この記事は FIXER 2nd Advent Calendar 2022 9日目の記事です
こんにちは、毛利です。自覚しているより自分は資格オタクなのではということに最近気づき始めました。この記事では測量士補試験に合格した話について書きます。
背景
おそらく普通にITエンジニアをやっていても測量士補試験を受けることにはならないと思うので、受験までの動機を書いておきます。動機はいろいろあるのですが、そのうち1つを書きたいと思います。
つくばに「地図と測量の科学館」という場所がありまして、ちょうどコロナが流行りだすギリギリ前ぐらいに行ったんですよね。 理由としては恋する小惑星っていうマンガがありまして、それのアニメが当時放送されていまして、そこで「地図と測量の科学館」等が描かれていて(いわゆる聖地)、就活ついでに行きました。正直に言うと測量関連のことを当時あまりわかっておらず、なんかかっけーなぁ(特に立体図化機)ぐらいの印象でした。それからいろいろあり、測量関連勉強ついでに測量士補とるかとなった、というのが経緯です。
行ってみようと思った方向けに書いておくと、1日で地質標本館・JAXA・地図と測量の科学館を回るのはバスの兼ね合いもありそこそこ大変です。次行くなら(特に地質標本館は)1日取りたいなぁと思っています。
そういえばコラボにつられて理科年表を初めて買ったのですが、とりあえず星関連の数字は無限に見ていられますね、結構よかったです。趣味開発のツール名は88星座や星の名前から持ってきているので、その用途でもちょうどいいなぁとなっています。(この用途なら天文年鑑で十分なのでは? まぁ両方買っておけば(ry)
測量士補試験について
試験申し込み
話が戻りまして、試験の話を書いていきたいと思います。まずは試験申し込みなのですが、正直これが一番ハードルが高かったです。まず申し込み用紙を郵送でもらって、そのあと郵送で申し込みです。ちなみに登録も郵送です(まぁこれは仕方ない)。インターネットでの試験申し込みに慣れている人は早めに動くことをお勧めします。
試験勉強
過去問の本を買って、一通り解きました。使った本は 測量士補 過去問280 令和5年度版 - 建築資料研究社 BOOKS & MAGAZINES (kskpub.com) の令和3年度版です。参考書的なものは使ってないですが、本に過去問の解説がついているので、試験合格だけなら過去問だけでも十分だと思います。
勉強方法としては、解答の解説が成立する状況を想像して測量がどういうものか把握していく、みたいなことをやっていました。この辺は試験合格だけ狙っていて正確に知ることを放棄している感じがしなくもないですが、楽しいので他の試験とかでもわりとこの方式を取っています。丸暗記よりは応用が利きますし、推論ミスしても大丈夫な場面では手としては有効じゃないかなと思っています。ちゃんとやるならちゃんと勉強しないとですが。
計算問題に関して、数学上の要求レベルとしてはsin,cos,tanあたりの三角比が使えるなら十分かなという印象でした。たぶん
試験勉強を通して、個人的に面白かったところは、誤差との戦いかたです。自分は誤差の扱いを計算幾何ぐらいでしかやったことがなく、測定誤差はあまり扱ったことがなかったので、実際の測定ではこうやって誤差と戦っていくんだなぁというを知れて面白かったです。好きな問題は誤差関連だとレベル点検、他だと写真測量のちょっと変わった問題が個人的に好きでした。
受験
測量士補試験の試験方式ですが、3時間でマークシート28問、18問合格です。IT系のマークシートの感覚でいくと時間余裕ありそうという感覚になりそうですが、実際にはそこそこギリギリだった記憶があります。 電卓使用不可で手計算が多く時間がとられるのと、計算ミス・地図の読み取りミスなどで答えが合わない・おかしい等でやり直しも発生するので、見た目ほどの余裕はありませんでした。
試験結果
試験結果ですが、無事合格しました。測量士補試験は点数が公開されないのですが、自己採点では25/28で3ミスでした。個人的には1~2ミスぐらいに抑えたかったですが、十分取れたかなと思います。
感想
自分は計算機科学?よりに興味がある人というか、アルゴリズム(競プロ含む)とか自作コンパイラとかの(応用先はともかく)対象としてはコンピュータに対する興味が強めなんですが、少しコンピュータから離れた世界も面白いですね。まぁ測量関連はそれはそれでアルゴリズムだらけで、あまり対象が変わっていないような気もします。最近感じていることとして(特に量子計算関連で)Computer Scienceで済まず任意のScienceが要求される感じがあって、世界は広いような狭いようなみたいな気持ちになっています。
あとは工事とかでトータルステーションなどを使っているところを見るとめちゃくちゃ気になるようになりました。物理的な道具に対するあこがれみたいなのはあるかもしれない。
終わりに
来年は測量士取りたい