皆さん初めまして!
2024年度新入社員の新屋拓海です。
本ブログでは、自己紹介と大学時代に研究していた「タブレットまな板」についてお話しようと思います。
初めてのtechblogの執筆で緊張しておりますが、ぜひ最後まで見ていただけると幸いです。
自己紹介
改めて、私の名前は新屋拓海(しんやたくみ)と申します。
北の大地、北海道にある、公立はこだて未来大学からこの度FIXERに入社しました!
趣味はゲーム、ガンプラ制作、アニメ、TCG(DM)です!
また、ごくたまにUnityを使ってゲーム制作も趣味でしています。最近はできてないですが…
最近はHoyoverseの「崩壊:スターレイル」にはまっています。ストーリ、キャラクター、グラフィックなど、良いところを上げだすときりがないくらい素晴らしいゲームですので、気になる方はぜひ遊んでみてください!
また、ガンプラ制作も好きで、就活中は東京に行くたびにお台場のガンダムベース東京に行ってユニコーンガンダム立像を見にいき、ガンプラを買っていました。今年に入ってからはまだ行けてないので、時間を見つけてまた見に行きたいです。
研究について
研究を行うきっかけ
ここからは私が行っていた研究についてお話します。
私がこの研究を行うきっかけは、大学3年の研究室配属の際に、担当教授からタブレットまな板の研究を紹介されたことです。
私は当初、「ゲーム要素を何かの技術を熟達させるシステムに取り入れて、技術習得をもっと楽しく効果的にしようぜ!」という研究内容をざっくりと考えていました。
そんな時、「先輩が取り組んでいたタブレットまな板の研究を引き継いで、考案している内容を実現してみないか?」という提案を担当の教授からしていただき、「これなら自分のやりたい研究ができそう!」と思い、この研究を引き継ぐことにしました。
タブレットまな板とは
タブレットまな板とは「タブレット端末と加速度センサを用いた調理初心者向け多機能調理支援システム」の俗称です。
難しく言っていますが、ざっくり言うと「センサから取得した情報をタブレット上に表示して、学習者に食材を切る際など調理時や包丁さばきを練習する際の参考にしてもらおう」というもので、現在、小中学校の授業の中でタブレットを用いた授業が行われていますが、それを家庭科の授業で使った場合どうなるのか、みたいな形で考えていただければOKです。
例えば、料理を作る際、その料理のレシピを見たときに、「人参を2cm幅でいちょう切りにします。」「玉ねぎを3cm幅でくし切りにします」と書いてあるとしましょう。
…いや2cmとか3cmってどれくらいやねん!!!!!!
って思いませんか??私は思います。
そんなわかりづらい数値をタブレットまな板で下の画像のように、ガイド線として表示することによって、調理をよりしやすくすることができます。
こんな感じで、タブレットまな板は、調理に不慣れな方が、包丁を扱う際のガイドとして使用することができます。
なお、「タブレットの上で食材を切って、タブレットは無事なの??」と思う方も多いと思いますが、テープや頑丈なガラスフィルムで液晶に傷がつかないようになっているのでご安心ください。
タブレットまな板の機能
先ほど挙げたガイド線の機能も含めた、タブレットまな板の主な機能としては、以下の4つです。
- ガイド線の表示
- 幅のフィードバック機能
- 角度のフィードバック機能
- 切断テンポのフィードバック機能
幅や角度に特に注目した理由としては、食材の切断幅や角度は、料理の見た目やレシピを再現する際の重要な要素となるためです。
例えば、野菜炒めに使う人参は、一般的に細切りや短冊切りといった比較的細長い切り方をしますが、細長い切り方ではなく、幅が分厚くなるような切り方だと、調理の過程で火が通りにくくなったり、触感も大きく変わってしまいます。
また、魚の3枚卸のような包丁を寝かせたり、角度をつけて切る方法でも、切断角度が変われば、切った食材の薄さ、見た目が大きく変わってしまいます。
これらの4つの機能は、包丁の刃元に取り付けたM5 Stick C Plusによって取得した包丁の加速度データやタブレットの静電容量を用いたタッチセンシングを応用した包丁のタッチデータを利用することにより実装しています。
詳しく書きすぎるとブログが長ーくなってしまいますので具体的な機能の紹介は省略します。
また、細々とした機能として、包丁にタッチした際の効果音や角度が変わるごとに再生される音を鳴らないようにする、ガイド線の幅を変える、ガイド線を表示しないようにするなど、痒い所に手が届くような設定機能も実装されております。
これらの機能によって、調理初心者の方は調理の際の参考にすることはもちろん、ある程度調理技術を習得している方もガイド線などを利用することで、よりクオリティの高い調理を行うことができる、というわけです。
余談ですが、研究でいい成果が出たのか、はたまた、研究が大学から気に入られたのかはわかりませんが、卒業の際に、大学から「未来大学賞」という賞をいただきました。このような形で研究について表彰されたことはなかったので、1年間研究を頑張ってよかったなあと思いました。
終わりに
今回は私の自己紹介と卒業研究の紹介をさせていただきました。
本記事を通して私自身、また私が行っていた研究に興味を持っていただけたら嬉しいです。
もしご好評であれば、もう少し研究内容を詳細に書いたブログを書いてもいいかもしれないです。
それでは、読んでいただき、ありがとうございました!!