初めまして、この度は6月1日より入社させて頂きました藤澤と申します。
私は実はITの畑からやってきたわけではありません。前職はデジタルコンテンツであったりイベントであったりゲームであったり、あらゆるものに付属する音楽を制作しておりました。コンポーザーと言っては大袈裟ですが、サウンドクリエイター/ディレクターとも呼ばれたりしています。
そして、この度は「GaiXer」プロモーション動画の音楽を制作したきっかけで入社させて頂く運びとなりました。
クラウドやChat GPTに対する知識もなければITに関わったこともありません。こんな私に何か役に立てることがあるかはまだ模索中ですが、下請けの音プロの人間として「美しい、格好いいコンテンツ作り」には長年携わって来た自負があります。
そこで判ったことがあります。映像でも音楽でもゲームでもなんでも良いのですが、「盛る」ことを正義とされている風潮があります。情報量を多く含めることで視聴者に思考する隙を与えない。常に満腹にすることで味わうことの感覚を麻痺させていると。
大事なのは「引き算」だと思います。いつだったかプログラマーの方に「シンプルなソースコードは美しい」と言われたことがあります。それはどのジャンルにも通用する価値観だと思いますし、この情報化社会にこそ必要な考え方なのじゃないかと思います。
「そんなの当たり前じゃないか」と思われる方もいらっしゃると思います。でも実はこのあたりまえを判っていない、意識しない企業さんは沢山いるのです。信じてください、私はずっとそれらの方々に「もっと音を足せ」と言われ続けてきました。実はその当たり前は意外と実現するのが難しいですし、努力と強い意志が必要だと思います。
あなたの聴いている音楽、見ている映像、プレイしているゲームは美しいですか?