
アイキャッチ:研修初日の帰りに撮った東京タワー with こいのぼり
はじめまして、25年卒の小田竜太郎です。
初めてのブログ投稿ということで、今回は少し自分語りを交えながら、「私と生成AIとの出会い」についてお話ししたいと思います。
拙い文章ではありますが、どうぞ最後までお付き合いいただければ幸いです。
忘れもしない2023年1月9日――ChatGPTが登場してから、まだ1か月も経っていない頃のことでした。
その日は、私が大学時代に所属していた「探検部」が主催する報告会があり、私は主にシステム面や広告まわりの準備・運営サポートとして参加していました。
会場は大学の講堂で、遠征に協賛してくださった企業様、関東探検部連盟に所属する他大学の部員たち、さらには部員の友人・知人など、多くの来場者が集まってくれました。
私自身は、報告会で発表された遠征には参加していないものの、準備にはかなり力を注いでおり、春休みを返上して動画制作や資料づくりに取り組みました。年末年始の大学が閉まっている期間中も、部員の家に集まって編集作業をしたのは、今でも良い思い出です。
実際に報告会で流した動画がこちらです:
出典:「ナカタン氷河遠征記2022」 -Youtube
さらに発表会の後半では、作家の角幡唯介氏と、武蔵野アブラ学会のチン正男氏によるトークショーも開催しました。
初めての大規模な報告会でしたが、大きなトラブルもなく無事に終了。
会場には安堵と達成感が漂っていました。
そんな中、私は報告会のデータ整理をしている途中で、ふと大学の授業サイトを開いてみたところ――
“とある課題”の提出期限がまさにその日であることに気づきます。
恐る恐る課題内容を見てみると、
「λ式ってなんだ?」
課題の1問目から、問題文の意味すら理解できませんでした。
他の問題も確認しましたが、どれも歯が立たず、完全にお手上げ状態。
丸一日かけて授業資料を読み返せば、あるいは解けたのかもしれませんが、正直なところ「今日はもう無理だ」と判断しました。
加えて、学科内に友人も少なく、まわりに情報系の知人もいなかったため、潔く諦めて打ち上げへ向かうことに。
先輩たちのありがたかったり、ありがたくなかったりする話を聞きながら、私は内心、落単のリスクをずっと考えていました。
そのとき、ふとTwitterで見かけた「最近でたチャットAIがなかなか使えるらしい」という話題を思い出します。
「情報学の叡智の結晶であるAIなら、もしかするとこの課題も解けるのでは?」
そう考えた私は、半信半疑でChatGPTを開き、一縷の望みをかけて課題内容を入力してみました。
すると――
見事に回答が生成されました。
ただ、私にはその回答が正しいのかどうかも判断できなかったので、そのままコピペしてレポートとして提出し、その後の打ち上げを心置きなく楽しむことができました。
成績はというと……
見事にF(不合格)
今思い返すと、完全に的外れな回答だった気がします。

(ちなみに先程GPT-4oに解かせてみたら、9割は正解していました。この前まで足し算も碌にできなかったのに...)

そしてこの落単が決定打となり、私は半年間の留年が確定しました。
ですが結果的に、その留年が希望していた研究室への配属につながり、生成AIに関する研究に本格的に取り組むことができました。
なので個人的には、むしろ良い転機だったと感じています。
最初の出会いこそ一波乱ありましたが、今ではChatGPTとはマブダチです(今でも課題には頼りがちです)。
これからも相棒として、憧れのエンジニアマスターを目指して頑張っていきたいと思います。
追伸
花譜の『邂逅』という楽曲がとても良いので、よかったらぜひ聴いてみてください。