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こんにちは、株式会社FIXERの村上です!
本日は、私が個人的にもっと広まってほしい「Azure Bicep」というサービスについてご紹介します🎉
■ Azure Bicep とは
Bicepは、Microsoftが公式に提供しているAzure向けのInfrastructure as Code (IaC)ツールです。
登場以前はARMテンプレートの択一でしたが、JSON形式でリソース情報を定義するため記述が長くなりがちで、可読性の低さが課題でした。
よく「人類にとってJSONは扱いづらい形式」と言われるほど、書けば書くほど煩雑になってしまうんですよねー(そして誰も触らなくなるゾンビ化現象が...)
そこで生まれたのが、ARMテンプレートのリビジョンにあたる Bicep です。
Terraformのように宣言的なリソースブロックでコードを定義できる「Bicep言語」を採用しており、必要な記述量を大幅に削減しながら、コードの可読性やメンテナンス性を高めてくれるのが特徴です。
■ Azure で採用する IaCツールのシェア率 について
先日、X(Twitter)でアンケートを取ってみたところ、やはりTerraformが不動の1位でした。
企業や案件、エンジニアの既存スキルなど、さまざまな制約を考えると当然の結果かもしれません。
しかし意外だったのが、2位にBicepが入っていたこと!
徐々にMicrosoft純正のIaCツールとしての注目度が高まっているようで、今後の伸びしろに期待大!
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■ Azure Bicep の良いところ 3選
1. シンプルな構文と高い可読性
Bicepはシンプルな構文を採用しているため、コード量を減らせるという利点があります。体感 Terraform と同じくらいです。
さらに、可読性が高いことからコードレビューも行いやすく、チーム開発の現場では大きなメリットになります!
(個人的に1番オススメする理由)
2. ARMテンプレートからの移行が容易
これまでARMテンプレートを使っていた案件であれば、Bicepへの移行を検討する価値があります。
両者ともMicrosoft純正ツールなので、Bicep CLIを数回実行するだけでARMテンプレートをBicepに変換することが可能です。
特に大規模案件などでは、コードレビューの見落としを防ぐうえでもBicepを採用するメリットが大きいです!
3. Microsoft公式のサポートとツール連携
Made by Microsoft で実装できるんですよ!!最高じゃないですか🎉 VS Code の拡張機能も豊富で優秀です。
■ Terraform から Azure Bicep に置き換えるべきでしょうか?
組織や社員に合わせて、判断することになります。個人としては、置き換えなくてもいい考えです。
マルチクラウドやKubenetes(Helm等)、DB構築 などのリソースプロバイダが提供されており、将来的なビジネス拡大があるのであれば Terraform が最適です。
他にも HashiCorp はTerraform 以外にも Valut や Nomad といったエンタープライズ向けの製品も提供しています。
Microsoft の FAQ にも方針が書かれています。
> Terraform を使い慣れている場合は、切り替える理由はありません。 Microsoft は、Azure の Terraform を最高のものにするために尽力しています。
既存リソースから Terraform に変換する機能も 2024年10月頃に発表されているため、どちらのツールを採用してもOKです。