高専プロコン群馬大会に参加してきました!
2022-10-20
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こんにちは!小倉です。

今回は高専プロコン群馬大会に参加したときのレポートを書き記したいと思います。

私も学生時代に大島大会、阿南大会、都城大会に参加していたため、会場の賑やかさに懐かしい雰囲気を感じていました。

しかし今回は学生ではなく企業側の人間、高専プロコンとはどのようなイベントであるのかを説明しつつ、体験し感じたことをレポートし、FIXERとしてどのようなことをしていたのか話したいと思います。

高専プロコンとは

高専プロコンとは全国高等専門学校プログラミングコンテストの略称であり、全国各地の高専から優秀な高専生が集まって各々がプログラミングしてきたシステムを発表したり競い合ったりするイベントです。

今年度は群馬高専が主管となり、群馬県高崎市で開催されます。

毎年開催地が変わり、ちょっとした旅行気分を味わえるのも魅力の一つではありますが、前回と前々回の秋田大会、苫小牧大会では新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインでの開催となりました。

今年はようやく現地開催となり、都城大会以来、実に3年ぶりの現地開催になります。

高専プロコンは課題部門、自由部門、競技部門の3つの部門に分かれており、課題と自由は約20作品が選抜され、競技は約50チーム参加しています。

300人を超える学生が集まり、自分たちの作品やプログラムをアピールする場となっています。

課題部門、自由部門

課題部門は与えられた課題テーマに沿った作品を創る部門で、今年のテーマは「オンラインで生み出す新しい楽しみ」となり、ここ数年で大きく変化した日常で楽しめるような作品を創ります。

自由部門はテーマが決められておらず、自由なジャンルで作品を創る部門です。

学生の頃の私は競技部門だったため、他校の作品をじっくりと見る時間は無かった(競技部門あるあるだと思うのですが、出番直前までプログラムの調整をしていたので空き時間が無かった)のですが、今回はゆっくりと多くの作品を見ることが出来ました。

持ち運ぶにも苦労するほど大きな装置を使用した作品、鏡面に文字が映り近未来感のある作品、昔ながらの良いものを後世まで残すための作品、VRゴーグルを使用した没入体験型の作品、自前のパンフレットまで用意している作品もあり各校それぞれ異なるアピール方法をしており、とても面白かったです。

競技部門

競技部門は定められたルールに基づき、最善となるプログラムを組み、各チームと直接対決を行います。

私も学生時代に競技部門で参加していたため、個人的にも一番気になる部門です。

今年のお題は「力合わせる六万人」といい、上毛かるたを行います。

といってもただの上毛かるたではなく、各札を読み上げた音声を何重にも重ね、読み上げられた札がどの札であったのかを解析する必要があります。

いくつかのチーム名にもなっている通り、まさに聖徳太子を想起させるテーマです。

しかも日本語、英語の読み札が混ざっているため88種類の読み札があり、読み札の冒頭や末尾を削除したりしています。

更には重ね合わせたデータの短い一部分だけを聞かないと高得点を得られず、お手付きすると減点されるという激ムズ仕様です。

競技部門の様子

個人的な感想ですが、今年のお題は例年よりも難しかったのではないかと思います。

音声データを解析するお題は過去に例が無く、実際お手付きなどで得点がマイナスになってしまったチームも多々ありました。

しかしこの難しいお題でも難なく解いてしまうプログラムを持ってきたチームがたくさんあり、一つのミスさえ無い完璧なプログラムを用意してきたチームもいくつかありました。

ちなみに競技部門では対戦しているチームの実力が拮抗しており、順位が決定できない場合は最終的にサイコロの目で勝負します。

これも一つの名物なのですが、決勝で上位が同じ順位になってしまったら優勝をサイコロで決めることになってしまうのか...?

まあ決勝のお題も難しいし同点なんてあるわけ...

まさかの決勝で同点!回答もパーフェクト!

そのまさかが発生してしまいました、大阪公大と弓削商船がパーフェクトで1位同点!

やっば......すげー......(語彙力喪失)

幸いサイコロで決めることは無く、急遽エキシビジョンとして2校による最後の順位決定戦が用意されました。

難易度も最高難易度で、20枚の札が重なった上に1秒(高得点取るには0.5秒)しか流れません。

もはや聖徳太子もギブアップしてそうですね......

そんな最高難易度の問題で戦った最後の順位決定戦、結果は...

優勝チーム決定の瞬間

大阪公大優勝!しかもパーフェクト!

1回戦からずっと完全回答で進んできた大阪公大が見事優勝に輝きました。

2位の弓削商船もプログラムの都合で1秒のデータが必要だったそうですが、それでもミスのない素晴らしい回答でした。

これは痺れますね、非常に興奮する素晴らしい戦いを見させて頂きました!

FIXERブース

さて、私たちが高専プロコンに参加した理由はFIXERの魅力を参加学生の皆さんにお伝えするためです。

FIXERブースではどのような事業を行っているのか、どのような雰囲気の会社なのか説明したり、後述するバーチャル空間に入って頂きメタバース体験をしていただきました。

幸い、多くの方にブースへ足を運んで頂き、事前に用意していた大量のポーチやステッカーも無くなりそうになるほどの大盛況でした。

来てくださった皆さん、ありがとうございます!

FIXERブース

バーチャルイベント会場

ここまで読んでくださった方の中には、現地には行けなかったけど実際どのような作品が展示されていたか気になっている方も多いと思います。

実は、高専プロコンの作品の展示は現地だけではなく、バーチャルイベント空間でも見ることが出来ます!

バーチャルイベント会場では課題部門、自由部門の作品紹介動画や協賛企業様からの情報などがたくさん載っています。

FIXERブースでも展示しており、多くの方々にメタバースを体験して頂きました。

現地の作品やブースは片付けられてしまいましたが、バーチャルイベント空間では10/31まで公開されています。

ぜひ下記のURLから登録し、バーチャル空間をお楽しみください!

https://www.metaversecloud.cc/procon/2022/

まとめ

さすが高専生、レベルの高い作品がたくさんで非常に楽しませていただきました。

特に競技部門は前代未聞の事態が発生しドキドキハラハラしましたし、何より想定されていたレベルを軽々と超えてくる高専生たちがすごくかっこよかったです。

やはりこの雰囲気は現地でないと体験できませんね。

また、自分の母校である八戸高専の競技部門のメンバーと当時私もお世話になった細川先生にお会いして記念写真を撮ることもできました。

次回は福井大会です、現地でお会いしましょう!

ではまた!

母校の八戸高専の競技メンバーと引率の細川先生との記念写真