
みなさんこんにちは!
社内のはたらくひとにフォーカスする企画
✨はたらくひと図鑑インタビュー✨
今回は三重テレビ特別番組「LEGEND~よみがえる三重の偉人列伝~」に生成AIで番組制作協力をしている映像制作チームのみなさんにお話を伺ってきました!
制作秘話たっぷり!特別に完成まで試行錯誤した生成AIキャラクターのサンプル画像も見せていただきました😳!!ぜひ最後までご覧ください。
今回インタビューしたみなさん!



Q1.チームについて教えてください!
---三重テレビ特別番組「LEGEND~よみがえる三重の偉人列伝~」の番組制作協力というのはどんなことをされているのですか🧐?
鷲野:
番組本編は “三重県ゆかりの偉人”の生い立ちや成し遂げた功績などを紹介する、というものです。この番組内で、生成AIを活用してキャラクターアニメーションを制作し、現代に偉人をよみがえらせる、というコーナーの制作に協力しています!
坂口:
もともと三重テレビさんとは別の特別企画番組の制作協力をさせていただいていたご縁もあって、「生成AIを使えるならこういったことはできないか?」というお声がけが今回の制作協力の始まりです。
---なるほど!具体的にはどんな作業や、役割をされているのでしょうか?
鷲野:
工程としては、偉人たちの生前の身長がどのくらいだった、とか、体重がどのくらいだった、幼少期はこんな風に過ごしていた、という記録をもとに、FIXERの生成AI “GaiXer”でプロンプト(生成に必要な指示文のこと)を作り偉人を生成する、というのがざっくりとした流れです。
坂口:
役割は、、、実のところ担当業務という分け方はしていなくて、各回をそれぞれが担当しています。そうすることでそれぞれが一通り制作に必要なプロセスにアプローチできて、改善を重ねていきやすくなるんですよね。
---そうなんですね!みなさん22年入社ということは入社当時からよく知る仲、って感じでしょうか?
坂口:
僕と鷲野くんで言えば、最初の所属領域が一緒で、そのあと別の開発プロジェクトに移動する時も一緒だったので、本当にほぼ丸3年ずっと一緒にやっています 笑
入社してからずっと苦楽を共にしてきた相棒的な存在です😁
今のチームでは全体の案件管理は僕がしているのですが、かといって全部を僕が抱えられるわけではないので、LEGENDを任せるなら鷲野くんだろう、と今回リーダーをやってもらっています。そういった経緯もあるので、本当に信頼を置いている存在ですね。
海野:
僕から見た鷲野くんは、チームのムードメーカー的な存在です。
周りの人を笑わせたり、作業とかで詰まってしまっている時に声をかけてくれたり、気にかけてくれているのが伝わってきます。
坂口:
まあ、ちょっと変な人みたいなところもあるけど、、笑

鷲野:
坂口くんは言語能力に非常に長けていて、僕が振るちょっと変な話題にも唯一まともに取り合って会話を広げてくれます 笑
なんて言うか、僕が変な人間であり続けるための部分を手助けしてくれている節も、、、
坂口:
え、僕が助長してるの?
海野:
ふふ、、🤭
鷲野:
他の人には話せないことも、坂口くんになら話せて共感してくれるっていう、唯一無二の存在です!
坂口:
それは結構お互い様かも 笑
僕も鷲野くんにしか話せないこともあるので。
鷲野:
真面目に言うと、、坂口くんは「頼れるチームリーダー」ですね。
チーム発足から全体リーダーとしてみんなをまとめてくれています。将来こうなっていこう!というチームの目標を明確にし、中心的な存在でいつも頼りにしています!
坂口:
なんか改めて言われると小っ恥ずかしいですね、、、
海野:
坂口くんと鷲野くんは側から見てもお互いを信頼していて、仲がいいのが伝わってきます
坂口:
最近僕は海野くんとも仲いいよね。
僕も海野くんも徒歩通勤なので、帰りは自然と一緒に帰ることも多くて話す機会が増えました。
海野くんは、ぱっと見は物静かそうに見えますが、内に秘めている闘志がすごい!プロジェクトでは動画の編集もやってもらっているのですが、自分の中にあるクオリティラインやこだわりを突破するまで絶対やる!というタイプです。
鷲野:
海野くんは、普段は若干抜けているところもあるんですが、、笑
今回のプロジェクトへの気合の入り方はすごいな、と思います!海野くんの普段なかなか見せない部分が見えるというか、、、
海野:
そうですか、、😟
坂口:
海野くん的には、これまでも僕は闘志を見せていたつもりだぞ?と、、?
鷲野:
笑
海野:
これまでの案件もそういう気持ちで取り組んでいたんですけど、そう見せられていないのか、、(苦笑)
鷲野:
動画制作に対する熱意がすごい!
海野:
動画制作好きなんです。オシャレな映像とか自分で作ってみたいな、っていう気持ちは前々からあって、今回のプロジェクトでも、せっかく自分が関わるからにはいいものを作っていきたい!というこだわりを持って作っています。

