邂逅
2025-04-17
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アイキャッチ:研修初日の帰りに撮った東京タワー with こいのぼり


はじめまして、25年卒小田竜太郎です。     

 


初めてのブログ投稿ということで、今回は少し自分語りを交えながら、「私と生成AIとの出会い」についてお話ししたいと思います。     


拙い文章ではありますが、どうぞ最後までお付き合いいただければ幸いです。     

 



忘れもしない2023年1月9日――ChatGPTが登場してから、まだ1か月も経っていない頃のことでした。     
その日は、私が大学時代に所属していた「探検部」が主催する報告会があり、私は主にシステム面や広告まわりの準備・運営サポートとして参加していました。     


会場は大学の講堂で、遠征に協賛してくださった企業様、関東探検部連盟に所属する他大学の部員たち、さらには部員の友人・知人など、多くの来場者が集まってくれました。     


私自身は、報告会で発表された遠征には参加していないものの、準備にはかなり力を注いでおり、春休みを返上して動画制作や資料づくりに取り組みました。年末年始の大学が閉まっている期間中も、部員の家に集まって編集作業をしたのは、今でも良い思い出です。     


実際に報告会で流した動画がこちらです:     
          
 

出典:「ナカタン氷河遠征記2022」 -Youtube 



さらに発表会の後半では、作家の角幡唯介氏と、武蔵野アブラ学会のチン正男氏によるトークショーも開催しました。     


初めての大規模な報告会でしたが、大きなトラブルもなく無事に終了。     
会場には安堵と達成感が漂っていました。     


そんな中、私は報告会のデータ整理をしている途中で、ふと大学の授業サイトを開いてみたところ――     


“とある課題”の提出期限がまさにその日であることに気づきます。     


恐る恐る課題内容を見てみると、     

 


「λ式ってなんだ?」     

課題の1問目から、問題文の意味すら理解できませんでした。     
他の問題も確認しましたが、どれも歯が立たず、完全にお手上げ状態。     

丸一日かけて授業資料を読み返せば、あるいは解けたのかもしれませんが、正直なところ「今日はもう無理だ」と判断しました。     
加えて、学科内に友人も少なく、まわりに情報系の知人もいなかったため、潔く諦めて打ち上げへ向かうことに。     

先輩たちのありがたかったり、ありがたくなかったりする話を聞きながら、私は内心、落単のリスクをずっと考えていました。     
そのとき、ふとTwitterで見かけた「最近でたチャットAIがなかなか使えるらしい」という話題を思い出します。     

「情報学の叡智の結晶であるAIなら、もしかするとこの課題も解けるのでは?」     

そう考えた私は、半信半疑でChatGPTを開き、一縷の望みをかけて課題内容を入力してみました。     

すると――     


見事に回答が生成されました。     


ただ、私にはその回答が正しいのかどうかも判断できなかったので、そのままコピペしてレポートとして提出し、その後の打ち上げを心置きなく楽しむことができました。     


成績はというと……     


見事にF(不合格)     


今思い返すと、完全に的外れな回答だった気がします。     
 

当時のチャット履歴

(ちなみに先程GPT-4oに解かせてみたら、9割は正解していました。この前まで足し算も碌にできなかったのに...)     
 

GPT-4oの解答


そしてこの落単が決定打となり、私は半年間の留年が確定しました。     

ですが結果的に、その留年が希望していた研究室への配属につながり、生成AIに関する研究に本格的に取り組むことができました。     
なので個人的には、むしろ良い転機だったと感じています。     
  
 


最初の出会いこそ一波乱ありましたが、今ではChatGPTとはマブダチです(今でも課題には頼りがちです)。     
これからも相棒として、憧れのエンジニアマスターを目指して頑張っていきたいと思います。     
 




追伸     


花譜の『邂逅』という楽曲がとても良いので、よかったらぜひ聴いてみてください。     
    

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2025/04/17
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