えっ!?画力がデジタル技術で補えるんですか?!
2023-04-07
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はじめまして、今年の春から入社しました藤澤と申します。

これからよろしくお願いします。

技術はこれから学んでいくので知ってることだけ書いていこうと思います。

サムネの画像はクリスタの機能を使って30分くらいで描いたものです。(時間がなかったんです!!画力補えてねーじゃねぇかはナシでお願いします!!!)

プロフィール

  • 名前:藤澤勇希(ふじさわ ゆうき)
  • 年齢:20
  • 出身:神奈川県
  • 出身校:サレジオ工業高等専門学校 情報工学科
  • 趣味:デジタルイラスト、書道

卒研ではデジタルイラストを制作するうえで効率化を図るために便利なツールの開発をしようとPythonやOpenGLを使って読み込んだイラストをこねこねしてました。(イラスト制作ソフトにおけるバケツ塗をスムーズにするため、つながってない線をつなぐツールについての画像処理系の研究をしてました)

デジタルイラストってなんなの?

皆さん絵を描いたことはありますか?

紙媒体では描いたことがあると思います。

しかし、紙に描くとなると消しゴムで汚れてしまうことや、絵の具なんかは取り返しのつかないミスをしたといったケースがあったのではと思います。

そういった煩わしい問題を解決するものがデジタルイラスト制作ツールであり、作業を巻き戻したり、レイヤー機能を使って効率的なイラスト制作を可能とする素晴らしいツールです。

制作にはPCやタブレット端末を用います。因みに私はiPadを使ってます。

そんな便利ツールですが、近年急速に進化しており、イラスト制作に対しての時間や技能面でのハードルが下がったように感じます。

CLIP STUDIO PAINTの新機能

私が愛用させていただいておりますCLIP STUDIO PAINT通称クリスタでは最近大型アップデートがされており、その内容が画期的だったので使用しているところを紹介しようと思います。

ステマではないですがURLも貼っときますね

イラスト制作ソフト | CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント) (clip-studio.com)

2023年3月にバージョン2.0が発信され、混色などいろいろ追加されていましたが、なかでも驚いた機能が変形可能な頭部モデルとハンドスキャナーです。

言葉で説明するより見てもらったほうが早いと思うので画像を用意しました。

まずは、頭部モデル!

うわあああああああああああああああ楽うううううううううううううううううううううう

あの謎の十字線ともおさらばです。

なんとこの頭部、目の大きさや輪郭などが細かく調整できるので、自分の絵柄にあったモデルを使用することができるのです。模写的なことにも役立ちそうですよね。

次!ハンドスキャナー!!

ガキみたいな手とマイクが映っております。奥に映っているのは月ですか?キレイですねー

反映されてる!!!

詳しいことはわかりませんが手の画像を読み取って3Dモデルのボーンを動かしているようです。(画像処理研究室でやってたような…あっ私は情報制御研究室所属だったので知りませんけど)

これOKボタンで確定されるんですけど手動かしてるときデッサン人形も動くのでめっちゃ面白いです。

3Dモデルを用いることでイラストあるあるである人体からかけ離れた何かを錬成することにならずに済むといった利点や、人によっては下書きを使わないようになったという例もあり、イラスト制作にかける時間を大幅削減できると感じます。

AIイラストについて

近年登場し、イラスト界隈を騒がせている問題児革命児のAIイラストはすごいですね!

少し前はラーメンを素手で食べるイラストや指の数がおかしいことから笑い話で済んでいたような気がしますが、ここ最近ではそのようなことも減ったようですし、Twitterの広告に使用されていたり、とあるイラスト投稿サイトのランキングを総なめするようなこともあるようです。(実際に見たわけではないですが…)

ただ、AIイラストへの世間からの風当たりは強いようです。

原因としてはAIを用いているということでやはり学習元が存在しており、学習すること自体に問題はないのですが、自分が時間をかけて描いた作品がいつの間にか学習に使用されており、それを用いて新たな作品が投稿されているこというのは受け入れがたい問題なのかなと感じます。

ただ、絵が描けなくても理想のイラストが手に入る手段が増えたことは素晴らしいことだと思います。

私的利用のみにとどめるなど、用法を考えて問題を起こさず使用していければいいと思います。

最後に

いろいろとっ散らかった内容でしたが、イラスト関連の需要をデジタル技術が満たし、イラストを制作するハードルを下げているといったことが言いたかった話でした。

しかし、技術にかまけて練習をさぼっていいかと言ったらそれは違うと思います。

極端な話、手の指が6本であることや、ラーメンを素手で食べること、3Dモデルがねじ曲がっていることに気が付けなければ本当に必要なイラストを制作することはできないからです。

また、AI技術もイラスト制作技術も自分のイメージをアウトプットするという点では同じという点を忘れず互いに尊重しあい、うまく共存出来ればいいなと思いました。

個人的にはAIイラストが苦手なのでうまく棲み分けしたい(して欲しい)と思います。

これからもイラスト関連の技術の進歩には期待している一方で機会があればそういった技術開発に携わることができればいいなと思います。(というか見える部分の開発がしたい!!)

また、イラスト画像生成AIの学習元が無断に転載されたものがほとんどである現状を新たな切り口で改善していけたらいいなと思います。(法整備にも期待です)

以上、インターネットお絵かきエンジニアの卵でした。