Q2.キックオフから現在までのリアル!
---[LEGEND]のキックオフ時と現在で「これは想定していなかった!」みたいなギャップみたいなものはありますか?
坂口:
フローでいえば、ちゃんと最初に引いたフロー通りにできているな、とは思います。
予定通りちゃんと丁寧にできている、という感じです。
鷲野:
そうですね。
ただ、キャラクター生成に関しては、“より生きている人らしい演出をする”というところが大変でした。
坂口・海野:
(頷く二人)
鷲野:
ただセリフを言わせる、であれば比較的簡単なのですが、例えば[まばたきをする][呼吸をする]といった人間だと無意識にしていることをしていない、となると不自然に感じるんです。
そういったところに配慮して作り込むのは大変でした。
坂口:
想定していたよりは作業時間がかかりましたね。
鷲野:
そうですね、1.5倍くらいは想定外のところに対応して時間がかかりました。
---確かに!口だけ動いていたら不気味に感じます😅どうやって改善したのですか?
坂口:
そこは海野くんが☺️
---動画の海野さん!ぜひ聞きたいです!
海野:
最初は画像ベースで偉人を動かしていたんですが、それだとまばたきも呼吸も全然再現できなくて、、、
なので、生成した画像自体を、まばたきと呼吸感を持たせた動画にしてから、口の動きとセリフを入れてよりリアリティのある動画にしていきました。
こうやればできるんじゃないか、を生成しながら積み重ねで検証していったので、できた時は、ちゃんと動いてる…!って 笑
坂口・鷲野:
嬉しかったですね(二人とも何度も頷きながら)
鷲野:
実は第1回放送の藤堂高虎はまばたきが全然できていないんです。生きている感じが薄いといいますか、、
それが第2回、第3回と回を重ねるごとにより自然にアップデートされていっています。今までの知見と今回のプロジェクトに対するアプローチが経験からうまくいっている、というのが嬉しかったです。
---なるほど!回を追うごとによりリアルな偉人になっているんですね!
これまでの制作で一番印象に残っていることはありますか?
鷲野:
僕は海野くんが「[LEGEND] の放送回の中で最もクオリティの高いものを作りたい!」というのを目標に掲げて、第2回を制作していたことが一番印象に残っています。「超えられない壁を作りたい」という熱意を持ってやっていて、僕も負けていられないな、という気持ちになりました。
---海野さんはどうしてそのような意気込みで取り組まれたのですか?
海野:
今回の生成AI動画ですごくいいものを作って「人物を動かしたりするのはFIXERじゃないとできないよね」というものを作りたい、だから、超えらない壁を作ってやりたい、と思ったんです。

---めちゃめちゃ気合が入っている!これはチーム全体の士気が上がりますね!
ちなみに、過去のキックオフ時の自分に声をかけるとしたらどんな言葉をかけますか?
坂口:
あ〜〜、それ僕あります、、、
素直な話、この企画をいただいた時はまだチームの立ち上がり初期で、チームとして何をやっていくのか、どんなことをしたいのか、みたいなチームビルディングもまだできていないような状態でした。
今でこそ、僕が営業的なポジションをやっているのですが、当時はそういった経験も全くない状態で、、
お話をいただけただけでもうめちゃくちゃ舞い上がりました。
中身もあまり確認せず「はい!できます!!」って 笑
その後よくよく見てみたら、工数の問題だとかそういったものに気付いて、なんとか知恵を絞って制作フローを組んだり、、、
なので、過去の自分に言えるのであれば「ちゃんと企画内容を確認してから返事をしましょう!」ですね。
---意図していないところでそんなチャレンジが発生していたんですね😂!
坂口:
そうなんです 笑
なので、今は絵のクオリティは落とさずにどう工数を最小限にしていけるか、というところも考えています。
第1回・第2回は多少工数度外視でクオリティアップに努めていた部分がありましたが、第2回で海野くんが考案してくれたフローでクオリティが上がったので、僕はその上で第3回はクオリティを落とさずにスピードアップを図りました。
常に改善し続けるようにしていきたいと思っています!

