[議論促進] 人をリスペクトできるエンジニアを目指して
2023-04-06
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自己紹介

あそこのラーメン屋美味しかったのにつぶれちゃったなー。ってことありませんか?

ですが、ラーメン屋は美味しいラーメン作れれば繁盛するわけではないですよね。集客力、客単価、経営体制もろもろ考えて初めてラーメン屋が存続するわけです。美味しいラーメンを作れることはラーメン屋を継続するための1つの重要な要素でしかないと思っています。

同様に、この話をエンジニアに置き換えてみましょう。めちゃめちゃハイスペックなコードを書ければ良いのでしょうか?エンジニアとして長生きするために必要な要素とは?

そんな疑問を抱き、拙いながら「技術力」と「人との円滑なコミュニケーション」を軸として大学生活(院含め6年間)を過ごした23卒の佐藤研です。

今回は技術力ではなく、後者の「人との円滑なコミュニケーションの取れるエンジニア」を達成するべく、熱く活動に参加させてもらった「NPO法人 函館てらこや」の活動と、学んだ事、そこから今目指すエンジニア像のお話をしたいと思います。

「函館てらこや」にのめりこんだ話

函館てらこやの紹介

函館てらこやはNPO法人全国てらこやネットワークの1つとして2017年5月から活動を開始しました。主な活動は月に1回、高龍寺にて世代を超えて学び合える居場所、心の成長の場として「月てらこや」を開催しております。地域にとってあたりまえであるべき、人の心の寄り合い、お互いが手を差し伸べられる温かさ、人と人が近い距離で信頼し合える関係、そんな形が生まれるひとつ集落のような、多様性に溢れる1人1人が主役になれる場所です。

引用:函館てらこやHP

この函館てらこやは多世代の地域の人の参加があるため、コミュニケーションをたくさん取るための練習場としてピッタリ!そこで当時函館てらこやのメイン事業であった、月に1回開催される、「月てらこや」に参加してみることに。

函館てらこやメイン事業: 月てらこやの紹介

「月てらこや」では、「食」「作法」「あそび」を通して、「みんなが学び合える場」を目指しています。約3ヶ月前から主に学生が工夫を凝らしてテーマを定めて企画し、子どもたちと一緒に楽しみ、高校生・大学生・大人との関わりの中で生まれる「気づき」を振り返りながら、毎月開催しています。お母さんやお父さんと離れて、高校生や大学生と接する子どもたちの姿は、いつもと違って見えるかもしれません。大人スタッフが企画する特別回も乞うご期待!

引用:函館てらこやHP

初めて大学一年冬に参加した月てらこやには、地域の大人、子ども、大学生、高校生と様々な人が100人ほどいました。それが刺激的でどんどん活動にのめり込み、初めて自分が企画側になったのが大学2年生のときでした。

そこから規模は拡大し、開催者/参加者が合わせて200人に上ることも。お寺の方々は「お寺は死者のため半分、生きている人たちのため半分で成り立っているんだよ」と言い、お寺でやって大丈夫かい!?と思うことも快諾してくれました。おそらくお寺の本堂で「ブリの解体ショー」や「夏祭り」をやったのは僕らだけでしょう。
 

函館てらこやでやらかした数多の失敗

相手がいる活動なので、やらかすともちろん責任を問われるわけなのですが、そこは理事の方(地域の社会人)などが全部「どうにかする」と後ろ盾になってくれ、好きなことをやらせてもらいました。

そのため、無限に失敗できる環境下に企画の学生(主に大学生)は置かれることになります。

一部失敗をご紹介します。

  1. 月てらこやのご飯のスープを作っている際、バターを規定量の3倍ぶちこんだ
  2. 炊飯器のスイッチ入れ忘れた
  3. 月てらこや企画の際、下級生をうまく輪に巻き込めなかった等々

上記のような表面の失敗は多くあるのですが、裏(企画段階や周りの大人との関わり)での失敗もまた多くありました。

なので今回は無限の失敗の中から、エンジニアにも関係するであろう、「進まない会議をしてしまう」ことにフォーカスを当てていきたいと思います。その他笑える失敗からガチで怒られた失敗まであるのでそれは佐藤までご連絡ください。

進まない会議の原因

月てらこやの会議では主にレクの内容や、参加者募集用SNS投稿の内容予定などの決定をするのですが、学生のみの会議だと一切前に進まない会議が頻発します。

なぜでしょうか?アイデアが拙い?進め方が下手?色々挙げられると思いますが、僕が思う一番の原因は「異なる意見への対処」だと思っています。 

メンバーと話してて、考えが違う、手段が違うことって結構多いですよね。「俺こう思ってるんだけど...」「こっちの方がもっと良くない?」みたいな。

そのたびにどう進めていくか決定しなければならないのですが、相手の意見をつぶしにかかってしまうことありませんでした?

少し子どもっぽくて恥ずかしいのですが、「議論の勝ち」に固執するみたいな。それを無意識にやってしまっているのが原因だと思いました。そうはならんだろと思うかもしれませんが、僕はありがちな話だと思ってます。

僕の思う理想のルートは「出た意見からうまく良い要素を抽出して、新しい道を作り出す」です。

2のものを作るときに、1の意見をつぶして1.1を通すよりも、1.1の意見に0.5足した1.6にする方が早くゴールにたどり着きますよね。

そんなことできないよと思うかもしれませんが100%できるはずなんです。なぜなら全員が同じゴール地点を見据えて意見を出してるため、メンバーの意見の中には取り込めるものがたくさん出ているはずだからです。

進む会議を作るために

この子どもっぽい問題を解決するためには、相手の意見に対して、「どんな背景があって」「どんな思いがあって」出ているのかを考えられれば理解も深まり、相手の意見の根幹を受け取ることができると思ってます。そうすれば、議論の勝ちなんてものはどうでもいいことであって、その意見自体に集中できるはずです。

相手の意見をしっかり聞くためには、まず相手への「リスペクト」から。それがなければ、相手の話を「対立意見」として聞いてしまうことになるので、根幹から違える可能性があると思っています。是非皆さんお互いにリスペクトを。

これからも僕はまずは人へのリスペクトができるエンジニアを目指して成長していきます。 
 

最後に

もし僕がFIXER7つの原則(自分で考える、押し付けない、嘘はつかない、曖昧にしない、見逃さない、熱を伝える、コミットする)に1つ足すなら、「リスペクトをする」がいいねぇと思ってます。

皆さんは何を足したいですか? 

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2024/04/15
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