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はじめに
10/24から開催されている東京モーターショーの各ブースで気になった近未来の車たちのレポートです。
ここでは以下を紹介していきます。
- 空飛ぶ車
- AGV (All GaN Vehicle)
- 電動ストレッチャー付き救急車
- E-RUNNER
- 路肩退避型ドライバー異常時対応システム
空飛ぶ車
ここではFUTURE EXPO で展示されていた空飛ぶ車の模型について紹介していきます。
こちらはNECの空飛ぶ車の試作模型です。
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サイズ感的にはこんな感じで、大体大人が両手を広げたサイズでした。
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隣の映像によると、実際に荷物などを載せた実証実験を行っているそうです。
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こちらは対話型救助用パッセンジャードローンです。
山間部や水害による孤立地域からの救助を目的として作成されたそうです。
赤いパネルの中には液晶デバイスがあり、ここからやり取りできるそうです。
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こちらも空飛ぶ車のイメージモデルです。
バイクのようなフォルムが美しいですね。
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AGV (All GaN Vehicle)
こちらは次世代半導体材料GaNを活用したAll GaN Vehicleです。
All GaN VehicleはCO2排出量約20%を目指し、電気を直流から交流に変換するインバータに次世代半導体材料GaNを用いることによって変換効率を上げています。
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こちらのコンセプトカーは4人乗りで、運転席はこのようにシフトレバーやサイドブレーキがない仕様となく、様々なメーターがディスプレイになっています。
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環境省は低炭素モビリティ社会の実現を目指す取り組みの一環として、この車の開発を行っています。
電動ストレッチャー付き救急車
次は実際に欧州などで導入されている電動ストレッチャー付き救急車です。
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傷病者を乗せるストレッチャー部分の足が以下のように電動で上下します。
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ボタン一つでストレッチャーの足部分を出し入れすることができるので、救命救急士の負担軽減などを図ることができます。
以下はストレッチャーを車に固定したときの写真です。
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また、救急車の中はこのようになっています。
日本でも認可を目指しているそうなので、導入されるのが楽しみですね。
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E-RUNNER
次は人々の暮らしに密着する小型EV、E-RUNNERです。
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こちらのモデルは、移動販売車になっていました。
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このほかにも、4人乗りの小型EVや、時速20km未満で走行する観光や過疎集落での人員移動用のEV、23人乗りの大型EVなどが展示されていました。
路肩退避型ドライバー異常時対応システム
こちらは、HINOブースで目を引いた“交通事故死傷者ゼロの実現”に向けた路肩退避型ドライバー異常時対応システムです。
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下の画像のようにドライバーの様子をカメラでトラッキングし、ドライバーの異常を検知すると、自動運転に切り替わってゆっくり路肩へと移動するシステムだそうです。
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自動運転によって、運転手ありの車の事故を減らせるのは画期的ですね。
おわりに
10/24から開催されている東京モーターショーの各ブースで気になった近未来の車たちのレポートでした。
まだ少し先の未来の車から、実際に実証実験が進んでいる車まで様々なものが展示されていて、ますます便利になる世界の片鱗を感じました。
車と人の関係の変化に、これからますます目が離せません。
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