Q3.「ここをがんばった!」こだわりポイントは?
---担当された回のこだわりポイントはありますか?
鷲野:
僕が担当した第1回の藤堂高虎のこだわりポイントは、できるだけ“何かを成し遂げていそうな強そうなおじさん”を目指しました!
こう、ぐっと目に力があるような人物ですね。
坂口:
うんうん
鷲野:
今回、人物の生成はディレクターさんから人物の特徴などの資料をいただいて、それをプロンプトに落とし込んで生成しているのですが、歴史上に残っている肖像画や写真に似せなくていい、という指示をいただいているんです。なので、オリジナル色の強い画像になっています。
🤩完成した高虎の画像がこちら!

---確かに!高虎さん強そう!
鷲野:
逆に本人そのままを復活させるわけではないので、生成したキャラクターが[藤堂高虎である]という説得力を持たせるのに苦労しました。
資料の特徴をちゃんと守れているか、何か成し遂げたようにみえるにはどう表現するか、などうまく生成する方法の模索に時間をかけました。
😂試行錯誤したサンプル画像はこちら!

---確かにオリジナルの中で何を持って高虎とするかの定義は難しそうです🧐
第2回の江戸川乱歩はどうですか?
海野:
第2回はこだわりというか、裏話的なエピソードになるんですけど、、
---裏話!聞きたいです😳!
海野:
乱歩は男らしいというより、飄々とした感じの男性を生成するのに苦労しました。飄々とした、というのがどのラインなのか?がかなり難しくて、10個くらい案を出してディレクターさんに確認してもらいました。
😂試行錯誤したサンプル画像はこちら!

海野:
あと、乱歩の動画は、背景に街の画像を入れているのですが、よく見てもらうと現代の風景なら普通にある電柱や、電線がないんです。事前に消して見栄えをよくしています。
---え?消したんですか👀??
海野:
偉人に注目してほしいし、絵として電柱が映っているのはあまり綺麗じゃないな、と思いまして。
🤩完成した乱歩の画像がこちら!

---裏話兼こだわりのお話ありがとうございます!
坂口さんはどうですか?
坂口:
僕が担当した第3回の三井高利さんは絵巻物くらいしか資料が残っていなくて、ディレクターさんからは比較的「自由に作っていいですよ」というオーダーでした。
なので、絵巻物くらいの情報量+当時の年代などを加味しつつ、自分なりにイメージを膨らませてリアルな人物を何パターンも生成しました。
服装は藍色の縞模様でというオーダーをいただいていたので、それも生成AIで再現しました。
😂試行錯誤したサンプル画像はこちら!

---細かい表情の差で全然印象がちがいますね😳!着物の柄もしっかり出ていてすごい!
🤩完成した画像がこちら!

---なるほど〜👀みなさん担当された偉人やディレクターさんによって様々な指示ややり方がある中でいろいろ工夫されたんですね!
坂口:
そうですね。
僕は第3回担当だったので、前2人のおかげでツールもフローも洗練されていて比較的時間はかからずに生成できたのですが、2人はかなり大変そうでしたね。
そういう点では、こだわりとはちょっとずれてしまうかもですが、企画としては全10回、毎月1本づつ制作があるので、「常に過去最高を更新し続けたい」と思って取り組んでいます!
第2回で一番でかい壁になる、って言ってくれた海野くんを前にして言っちゃいますけど、じゃあそれを更新していきたい、と 笑
海野:
笑
---いいですね!常に過去最高を更新する!最終回のクオリティはめちゃめちゃ期待して良いってことですよね🤩
坂口:
そうですね
鷲野:
お任せください!
---ちなみに最終回を担当する方は決まっているんですか?
鷲野:
まだですね 笑
坂口:
まぁ一番高いハードルなんで、やるでしょうね(海野さんを見ながら)
鷲野:
やるでしょうね(海野さんを見ながら)
海野:
はい 笑
Q4.放送後の反響は?
---放送後の反響は何かありましたか?
海野:
知り合いからは「どうやって動かしているの?」「生成AIでここまでできるんだ!」という反応があって、意外にみんなこういうことができるってことを知らないんだなっていう驚きがありました。
---こういうことできちゃうんだぜ!みたいな嬉しさとかではなく?
海野:
そうですね。まだまだ動画生成AIの進化を知らない人が多くて、浸透していないんだな、という思いのほうが強かったです。
---すごいですね!私だった嬉しい!が先に来ちゃうかも…😂
鷲野:
嬉しい、じゃなくて、まだまだ認知が足りないな、っていうのが先にくるところがすごいんですよ、海野くんは。
---やっぱり内に秘めたる熱い思いが強いんですね…!
[LEGEND]が生成AIIについて知ってもらえるきっかけとしてもっと広がっていくといいですね😊!!

