あらすじ)落ちたと思った面接→2時間後にまたきてくれ→2時間を喫茶店で過ごし、リラックス・・・
喫茶店のヘビスモおじさんとの会話であっという間に2時間が経過、いざ最終面接に向かう。ちょっと待て、スーツが(-。-)y-゜゜゜臭い・・急いで消臭剤を散布し、いざ決戦へ。
受付には採用担当の女性が待ってくれていた。
のりぞ「こんにちは!私はのり・・」
採用担当者「のりぞーさんですね。お待ちしておりました。さあさあこちらへどうぞ」
のりぞ「はい」
採用担当者「統括役員がまいります。こちらにお掛けになっておまちください」
革製の黒いソファー、座り心地がいい。周りを見渡すと、2時間前に面接を受けた部屋とは明らかに違う。なんだあの高そうな絵は、、緊張してきた。
「トントン」・・
「トントン」・・ドアのほうから音がする。
のりぞ「はい、どうぞ」・・(やば、ワシの部屋じゃないやんここ・・)
ドアが開かれ、統括役員なるお偉いさんが入ってきた
統括役員「こんにちは。2時間も待たせてすまんな。大事な会議があってね」
のりぞー「いえ、こちらこそ。お会いできるのを心待ちにしておりました」
統括役員「ところで、2時間は長かっただろ。その間、何してたの?」
のりぞー「喫茶店に入って・・」
統括役員「ほうほう」
のりぞー「ヘビスモおじ・・」
統括役員「うん?」
※のりぞーシンキングタイム中
ちょっと待てよ。ここは正直いうか考えなければ。。。喫茶店に入って
①御社の会社案内を読み返していました。御社は・・
②御社の会社案内を読み返そうと思ったら、ヘビスモおじさんに話しかけられて、談笑してました。
→①は模範解答だと思うが、嘘 ②は事実だけど、マイナスイメージかも・・
でも嘘は一番嫌いだし、今までも面接で話を盛ったことがないしなあ。
ポッ、ポッ、ポッ、ポッ、ちーん。ここは「②!!!」
のりぞー「うだるような暑さの中、のども乾いておりましたので、喫茶店に入って、御社の会社案内を読み返そうとしました」
統括役員「それで?」
のりぞー「ところが、喫茶店で横にいらっしゃったヘビースモーカーのおじさんに話しかけられて、、そこからおじさんの新入社員だったことの話や、仕事で苦労したことなど、延々とお話しを聞いていました。最後に、面接がんばれよ!って言ってくださったときに既に2時間近く経過していたんです」
統括役員「ほう、それは良い経験をしたね。のりぞーくん、ひょっとしたら人に話しかけられること多いんじゃない?」
のりぞー「そういえば、、居酒屋や旅行に行った時にもそんなことありましたね」
統括役員「のりぞーくんは、やんちゃで人懐っこさが出てる、そんな顔」
のりぞー「ありがとうございます!(ほめられてんだよね、これ・・)
統括役員「のりぞーくんは、よく喋るほうだと思うけど、人の話を聴くのは好きかい?」
のりぞー「はい、好きです」
統括役員「なぜだい?」
のりぞー「十人十色で自分とは違う人生を歩んでこられていると思いますので、参考になります。特に年配の方からのお話しは、大変勉強になります」
統括役員「うんうん」
統括役員「ありがとう、のりぞーくんの人柄がよくわかったよ」
のりぞー「?・・・」
統括役員「それで、来年の4月から来てくれるかい」
のりぞー「!!!!」・・・「はい、是非お世話になりたいです」
統括役員「一緒に働けることを楽しみにしているよ、では面接は終了するね」
のりぞー「ありがとうございました」
これは受かったんだよね、来年4月から来てくれって言われたよ?でも志望動機や何に貢献できるのかとか、、質問なかったよなあ。何の話したっけ、あー2時間何してたのというところから、、えっと、えっと。
どーなんだー。
「トントン」・・ 再びドアをノックする音か聞こえた。
次号へ続く・・