってもらえればうれしいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。