Q5.プロジェクトを通して成長したこと
---今回のプロジェクトを通して成長を感じていることはありますか?
海野:
動画生成AIで人を生成する時に、まばたきや呼吸感といったリアルな表現っていうのをあまり意識していなかったんです。それがプロジェクトを通して、そういうところも気にかけて作っていく必要があるんだな 、と気づきました。
今後の動画生成でもこういった細かいことに気づいて、より動画のクオリティをアップできるように取り組めたらと思っています。

坂口:
今までで言うと、生成AIって数打ってあたりを引くみたいな作業が多かったんです。
けど、僕は工数を最小限しようという意識を持っているので、一発で自分の望んでいるクオリティのものを出すべくコントロール可能な範囲を作っていって自分でどこまで制御できるかっていう新しい目線であったり、新しいスキルを習得する良い機会だったなと感じています。

鷲野:
僕は、プロジェクトリーダーをやるのが初めてだったのですが、メンバーにどう伝えたら作業に取り掛かりやすいか、どういったことを大切にして作っていこうか、と考えることが、メンバーとしてとリーダーとではやはり違うな、と感じました。
これまでも関わったプロジェクトでもやってきたはずなんですけど、リーダーになることで、もう一段階広く捉える力が上がったかなと思います。

Q6.今後の展望
---ズバリ、今後のチームとしての展望を教えてください!
鷲野:
FIXERじゃないと作れない映像を作って、他の企業にもどんどんシェアしていきたいと思います!
---このチームならできますね!!
坂口:
生成AIはイメージをいただければそれに合わせて作れるという自由度の高さがあるので、複数生成した画像の「これとこれの間くらいのは作れますか?」みたいなオーダーにも対応しました。
制作過程はあまり映らない部分ではありますが、実際に見ていただくと生成AIの良さや制作フローにおける生成AI利便性を実感していただけるんじゃないかなぁ、と思います。
なので、少しでも興味があればお声がけいただきたいです!
---流れるように宣伝!さすがです!ありがとうございました😊

おわりに
「常に過去最高を更新し続けたい!」という言葉通り、みなさんの熱い思いが本当に伝わってくるインタビューでした!!
「どんなことができるの?」から「こんなことできないか?」「こうしたらできないか?」という日々の工夫・様々な試行錯誤が、私たちに届くまでにたくさん積み重ねられているんですね!
生成AIをフル活用できればスタジオセットやロケハンなどにかかるコスト削減や、人物の生成はもちろんリアルでは用意しにくい小道具なども生成できるので可能性は無限大!映像関係でこんなことできないかな?!など少しでも興味が湧いた方はぜひFIXERまでお気軽にお問い合わせください😊
お問い合わせはこちらから!→https://fixer.co.jp/contact/
改めまして、インタビューにご協力くださった鷲野さん、海野さん、坂口さんありがとうございました!
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動画生成のプロンプトを作成した生成AIサービス“GaiXer”の詳しい情報は⬇︎
https://www.gaixer.com/ja-jp/
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三重テレビ特別番組「LEGEND~よみがえる三重の偉人列伝~」
▼次回の放送はこちら▼
第4話:Pearl King〜御木本幸吉〜 |
三重県鳥羽市出身、御木本真珠の創業者。 真珠の養殖とそのブランド化などで富を成した実業家で、真珠を通して世界の人となった、御木本幸吉という人物について探っていきます。 |
三重テレビでの放送は2025年7月26日(土)21:00〜
※関東・関西の独立局でも後日放送予定です。
番組について詳しくはこちらからご覧ください!!
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💡これまでのはたらくひと図鑑のインタビュー記事はこちら💡
【FIXER はたらくひと図鑑 】
最後まで読んでいただきありがとうございました😊