【イベント参加レポート】プロンプトエンジニアリングにのめり込んだ元PdMのぶっちゃけ話 ~生成AIキャリアって実際どうなの?面白さ、伝えます!
2024-01-17
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【イベント参加レポート】プロンプトエンジニアリングにのめり込んだ元PdMのぶっちゃけ話 ~生成AIキャリアって実際どうなの?面白さ、伝えます!


今回は元プロダクトマネージャーだった高桑さんが登壇し、専門職としてプロンプトエンジニアを務める立場から、プロンプトにご興味がある方に向けたお話となっています!

高桑さんの経歴


IT業界の大中小を経験、新卒で大手に就職し、ソシャゲのイベント企画。

大手IT子会社ではライブ配信×VtuberのPdM・Vtuber公式番組PM・ギフト施策PM。

ITベンチャーでは音声配信×toc PFのスクラムPO・経営企画。

その後生成AI時代に突入、FIXERに入社し現在は、AGIプラットフォームにてPE・UI/UXを担当されています。

高桑さんの現在の業務


FIXERに入社し現在は、AGIプラットフォームにてPE・UI/UXを担当されている高桑さんですが、開発とビジネスの中間で「自動化」と「UX」を提供しています。

プロンプトエンジニアリング、プロダクト開発、新職種のチーム体制づくり、この3つをされています。

プロンプトエンジニアリング


1つ目のプロンプトエンジニアリングではプロンプトの品質に責任を持つ、論文に基づく最先端な仮説をプロンプトに落とし込む、モデルごとのプロンプト最適化の方針を策定しているそうです。

プロダクト開発


LLMの仕様への応用というところで、例えばユースケースとか経済合理性に応じたモデルの選定をされています。
GPTで言うところのtemperatureであるとか、ランダム性のトップPなどにあたるものとなっています。最適解がまだ世の中的に全然知られていないので、とにかく実験しまくってこの最適解をユースケースごとそのユーザーさんのパーソナライズなアクションに合わせて1個ずつ設計していて、裏側でこうサポートするみたいなことをして行くとだいぶいいUXが設計できていくっていう形だそうです。
変革は難しいということがよくわかります(-_-;)
 
uxに影響を持つモデルのパラメータ調整とかは、まだまだ世の中的には話題にはなってないけど、今後多分問われてくるかなと高桑さんは思っているそうです。
 
プロダクト開発はプロンプトを作る、次はモデルを選ばないといけないとのこと。
さらにモデルのパラメータの微調整の治験も必要になってきて、さらにはファイルのアップロードとかした時には、そのファイルに対してどういうロジックで学習するするのかなどのラグの使用の話もでてきて、最終的に全体のuxとしてどうなるのか、ものすごい複雑なレイヤーで、しかも答えが分かってない物がたくさんあるため、論文とかを読みまくって、とにかくやっていくというようなマインドがプロンプトエンジニアのプロダクト開発として必要になってくるそうです。
 

新職種のチーム体制づくり


最先端だからこそプロンプトエンジニアのに求められるスキルであったり、どういう何人ぐらいの体制で開発に携わるとかは、ほとんど未知数になっているそう。しかし、社内の実績でこれ自動化できてくると、そのまま商品化できたり、もしくはそこで得られた一時的な位置自治権を、営業に還元して行くと全員ハッピーになっていくので、お客さんだけではなくて、実は内向きに発信することにビジネスポイントの宝があるんじゃないかと思うそうです。また、自分が発信したことに対してのフィードバックのメモを失わないように意識しているそうです。

社内用のプロンプト教科書


中身は特定の構文であったり、言い回しの中でもベストプロンプトになるものをまとめているそう。
論文は、内容に偏りが出てくるので、大量に読み込んで、これは1番みなさんの業務にとって使えるであろうというものを、高桑さんの方で選定したものを発信されているそう。汎用性の高い構造、設計する手法などは社外に向けての発信だけでなく社内にも発信しているそうです。
自分で開発したものを教科書にまとめて色んなチームに展開してるそうです。
 
高桑さんの教科書を読んだことによって、プロンプトがめちゃめちゃ詳しくなって、精度が格段に上がって、お客さんの満足度1気に上がったっていう社内からの報告事例もすごい出てきているとのこと!私も気になります!(*'▽')
 
 

PEで活躍する人-専門職として成立するスキル


基本的なスキルとしてはいわゆるコンサル的なもの、応用になるとプロンプトが書けるだそうです。

大体わかってきたという人の中でも頭角を現す人は応用としてプロダクト設計のリテラシーが必要になってくるとのこと。この2つが組み合わさることによって専門的なプロンプトエンジニアになれるかなと感じるそうです。

業務の実行力として基本は、文章力であったり、問題解決であったり、英語であったり、仮説検証。
プロンプトは実験が必要ですので、仮説検証みたいなところ非常に重要になってくること、英語についても、速報性のあるやっぱopen情報と応用性が高いコミュニティの情報を両方(英語)に耳を当ててキャッチアップしなければならないので、英語も重要になっているそう。
 
自然言語でプログラミングすることがふえてきていると考えると英語が使えないとエンジニアになれない時代が来るんじゃないかと考えてしまいます( ;∀;)
 

これからのPE-プロンプトはAIが自動化する?


プロンプトすごい好きだからプロンプトエンジニアになりたい、今の話とか聞いてちょっとやってみようかなっての心配に自動化されるリスクを考えた時に飛び込むのが怖いと感じる問題について高桑さんは転身した身であるからこそ、人1倍本気で自動化されるかどうかという問いを毎日のように考えているそう。
自然文を入力してもハルシネーションの確率が下がるように柔軟性をもって進化していくけれどまだ目先では難しいところがあるのでまだ5年ぐらいはPEの需要は高いと考えるそう。また、向こう10年でも高度なものを求めるにはPEが必要になってくるので大丈夫なのではないかと考えられているそうです。
 

AI時代でPEとして安定するためには


相対的な未来を勝ち取り続けることと高桑さんは考えるそう。
スキルとしては、コンサルとプロダクト設計の主要なスキルを掛け合わせることで専門性が出る
プロンプトは、エンジニアやデザイナーの指示に近いので、PDFの専門的なスキルはプロンプトエンジニアでかなり幅が広がり、レバレッジが効いてパフォーマンスが10倍とかに増えてくるんじゃないか?
具体的なタスクはプロンプトエンジニアが自動化して行き、LLMが進化した未来でも抽象的な課題は引き続きプロンプトエンジニアが必要なんじゃないかなと思っているそうです。
 

まとめ


すべてを自動化することができたらエンジニアはいらなくなってしまうのではないかといった問題なども囁かれている今の時代に最先端でプロンプトエンジニアリングをしている高桑さんはまだまだ大丈夫とお話しされたところで少し安心しました。

AIに仕事を取られないと思っていたので今回のお話を聞き、一番最初にとられちゃうんじゃないの!?と心配になりましたが変革に順応していけば対応できるんだなと安心しました。今回はここまでです。

高桑さんお疲れさまでした(^▽^)/