その東にあるペン誰の?
2023-04-11
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はじめまして、2023年入社の澤田 爽太郎(さわだ そうたろう)です。これからよろしくお願いします。

さて、今回は自己紹介を簡単にする & 私が好きな「雑学を集めること」からたどり着いたYouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」さんについてご紹介していきたいと思います。

ないなら作っちゃえ

本題に入る前に、技術経験の話を少しさせてもらいます。

初めて授業以外でプログラミングを勉強したのは、コロナで在宅授業になったことがきっかけでした。

時間に余裕があったので興味があったDjango という Python のWebアプリケーションフレームワークを勉強しました。

このとき、ただ勉強するだけではつまらないし身にもつかなそう。何か作ってみたいな。そんな考えから、私は「ワードル」というゲームに目を付けました。

ワードルとは、簡単に言うと単語当てゲームのようなものです。以下に簡単にルールを載せます。

  1. お題となる5文字の英単語(fruitなど)が用意される
  2. プレイヤーが単語を答える
  3. 答えた単語の各文字について、

    ①. その文字がお題に含まれている

    ②. ①に加え、その文字はお題と場所も合っている

    の二段階のヒントが与えられる

  4. 2と3を正解するまで繰り返す

こんな感じです。文章ではわかりづらいと思いますので、本家を参照してみるといいと思います。

これ、ワンピースでやってみてえな。

私がDjangoを勉強していた頃、ちょうどワードルは全盛期を迎えており、本家である英単語以外をお題とするものも登場していました。

その頃、「ワードル」というゲームがとても流行しており、麻雀の役名やポケモン名など、本家である英単語以外を取り扱ったワードルが数多く登場しました。

ワンピースでやってみたい。けどなかったからちょうどいいし作っちゃえ。

を自分の好きな漫画ワンピースでやってみたいと思い、「ワンピースワードル」なるものを作成しました。(デプロイはできてませんが)

他にはない魅力!

ワンピースワードルの話が長くなり、ブログの趣旨が少し迷子になってしまいましたが、笑

今回の本題、私がよく観ているYouTubeチャンネルの「ゆる言語学ラジオ」さんについてご紹介したいと思います。

このチャンネルはその名前の通り、言語学についてゆるめに発信することがメインのチャンネルであり、たくさんの面白い・興味深いテーマを取り扱っています。

言語学といってもテーマはさまざまで、単語や文法といったものはもちろん、方言についてや、音と単語の意味の関連性について、おもしろいことわざなんかも扱っています。

また、言語学をゆるく紹介しているだけでなく、言語学者をお呼びしてのガチ言語学や、うんちくなどの言語学とは関係ないテーマなども取り上げています。

雑学を聞くことが好きな私にとってはとても刺さるチャンネルでした。他にこんなチャンネルはないのではないかと思います。

今回はそんなYouTubeチャンネル、ゆる言語学ラジオが取り扱ったテーマの一部を紹介するので、気になった方はぜひ見てみてください。

1. 「その東にあるペン誰の?」

まずはこちらの動画から。

この文章、日本人なら少し違和感を覚えるかと思います。こんな表現は日本語話者であればしたことがないのではないでしょうか。(もちろん私もないです)

急に東と言われても「東ってどっち?」となりますし、「その右にあるペン誰の?」のように左右などを使って現すことが一般的だと思われます。

しかし、なんと世界にはこの表現をする言語が存在します!驚きです。

オーストラリアのグーグ・イミディル族が話すグーグ・イミディル語という言語です。この言語には前後左右といった表現がなく、方向にはすべて東西南北を用いるそうです。

これを知ってから、前後左右を使った説明を聞くたびに脳内で方角に変換して(できないですが)、やっぱり無理だなと思ってます。

このような言語の話でおもしろいと感じるのは、日本語との性質の差がそのまま考えや能力的な差を生んでいるところです。

こんな実験があります。向かい合う二つの部屋A, Bを用意し、実験者に部屋Aの物の配置を記憶させ、もう片方の部屋BにAと同じように物を配置してくださいと指示を出します。

グーグ・イミディル族と他の人の認知の差の実験

両方とも同じ指示を受けたにも関わらず、部屋Bはこのように異なる模様になります。(これは私が用意したものなので実際とは少し異なる可能性があります。ご了承ください。)

この結果は、グーグ・イミディル族と他の人では、「同じ場所」の認識に差があることによって生まれたものだと考えられます。

緑色の物体を北西にあると捉えるか、右奥にあると捉えるかの差が出ています。

その差を生んでいるのが使用する言語であり、使用言語によって認知に差があるなんて考えたことがなかった私にとってとても新鮮でした。

ちなみにオーストラリアの言語にはグーグ・イミディル語のように前後左右(相対的方向)といったものの代わりに東西南北(絶対的方向)を用いる言語が多い傾向にあるらしいです。

また、みなさんご存じの動物カンガルーはグーグ・イミディル語が語源だったりもし(た気がし)ます。

2. みんな知ってる「ピアノ」名前の付け方が蛮行?

続いてはこちらの動画から

今回のブログのアイキャッチにもなっているピアノという楽器。実は「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」の略語であることはご存じだったでしょうか。

直訳すると「弱い音も強い音も出せるチェンバロ」です。

いや待て!!

「弱い音も強い音も出せるチェンバロ」を「弱い」と略すな!

ピアノと名付けた人にはそう言ってやりたいです。

ちなみに、チェンバロというのはピアノの元になった楽器で音の強弱をつけることができませんでした。それを改良して生まれたのがピアノなんですね。

このピアノの例以外にも、身近なところになんだその略、、という単語がたくさん潜んでいます。

なんでこんな名前が付いているんだろう。そんな小さな疑問の先にも、案外おもしろいエピソードが隠れているかもしれませんね。

おわりに

今回は簡単な自己紹介とゆる言語学ラジオの紹介をしました。

テーマが完全に二つに分かれてしまいました。

ゆる言語学ラジオについては今回紹介した以外にもおもしろいテーマがいっっぱいあるので気になった方はぜひ観てみてください!喜びます!

初めてのブログだったため文章が拙かったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

次のブログも頑張ります!